2025年4月15日火曜日

リッカルド・ムーティといえばミラノスカラ座

 人様のブログをいろいろ見ていたら、上野の東京文化会館でのリッカルド・ムーティのコンサートに行った人の記事があった。

この東京春祭というイベントの1つだったらしい。ムーティは日本にはよく来てるとのこと。


調べてみたら、オケが日本ということもあってか、S席19000円。ウィーン国立歌劇場の8万円を目にしたあとだとすごく安く感じる。

まあ、外国の歌劇場を招くと歌手や指揮者だけでなく、オケと合唱団、舞台装置、衣装、スタッフなどものすごい大所帯になるので、いたしかたないのであるが。

で、リッカルド・ムーティといえばミラノスカラ座、なんですが、スカラ座は2005年にやめているらしい。

1988年にミラノスカラ座日本公演を見ていて、そのときにムーティも来てたよなあ、と思って調べたら、「ナブッコ」と「カプレーティとモンテッキ」がムーティ、「トゥーランドット」がロリン・マゼール、「ボエーム」がカルロス・クライバーだった。「トゥーランドット」と「ボエーム」は演出がフランコ・ゼッフィレッリだったよ。プログラムも買ってるし、見たときはわかってたはずなのに、忘れてた。

そのブログラム、当時は2000円だったと思うけど、2007年の大断捨離でディスクユニオンのクラシック部に売ってしまったと思う。ネット見てたら2万円近い値段で売っているサイトがあってびっくり。2007年のときはディスクユニオンでも、店員がこれ売れるかなあと言いながら、なんとか買い取ってもらえたけど、二束三文の値段だったと思う。今だったらメルカリやヤフオクで売れるのか?

ちなみにミラノスカラ座の1988年公演のS席は35000円でした。ただ、S席といってもNHKホールの1階のほとんど一番後ろとかでしたけどね(神奈川県民ホールだけは舞台に近く中央にも近い、いい席だった)。

でも4演目全部見たのだから14万円か(「カプレーティ」はA席だったから、これより少し安い)。なんという優雅な時代。そんなに稼いでいたかな、自分? 自慢じゃないが、私は年収300万超えたのが1度しかない。でも、家賃の安い風呂なしアパートで生活費は節約できたから、そういう贅沢ができたのだろう。パソコン代とか通信費とかにお金がかかるのは1995年以降の話。

で、リッカルド・ムーティが若い頃はイケメンだった、というので、え、そうだったの?と思い、画像をいろいろ見てみた。

指揮者にあまり興味ない私は、名前聞いて顔がすぐに浮かぶのはカラヤン、バーンスタイン、小澤、レヴァインくらいで、あとは名前は知っていても顔は思い浮かばない。もともと交響楽がそれほど好きじゃないので、指揮者の個性とかもよくわからんのだ。

ミラノスカラ座日本公演のときは、「ナブッコ」はNHKホールの一番後ろに近い席だったから、顔なんか見えない。でも、「カプレーティとモンテッキ」は東京文化会館の2階のサイドの席だったので、顔は見えたはず。でも、思い出せない。

ネットの画像を見ていたら、だんだん思い出した。そうだ、この顔だった。


当時、ムーティはまだ40代。まあ、確かにイケメンといえばイケメンだけど、当時はクラシックはミーハー的にはまったく見られてなかったので、容姿がどうとかいうのはあまり聞かなかった気がする。聴衆はおじさんばかりなので、若いソプラノとか若い女性演奏家だと大評判になったが。ああ、そういう時代だったのだなあ、と変な感慨にふける。

当時は円高だったので、海外のオペラハウスの引越し公演とかしょっちゅうあったし、外国へオペラやバレエを見に行く人も多かった(外国で見た方が安いとも言われた)。今は日本が安いから外国人がたくさん観光に来て、日本人はそこそこ裕福でもミラノスカラ座公演とか簡単には見られないのかもしれないなあ。