2020年9月29日火曜日

秋の風景&「マティアス&マキシム」

 すっかり秋らしくなってきた地元の公園。稲と彼岸花。


ここは赤ばかり。


偶然撮れたカマキリ。


場所は変わって、都内の某所。


紅白で咲く彼岸花。

ここは白が多い。

グザヴィエ・ドランの新作を見に。

この3本、どれも違う映画館で見た。

ドランは前作があまりにひどくて、途中で帰りたくなったくらいだったから、今回は見るかどうか迷った。評論家の評価も芳しくなさそうだし。
でも、前回はハリウッドのスターを何人も起用して失敗したが、今回はまたカナダのフランス語圏ケベック州に戻っての作品なので、一応、見ておくか、と。
ドランの作品としては物足りないが、前作に比べたら相当ましで、少なくともつまらなくはなかった。
ただ、ドランは群像劇には向かないのではないか。群像劇として面白いとはいいがたい。主役のマティアスとマキシムも、2人を対等の主役として描くより、どちらか片方、というか、ドラン自身が演じるマキシムを中心にした方がよかったような気がする。オーストラリアへの出発が近づいたマキシムがマティアスが7歳のときに描いた絵を発見したり、推薦状に関する真相を知ってマティアスの思いを知ったり、そして、最後にマキシムの視界にマティアスの姿が入るあたりのマキシム中心の展開が一番ドランらしくてよいのだ。

2020年9月26日土曜日

雨の上野動物園&西洋美術館

 金曜日は上野動物園を予約していたのと、西洋美術館の内藤コレクションⅢをまた見たかったので、雨の中、上野へ。


入るとまずシャンシャンを見ることになっていて、3時ちょっと前に入るとたいてい食事中。そのあと猿山へ。


雨なのでさっさとパンダのもりへ。が、シンシン準備中で見られず。

リーリーだけ見て、次にレッサーパンダを見る。


もう一度パンダ舎へ。今度は2頭とも見られた。

そして、ハシビロコウはしゃがみ込んでいた。上と下は違う個体。


ふたたび猿山へ。遊ぶ3匹の子ザル。

雨なので早めに切り上げ。

出口近くの日本の鳥。



西洋美術館の金曜夜間開館へ。常設展。

常設展の中の内藤コレクションⅢへ。






この2室で展示している。熱心に見てる人はめったにいないので、すいてます。

西洋美術館はロンドン展終了から長期休館らしいので、それまでに常設展だけでも何度か行きたい。

2020年9月24日木曜日

「マーティン・エデン」@銀座

 連休明けの23日。急遽、シネスイッチ銀座で「マーティン・エデン」を見る。


入口のディスプレイ。



壁にかかった絵の一部。


手前と、さらに奥の両側に絵が並んでいます。

シネスイッチ銀座へ行ったのはおそらく30年ぶりくらいだと思う。前身の銀座文化時代から知っているが、主に行っていたのは古い映画をリバイバル上映していた銀座文化2の方で、地下の1はたぶん一度も行ってない。その後、1がシネスイッチ銀座になり、80年代に数回行ったかな、という程度。正直、見づらい映画館なので、避けていた。
で、30年ぶりに行ったら、ものすごーく古くなっていた。昔も古かったのだが、古さが全然違う。しかし、ネット予約のチケットはQRコード。半券が手元に残らない。

「マーティン・エデン」は8月に原作を読んで、ブログに記事も書いたけど(ヌードルスがトイレで読んでいた本)、映画はなぜか首都圏では千葉県だけ上映館がない。シネスイッチ銀座は苦手だし、他はどこも遠い。そのうち千葉劇場とかキネマ旬報シアターとかでやらないかな、と思いつつ、いや、これ以上、上映館は増えないのではないか、という不安もあり、急遽、思い立って、23日に見に行くことにした。(まあ、千葉劇場よりはシネスイッチ銀座の方が近いのだが。)

しかし、実は銀座も久しぶり。というか、上野以外の都心は最後に行ったのが3月の池袋で、コロナのせいで銀座日比谷方面はまったく行っていなかった。
銀座日比谷周辺は物心がついた頃から親しんでいた場所で、いわゆる繁華街では一番なじみの場所、思い出の多い場所。なので、久しぶりだからちょっとあちこち見てみたいなと思ったけれど、台風来るし、時間もあまりないし、で、有楽町駅と映画館の間くらいしか見られなかった。
インズのマックに久しぶりに入ったけれど、以前はあそこはいつも混んでいたのにガラガラ。銀座自体もなんだかものすごくさびれていて、これもコロナのせいだろうか。ウェンディーズがあった場所や無印良品があった場所が閉鎖されていたのもショック。あとに入ってくれるところがないのか。
そして、プランタンがいつのまにかユニクロとニトリになっていた。ユニクロとかニトリとかあちこちにあるけど、銀座だとやはり他とは違う雰囲気(狭いけど)。ユニクロ部分はエスカレーターの両側が吹き抜けになっているけど、プランタンのときもそうだっただろうか?

さて、「マーティン・エデン」だが、後半が自由主義と社会主義と個人主義の哲学論議になって、それに合わせて、原作の詩人の設定をかなり変えている。
第二次世界大戦後から70年代初めくらいまでのイタリアの歴史をドキュメンタリーふうの映像や幻想的な映像、回想シーンのようなものをはさんで表現していて、赤旗と黒旗がやりあう風景とか、他のイタリア映画で見た光景も描かれ、これと、上の思想哲学と階級格差による絶望的な貧富の差が描かれるのだけど、このあたり、ロンドンの原作にもないわけじゃないけど、イタリア特有の背景がよくわからない。イタリアの現代史から見てどうなのだろうと思うけれど、映画館に掲示されていた映画評のコピーにもあまりそれは書いていなかった。
そこで、さっき、ネットに出ていた英語の批評のいくつかを読んでみたのだが、こうした政治的思想的な側面に触れている批評はかなり手厳しい。逆にほめているのは、こうした面にほとんど触れていない。目にした日本語の批評は後者ばかり。
しかし、この映画は、前者の批評が問題にしている政治的思想的側面がキーなので、そこに触れずに映像表現だけ取り上げてほめるのはどういうもんだろうと思う。
なんにしても、こっちの知識不足が大きいので、もっと批評を探してみたい。

2020年9月20日日曜日

「テネット」を見てきた。

 IMAXレーザーで。

やたら小難しい理屈とド派手なアクションだけど、これって

夫婦のもめごとの話にすぎないのではないだろうか。

時間が逆行するといっても、それを映像で十分に見せているとはいいがたく、せりふで説明してばかりいる。

アイデアもいちいち既視感があって、オリジナリティに欠ける。ケネス・ブラナーの人物なんか、アベンジャーズのあの悪役に似てない?

クリストファー・ノーランは人間描写は優れてはいないにしもそこそこできる監督だと思うが、この映画に限ってはまるでだめ。

夫と妻が息子を奪い合っているようだけど、どちらも息子の命のことなんか何も考えていないしな。

ノーランの映画としてはこれまでで一番つまらなかった。

帰りに下りのエスカレーターに乗るつもりが、あやうくこちらに上がってくる上りに乗りそうになったので(危ない、危ない)逆行の洗脳はされていたのかもしれないけど。

2020年9月19日土曜日

大人気「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見てきた。

 18日金曜日は「テネット」と「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の初日。が、この両方を上映する劇場は「ヴァイオレット」は軒並み売り切れや残り僅かで、「テネット」は余裕あり。まあ、「テネット」の方が上映館多いだろうし、値段の高い特殊上映もあるので、興収動員ともに「テネット」が1位だろうけど、「ヴァイオレット」の方が断然人気に見える。

で、久々というか、半年ぶりに亀有へ行き、「ヴァイオレット」の方を見た(「テネット」は別の日に)。



入場者特典の短編小説。3種類あるらしい。奥付が4月で、コロナで公開延期の間ずっと待たされていた特典だったのだね。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は原作も読んでいないし、テレビアニメも見たことないし、去年公開の外伝も見ていない、まったくの一見さんですが、一応、ネットで予習はしました。
映画はテレビアニメや原作のファンを対象に作っているので、一見さんだとわかりにくいところもあるというか、主人公がすでに代書屋になっているところから始まるのだけど、テレビアニメは代書屋になる少し前から始まるらしい。そして、それ以前の兵士時代が重要なのだと思うのだけど、映画ではそこがほとんど描かれない(ファンなら当然知っているという前提)。原作やテレビアニメではどの程度描かれたのかわからないのだが、ウィキペディアで見た感じだと、兵士時代はあまり描かれてないように見えるのだが。
去年、外伝が公開されたときに少し興味を持って調べたときは、主人公は人造人間なのだと思ってしまい、戦闘機械として作られたロボットの少女が人間の感情を持つようになるのだとばかり思っていた。しかし、今回、もう一度調べたら、人間だけど、戦うだけのロボットみたいに育てられていて、その後、手紙の代筆を仕事にする中で、しだいに人間の感情を持つようになっていくようだ。
映画を見ていても、主人公のヴァイオレットの反応はどこかロボットのようで、生身の人間だけどロボットにされていた、ということなのだろう。完全にロボットならば、このテーマは人造人間ものとして普遍的なテーマなのだが、人間なのに殺戮機械にされていた、というあたりがきちんと描かれないと、その後の展開がどうもイマイチ重みにかけるというか。
原作やテレビアニメではきちんと描かれているのかもしれないけど、どうなのかな。
それはともかく、映像のクオリティの高さには驚く。風景描写も美しいが、人物のわずかな表情の変化で多くを語っているシーンがみごとというか、こういう繊細な表情の描写はアニメではなかなか見られないのではないかと思う。
ストーリーも、途中までは一見さんなのでイマイチ乗れなかったが、クライマックスの少年のエピソードあたりからはすばらしかった。電話を使っちゃうのは手紙屋としては負けなんだけど、手紙やタイプライターがやがてすたれていくという時代の変化を否定せず、古きよきものはそれなりに残しながら、時代の変化を受け入れていく感じがいい。

観客はおたくな男性が多いのかと思ったら、若い女性が多かった。クライマックスではすすり泣きも。終わって外に出たら、次の回の行列がもうできていた。グッズは売り切れみたいだったし、いやすごい。

半年ぶりの亀有なので、ショッピングセンターもしっかりまわった。土曜日から「麒麟が来る」展をやるらしい。下は準備中。

今月は「海辺の映画館」と「パヴァロッティ」も見た。

「海辺の映画館」はいろいろと考えるところが多かった。文章にまとめられないくらい、いろいろ考えた。差別扇動で問題になっているNHK広島のひろしまタイムラインとは何もかもが正反対の映画だった。志が違いすぎる。

「パヴァロッティ」は古い音源なのに音がすごくよかった。音響のいいシネコンで見たかいがあったというもの。見ていて、30年くらい前にドミンゴとカレーラスのオペラを生で見たことを思い出した(3大テノールの公演は見ていない)。ドミンゴもカレーラスもボノも年とったなあ。U2のドキュメンタリー映画をも見たのも30年くらい前。

2020年9月18日金曜日

トイレミュージアム

 上野公園のトイレがトイレミュージアムというものになったというので、見てきた。国立博物館に一番近いトイレ。噴水のそば。




パンダの個室は早くも使用中止。まったく。

キリンの個室。




ペンギンの個室。








多目的トイレは象。

できたばかりできれいだったけれど、これから汚れて、落書きもされてしまうかもしれない。パンダの個室早速壊された?とか、思いやられます。

その前に行った某所で見つけた蝶。


まだまだ暑いです。