2022年3月30日水曜日

アマゾンの荷物

 金曜日にコンビニに取りに行く予定だったアマゾンの荷物。金曜はハプニングの連続で取りに行かず、土曜日は横殴りの雨で取りに行けず、日曜日にようやく入手したブルーレイディスクの輸入盤。

左は「遥か群衆を離れて」、右は今公開中の「ボブという名の猫2」。


「遥か群衆を離れて」はずっとずっと、中学生の頃から見たかったけれど、機会がなかった映画。アマゾンで輸入盤をカートに入れたものの、買わずに忘れていた。

たまたま、「ボブ猫2」のディスク、輸入盤ならもう出てるよね、と思って検索したら、なんと、ブルーレイがシネコンのシニア料金より安かったので即買い。最後の1枚だったが、おそらく値段を下げて売り切ろうと思ったのだろう。その後、在庫なしの状態で値段が2倍になっている。まあ、これが本来の値段だろう。

で、「ボブ猫2」だけだと送料がかかる。一緒に何か、と思ったら、カートに「遥か群衆を離れて」があることに気づき、こちらも最後の1枚だったので(値段は高かった)まとめて注文。

「遥か群衆を離れて」は大学院時代に研究していたトマス・ハーディの小説の映画化だけれど、中学生の頃はハーディなど知らず、ただ、この映画に興味があった。大学に入ってハーディを知り、原作を洋書で読んだのだけど、ハーディの小説の中では2番目に好きです。

入手してすぐにちゃんとかかるか調べるために最初の部分を再生してみたら、「遥か~」は撮影がニコラス・ローグだった。これは映像が楽しみ。でも、3時間もあるので、まだ見てない。

「ボブ猫2」は92分なので、見た。他愛のないお話、なのだけど、心に響くひとつひとつの場面やせりふを見て癒される、そういう映画。繰り返し見たい映画って、そういう映画な気がする。

桜満開なのに天気がイマイチで、青空をバックにした桜が撮れませんが、谷中で撮った桜の写真です。




年をとり、あと何年、桜が見られるかな、と思うようになっていましたが、今はコロナのせいで、来年も桜が見られるだろうか、と思いが強いです。

2022年3月28日月曜日

桜満開の上野動物園

 日曜日はキャンセル争奪戦で手に入れた午後2時から入場の整理券で上野動物園へ。

桜満開です。人もすごく多かった。


2時の列に並んで入ると、シャンシャンは部屋をうろうろして竹の吟味? 再観覧列は80分待ちで、このあと寝るはずなので並ばず。象とニホンザルの前を通って西園へ。象は母子の後方にスーリヤがいる。子猿は相変わらず元気。




リーリーは食事中。正面からは人垣でまったく見えず、カメラを高く上げて撮っています。そのあと、人がまばらな位置へ移動して横から撮影。






食事を終えたリーリーは入浴したり、水を飲んだり、例によってうろうろしたり、洞窟の上やその他の場所でマーキングしたり。








そのあとは部屋と庭の間を何度か出入りしたあと、室内に入ってうろうろ。そこで切り上げて西園の他の動物を。双子観覧のそばのレッサーパンダとキジは見られるようになっていた。レッサーパンダは室内で寝ていて、ガラスの反射で写真うまく撮れず。キジはとてもよく撮れた。




シャンシャン、最終に並ぶかな~と思い、締切ぎりぎりの3時半に並ぶ。80分待ち。途中、桜の写真などを撮る。


80分後、シャンシャンは竹を食べていたが、そのあと、床から何かとって食べたようだった。そして、水を飲んだあと、櫓に上がる。タイムリミットでここまで。











帰りは池之端門から出たので、最後に撮ったのはハシビロコウ。


去年も一昨年も上野動物園は春は休園だったので、久しぶりに桜の季節の上野動物園だった。パンダのもりの周辺も花が咲いていたりして、春らしかった。

そして上野駅。常磐線の先頭5両がピンク色!



珍しいので写真を撮る人がそこそこいたが、カメラを持っている人は少なく、スマホの人が多かった。途中駅で特急の通過待ち合わせで止まっているとき、スマホを持って先頭へ走る人たちもいた。私は降りた駅で先頭が見える位置から動画で列車が走っていくのを撮影。その動画からのスクショです。



このピンクの5両はふだんは水戸の方で走っているらしいけれど、たまに上野の方まで来るらしい。スマホの人が多かったのは、来ることが知られていなかったのかもしれない。

2022年3月26日土曜日

「ナイトメア・アリー」

 昨日行ったシネコンは「ベルファスト」を大きめのスクリーンでやってくれていたので行ったのだけど、今日は別のシネコンで「ナイトメア・アリー」。こちらも大きめのスクリーンでやってくれている。とてもありがたい。


で、映画は原作とほぼ同じ。原作小説が非常に面白かったので、原作と同じというか、原作とほぼ同じでダイジェスト的になっているのでどうも物足りない。原作を読まずに見れば面白いのだろうか?などと考えながら見ていると、クライマックスになって突然、キューブリックの「シャイニング」になってしまう。

いや、その前に大富豪の屋敷が「市民ケーン」みたいなんだが、それからクライマックスがキューブリックの(キングのではない)「シャイニング」みたいになって、最後はアンバーソンという見世物一座で終わる(アンバーソンって、オーソン・ウェルズの?)。

で、この結末がまた、困った。原作では最後に「一時的にギークにならないか」という座長のせりふがあって、そこで終わっているが、映画はそのあとに主人公のアップをかなり長く見せ、そして、主人公が「これが宿命だ」と言って終わる。原作の結末の良さが完全に損なわれ、説明過多になっている。

まあその前の「シャイニング」みたいな血みどろクライマックスもなんだかなあなんだが。

原作をなぞっただけ、ならまだよかったが、最後は改悪だろう。

役者はみんな適役でよいのに残念だ。

前半の見世物一座の描写がデル・トロにしては平凡だし、後半はクーパーとブランシェットのやりとりにはノワールの雰囲気があるが、それも血みどろ展開でだいなしになっている。

あの原作で、なんでこんな映画にしてしまうんだ、デル・トロ?

原作で一番ぞっとするのは主人公の父親の暴力なのだが、映画ではそこは描いていない。だから主人公が父親を憎んでいたと言っても原作を知らなければわからないだろう。

原作では最初にギークのことが出てきて、そして最後にギークに関するせりふで終わるという、最初と最後がつながる形になっているのだが、映画では最後のせりふとつながるギークの話は途中に出てくるので、これも改悪になってしまっている。

「ベルファスト」もちょっとがっかりだったけれど、こっちはものすごくがっかりで、「ベルファスト」をあんなにけなすんじゃなかったと思うくらいだ。

個人的にはニューヨーク州バッファローが出てきたのが興味深かった。

奇妙な一日と「ベルファスト」

 25日金曜日、「ベルファスト」の初日に某シネコンへ行ったのだけど、小さなトラブルが次々と起こった。

まず、シネコンの入っているショッピングセンターにあるはずの某銀行のATM機がなくなっていた。以前、何度もお金をおろしたのだけど、え、どうして、とショッピングセンターの案内図を何度も見たが、ない。大手銀行でないのはその銀行だけ。しょうがないので別の銀行のATM機でおろした。

そんなことがあったので、シネコンについたのはぎりぎり。発券して入ろうとすると、ちょうど人気の映画の入場開始時間で、並ぶことになった。コロナのことがあるのですぐ後ろではなく、少し離れて並んだのだけど、たまたま前にいた男性がジャケットを脱いでいて、脱ぎ方が派手だったので、腕がこちらにぶつかってしまった。男性はかなり恐縮して謝ったけど、ちょっとびっくり。

「ベルファスト」は人気がないのかガラガラだったが、私が買った席のすぐ隣に大量の荷物が置かれ、その隣に高齢男性が座っていた。そして、私がその荷物を積んだ席の隣(買った席)につくと、その男性は突然、荷物をまとめて席を移っていったのだ。買った席が気に入らなくて移動したが、人が来たのであせって別の席に移動したのだろうか?

映画を見たあと、セルフサービスのレストランへ行ったら、今度はレジが壊れた。

そしてきわめつけは、JRから乗り換える私鉄が人身事故でとまっているというアナウンスがJRの車内であったこと。

その私鉄は乗るのは1駅なので、歩くことにした。帰りにコンビニでアマゾンの荷物を受け取る予定だったのだけど、歩くと自宅よりかなり先まで行かねばならず、こういう日はきっとまた何かあるだろうと思ったので、スーパーで買い物しただけで帰宅。夜は人通りがまったくない道を20分も歩くのだけど、なにごともなく自宅に着いた。

というわけで、いろいろあったが大過なく帰宅できたのだけど、肝心の映画「ベルファスト」ですが、うーん、私にはあまりよく思えなかった。


北アイルランドのベルファストに住んでいた少年時代のケネス・ブラナーの話で、プロテスタントとカトリックの両方が住んでいる地域でプロテスタントの過激派がカトリックの住民を襲うという事件が起きる。これがきっかけでブラナーの一家はイングランドへ移住することになる。彼の家はプロテスタントだが、父親が過激派に協力しろと脅されるからだ。

1980年代、当時はまだカトリック派のIRAのテロが起こっていた時代で、北アイルランド問題の映画もいろいろあったのだけど、その頃、映画の仕事で北アイルランドのテロの状況について知る機会があった。それによると、北アイルランドではカトリックとプロテスタントの過激派同士がテロを行っていて、住民が非常に困っていること、また、貧困や仕事のなさから若い人々がそれぞれの過激派に入ってしまうこと、双方ともに教会とつながりがあること、などといった問題があるようだった。

そんなわけで、この映画はプロテスタントの過激派を扱っているという点で注目していたのだけど、やっぱりケネス・ブラナーの映画はたいしたことないな、と感じてしまった。この人の映画って、最初の「ヘンリー五世」はよかったけど、あとは何かイマイチなものばかり。これもアカデミー賞の作品賞候補とか、トロント映画祭の観客賞とか、ちょっと信じがたい。

子どもの頃に北アイルランドを離れてしまったブラナーに多くを求めるのは無理なのかもしれないけれど、別にこれ、北アイルランドじゃなくても、過激派がいて、映画やテレビドラマが出てきて、家族の物語があって、幼い恋があって、という普通の定番の回顧物語で、深みも何もない。あんなにテロが起こってるのに、あまりにもきれいな街並みとか、父親の幼馴染の過激派の男とか、淡い恋の相手がカトリックだとか、そういうところが全然掘り下げられてない。最後に、去った者と残った者と死んだ者のために、という言葉が出るけれど、なんだか白々しいと感じてしまう。

2022年3月25日金曜日

久々、上野動物園

 コロナで休園していた上野動物園が23日から再開。

このところ上野動物園をフォローしてなかったので、23日のニュースで初めて知り、夜中に整理券のキャンセル争奪戦に参加、何度か挑戦したあと、24日の12:30の券をゲット。

上野駅に到着。4月から再開の西洋美術館、ル・コルビュジエ設計の庭に戻すための長い休館でしたが、庭がこんなふうに。



桜はちらほら咲いています。今年も宴会禁止。



上野動物園は新しい正門から入ります。上のような写真を撮っていたせいで、入ったのは1時近く。


入ってすぐのシャンシャン撮影不可列。シャンシャンは部屋をうろうろ。外へ出ると、撮影可の再観覧列は60分待ち。今日はシャンシャン再観覧はせずに3時くらいには出よう、と思っていたのだけど、60分なら、と思って並んでしまう。

途中、1時20分くらいに列が止まり、シャンシャン部屋移動があったので、シャンシャンの前へ行く頃には寝てるだろうと思いましたが、2時頃に中に入ると、まだ起きていた。

水を飲んだりしたあと、竹を食べます。





象とニホンザル。ウタイとアルンの母子の向こうにスーリヤ。子猿は相変わらず元気。



西園へ移動してリーリー。寝てましたが、わりとすぐに起きてくれました。



お風呂に入る。






このあと、いつものようにシンシンの部屋の入口と自分の部屋の入口の間を行ったり来たり。短い間に3回も水を飲んだ。食事はせずに、丘の上を駆け上がったり、シンシンの部屋の近くでマーキングしたり、木の上に上がってみたり。



リーリーを見ているうちに3時になってしまいましたが、西園の動物を少し見ました。カンガルーの子どもの姿が見えなかった。そして、シンシンと双子のいるところは立ち入り禁止で、レッサーパンダとキジも見られない。23日はここから望遠で双子の撮影をする人がいっぱいいたらしい。


双子公開は25日からで、抽選なので、いつ見られるかわかりません。全体の入場者数から双子の抽選に当たった人の分を引くので、整理券が以前より手に入りにくくなっているようです。


東園に戻り、エビカツサンドを。いつもおいしかったのに、今回はカツが温かくなってなくて、パンが湿ってへたっている感じで、あまりおいしくなかった。休園中、これが食べたいなあと思っていたのにちょっとがっかり。

アビシニアコロブスの赤ちゃんが生まれたようで、ちらっとだけ写っています。


なんだかんだで園を出たのは3時半。シャンシャンのクリアファイルと双子のポストカードセットが気になったけど、買わずに帰りました。シャンシャン最終観覧は3時半締切だったけれど、待ち時間50分表示。全体に人が少なく感じましたが、やはり双子抽選分の人数を引いた人数しか入れてないんだろうなと思います。