2026年3月1日日曜日

「嵐が丘」の映画化は成功しない

 と、私が10代のころには言われていた。

ワイラーの旧作でさえ、原作に比べたら相当劣ると言われていた。

70年代初めのティモシー・ダルトン主演の映画なんざ、ヒースクリフが狼男みたいだと言われ、こんなのを公開するくらいならブニュエルの「嵐が丘」を公開してくれ、という声もあった。

そのブニュエルの1953年のメキシコ映画「嵐が丘」は日本では87年に公開された。当時住んでいたところから歩いて行ける三百人劇場でブニュエルの特集上映があり、そこで「嵐が丘」を含む数本を見た。その翌年には日本を舞台に翻案した「嵐が丘」が公開された。

90年代に入ると、それまでの映画化では省略されていた原作の後半も描いたレイフ・ファインズ主演の「嵐が丘」が登場。そして、ジャック・リヴェットの86年の「嵐が丘」も公開された。

このあとは2011年製作のヒースクリフを黒人にした「嵐が丘」が、日本では去年、特殊上映みたいな形で公開されたらしいが、これは見てない。そして、次が今公開中のエメラルド・フェネルの「嵐が丘」。


確かに「嵐が丘」は映画化がむずかしい小説で、原作の後半を映画がカットしてしまうのは、こちらも描いて映画として面白くするのがむずかしいからだろう。しかし、ここがないと、ただの恋愛メロドラマになってしまう。

また、ダルトンのヒースクリフが狼男みたいだと言われたけれど、もともとヒースクリフはフランケンシュタインの怪物などと同じノーブル・サヴェッジ=高貴な野蛮人なので、狼男みたいなのはまんざらはずれではないし、今回のフェネルの映画でフランケンシュタインの怪物役ジェイコブ・エロルディが起用されたのもうなずけるものはある。

しかしだね、今回のフェネルの映画は予告編を見て、こりゃだめだ、と思った。なんか、トーニャ・ハーディングとフランケンの怪物の恋愛みたいで、この2人なら「ザ・ブライド」やった方がよいんじゃね、と思ってしまったよ。


しかも、アメリカでは批評家には評判悪いが、観客には大受けだという。そして、欧米では女性に大人気で、映画館の客はほとんど女性だと。

日本で冬ソナが大ヒットしたとき、実は日本にも昔はこういうメロドラマがあったけれど、いつのまにかなくなってしまい、それで冬ソナが受けたのだ、という分析があって、確かに「嵐が丘」みたいなラブストーリーは今はほとんどない。だから受けたのか?

ただ、日本では、近隣のシネコンは全然予約がなく、日比谷みたいな都心部でもガラガラなのだ。たぶん、日本の女性には受けない。原作は受けているけど、この映画は無理。

とにかく「嵐が丘」は原作の前半をそのままラブストーリーとして映画化するか、ブニュエルみたいに大胆に改変して別の話にしちゃうかしかないので、原作を変えること自体は別にいいと思うのだが、フェネルの映画は小手先の変更はたくさんやってるが、肝心の部分はワイラーの映画などと同じ、一心同体の男女のロマン的愛で、でも、その描き方がなんだかなあ、なのである。

エロやグロの要素も入っているけど、正直、退屈だった。なんか、美学が感じられない。フェミニズムが入ってるかと思ったけれど、それもない。現代的な解釈ってわけでもなく、テーマは原作と同じで、それがうまく描けてないというか、一心同体のロマン的愛が、やっぱり映画だとどうしても描けないのだよね。

ネリーが中国系、リントンが中東系の俳優みたいなのだが、この映画ではどちらも少し悪役的な人物になっていて、そういう人物を欧米系の白人以外の人種の俳優にするのはどんなものなのだろう。主役の2人は欧米系の白人なんだが。

私自身は「嵐が丘」の原作の熱烈なファンではないので、原作と比べて怒り、とかはなかったが、それよりドラマとして退屈なのが困った。久々に金と時間返せと思ったよ。

2026年2月27日金曜日

OKストアの苦情対応はやっぱり最悪だった

 以前、OKに苦情を入れるには店舗のご意見箱に入れるか、ファックスで送るしかないと知り、こりゃひどいと思ったが、ついに、ひどい商品を買ってしまい、店舗に苦情を入れたら最悪だった。

ヤマザキパンのバターロール6個入りを買ったのだが、3月3日消費期限の中に1袋だけ2日が消費期限で、5%引きのシールが貼ってあるのがあった。お、得した、と思って買って、そのあと別の店へ行ったときにそのバターロールの袋を出したら、空気が完全に抜けていて、パンに袋がべったりな状態。よく見たら、上の端の方に小さな穴が開いている。

こりゃ食べたらやばいやつ、と思い、すぐに店舗のサービスカウンターに「穴があいているので返品したい」と言ったら、穴を見て確かめることもしないで、「店舗から外に出ましたか?」と聞いてきた。店を出てから気づいたのだ、と言うと、そのあと、かなり長い間、どこかと電話していた。しかし、担当者が穴をチェックに来ることもなく、受け付けた人もついに一度も穴を見ることなく、売り場へ行って3日が消費期限の他の商品(5%引きでないやつ)を持ってきて、交換するから差額を払えと言う。

返金だけではだめなのか、と聞くと、それも可能だと言って、返品返金にしてもらえたが、最後まで穴をチェックすることなく、客をクレイマーだと思っているのが明らかで、もちろん、詫びの一言もなかった。(たかだか100円くらいの商品で、しかも、穴は客が買ってすぐにわざとあけたようなタイプの穴ではなかった。)

消費期限が1日しか違わないのに5%引きがそもそもおかしかったので(普通は3%引き)、おそらく、穴があいているのを知った上で5%引きにしたのだろう。5%引きなんだから小さい穴があいていたってかまわないだろう、というのがOKの衛生感覚だとしたら、もう食料品は買えないと思った。

この穴のあいた5%引きの商品をまた売り場に置いてしまうかもしれない、と思ったので、苦情を入れようと思ったら、店舗のご意見箱かファックスって、全然だめやん。

OKのHP見たら、週に200通くらいご意見が来る、と書いてあった。あれだけの店舗があって200通は少なすぎるだろう。やっぱりスーパーとしての信用度はOK以外の方が断然高いとあらためて思った。(そのあと西友でバターロールを買ったが、西友の方がレジが行列だったな。)

2026年2月26日木曜日

パンダのいないパンダのもり

 シャオシャオ、レイレイが返還されて1か月がすぎた。上野動物園では3月1日までパンダのもりを公開中。パンダのもりに入ったのは11月が最後で、そのあとはシャオレイを見ることができなかったので、もうパンダのもりは見られないかと思っていたが、なんとか今日、見に行くことができた。

谷中から寛永寺を通って上野公園へ。寛永寺は花が咲いていた。




平日の曇りの日とあってか、上野公園も動物園も閑散。


入ってすぐのところにあるシャンシャンのいたパンダ舎、そのわきにこんな通路が。順路と書いてあるけれど、何に使ったのだろう。


東園の象やトラなどをちらりと見て、シャトルバスで西園へ。パンダのもりはシンシンとレイレイがいたところから入り、リーリーとシャオシャオがいたところから出るようになっている。入口の手前にレッサーパンダとキジがいるので、そちらを見てから中へ。2回入りましたが、1回目はそこそこ人がいて、2回目はあまり人がいなかった。両方で撮った写真から選んでいます。





モノレールの駅を撤去した跡地がもりの中から見えます。


この大庭にリーリーがいた頃はいくらでもいられたし、それほど混んでなかったので、ここで過ごした時間がとても多かった。リーリーが寝ていた場所、駆け上がった道、駆け下りてきた道、中に入ったり上に上がったりした洞窟、すべてがなつかしく、恋しい。




室内にいるときはリーリーも並ぶのだけど、ここに並んでいると外からリーリーが見えたのだ。




1回目のあと、不忍池テラスで持参したパンを食べる。カモメがお客さんの食べ物をねらっていて、テーブルの上に飛んでくる。




コサギも飛んできた(岸辺に)。


レッサーパンダは2回見た。


小獣館のマヌルネコ。広い部屋の方にいる、たぶんオス。隣の部屋をのぞいては走り回り、それを繰り返していた。



地下にいるマヌルネコ。こちらも走り回っていたので写真撮ってもぼけてしまうのだが、運よくじっとしてくれている時間があった。


もう一度1階に上がり、広い部屋のマヌルネコを見たあと、隣の狭い部屋を見たら、メスがいた。窓からお互いを見合っている。以前は広い部屋で同居していたのだけど、メスの方が病気で前足の片方を切断したあと、別居になっているようだ。3本足なので動きはゆっくりだが、生活に支障はないらしい。



いそっぷ橋を渡って東園へ。



東園の売店。西園の売店もだけど、お客さんが中にいない。商品の棚も少しがらんとしたところがあって、売れ行きが相当落ちているのではないかと思った。実際、パンダ以外のグッズはあまり売れていないのではないかと思う。そのパンダのグッズも少なくなっている。リーリーの絵柄のドリップコーヒーはハシビロコウの絵に置き換えられるようで、この2種類が並んでいた。リーリーのは在庫限りかな。



曇りで寒いということもあって、園内はすいていたが、外国人が多くて日本人が少ない感じがした。外国人は中国人が激減したので、いろいろな国の人が来てる感じがしたが、パンダがいなくなったら日本人が来なくなったのでは?という気がした。パンダのもりでも、次のパンダが来るのかどうか話している人たちがいて、「高市さんが首相のうちは無理」という、ちょっと怒りのこもった声も聞こえた。

午後4時。入場を締め切るという声に、入園を急ぐ人たち。



というわけで、パンダのいなくなった上野動物園、すでに前途多難な感じがしたのでした。

マックポーク復活も、またも値上げ

 時々突風の吹く雨の水曜日、午後2時すぎの昼マックが終わった頃に近所のマックへ。

目的は、この日から復活のマックポークを食べるため。


マックポーク、好きでしたよ。昔は100円だったよね。今は230円。でも、セットは500円で、ポテトをSにすると450円。コーヒーが140円に値上がりしていたから、単品とコーヒーで頼むと370円なので、だいぶお得感がある。

しかし、コーヒーも他のドリンクも20円ずつ値上げ。そして、大好きなエグチが30円も値上げ。エグチとコーヒーで420円もする。これならサイゼリヤでミラノ風ドリアとグラスワインで400円の方が。

チキチーやチーズバーガーも大幅値上げな感。もうハンバーガーとマックチキンとマックポークしか食えねえ。

バーガーキングの方が断然お得な感じになっているが、近隣にないのだ、バーガーキング。

まあ、これでマックに寄らなくなればその分節約にはなるのかな。

さてさて、近所の公園に来ていた白鳥、3連休は人が多いにもかかわらず、しっかり姿を現してくれていた。特に最終日の23日はそれまでの2日間に比べ人が少なかったせいか、岸の近くでのんびりしていた。


閉園後の公園を高いところから。母子と思われる白鳥が、他の2羽から離れていく。




翌24日に行ったら、白鳥はいなかった。3か所で工事をしていて、ものすごい騒音で、しかも雨が近いので、どこかへ行ってしまったのだろう。

白い羽根が岸辺に残っていた。




25日も突風と雨の中、行ってみたが、白鳥はいなかった。来たのが11月下旬ということで、3か月。例年に比べ、かなり長い間いたようだ。

2026年2月23日月曜日

「センチメンタル・バリュー」を見て、連想した映画(ネタバレあり)

 「わたしは最悪。」の監督・主演による「センチメンタル・バリュー」。前作に比べると落ち着いた雰囲気の映画で、第二次世界大戦中の悪夢の要素もあり、リアルなシーンかと思ったら舞台だったとか、映画だったとか、少しトリッキーなところもある映画。

シネコンのある流山おおたかの森の駅前では何か市をやっていた。スケートリンクは氷の表面が溶けているようにも見える。



カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞ノミネート、なのだが、初日から映画館は予約があまり入ってなくて、公開4日目だというのに入場者プレゼントのステッカーをもらえた。



映画なのだけど、完全ネタバレなので、支障のない方のみどうぞ。