近隣のIMAXのある2つのシネコンのIMAXの予約がすごい「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。近所のシネコンは25日がIMAX料金無料なのだけど、水曜サービスデーだから混むだろうし、11時台開始とレイトしかないので時間的にきつい。なので、12時台開始の通常上映に出かけた。入場者プレゼントをもらったけれど、25日ではもらえなかっただろう。
その通常上映もかなりよい入りで、近隣のシネコンいくつかチェックしたとき、上映回数があまり多くなかったり、話題作なのに比較的狭い部屋だったりと、映画館がさほど期待していなかったのだろうか?と思う。実際はどこも予約がけっこう入っている。
通常上映で見たら、画面が地球のシーンはスコープサイズ、宇宙のシーンがワイドで、これがどうも居心地が悪い。シーンによって画面サイズを変える映画は時々あるが、これほど居心地が悪いのは初めてだった。IMAXなら効果的なのだろうか?
映画の中身ですが、「オデッセイ」の原作者の小説の映画化だけど、「オデッセイ」の方がずっと面白かった。「プロジェクト~」はちょっと長すぎて冗漫なところがある。つまらなくはないんだが、画面サイズの居心地の悪さもあって、どうも乗れない。
「オデッセイ」同様、宇宙に主人公がただ一人というパターンで、そこに地球での回想が時々入り、そして、エイリアンと出会って友情が生まれる。
しかしまあ、なんというか、画面サイズだけじゃなくて、内容もツッコミどころが多くて、居心地が悪いのだ。
100光年以上離れてる星へ行くのに数年しかかからないとか、大気圏に突入すると宇宙船が燃えてしまう設定なのに、その宇宙船で地球に帰ろうとするとか。最初から科学無視でめちゃめちゃなら全然許しちゃうんだけど、科学的っぽいことをさんざん述べているから、気になる。原作ではその辺、つじつま合わせをしているのだろうか。
それと、誰かを救うために犠牲になる、みたいなテーマが一貫してあって、これがまた居心地が悪い。地球の人々を救うため、とか、友達になった主人公とエイリアンがお互いを救うため、とか。
以下ネタバレ
もちろん、最後にはこの自己犠牲のテーマは覆され、主人公は自分に犠牲を強要した地球へ帰るよりエイリアンの星で暮らすことを選ぶのだが、それでも主人公とエイリアンが互いに自分を犠牲にして相手を救おうとしたわけだから、自己犠牲のテーマはしっかり残っていて、たまたま最後、うまくいっちゃっただけなんである。また、最後に地球よりエイリアンの星を選ぶというのは「アバター」と同じパターン。
そもそも原作がそうなってるからで、映画の責任ではない、のだろうけど、このエイリアンの科学がものすごく進んでいて、エイリアンと出会わなかったらプロジェクト失敗に終わったはずで、そもそも成功率の低いプロジェクト(ヘイル・メアリーと神頼みなわけだが)にすべてを賭けてる地球人たちがなんだかなあ。このスコープサイズの地球のシーンが居心地悪いのは、主人公以外の地球人たちの描写が薄っぺらだからだろうと思う。
美術や映像はすばらしく、これはIMAXで見た方がいいかな、とは思った。
