2026年4月30日木曜日

子どもの頃の映画事情

 中学時代、都心まで1時間余りかけて行かないと外国映画が見られなかった、と書いたが、実は、小学校4年までは至近距離で映画が見られる環境だった。

川崎生まれで、小学校のときは川崎駅から電車で2駅、歩こうと思えば歩ける場所に住んでいた。銭湯に通っていたが、銭湯には映画のポスターが何枚も貼られていて、その中で今でも強い印象に残っているのが、「人類SOS」。原作はSF小説「トリフィド時代」。


まあ、とにかく、でっかい植物生物が女性をつかんでるポスターが印象的だったんですが、中学時代にテレビ放映されたのを見たら、植物生物は全然でっかくなくて、女性をうんぬんも全然なかった。

でも、小学校4年までは近所で映画が見られたわけで、うちの親もディズニー映画や東映アニメに連れていってくれた。もっとも、私は暗い映画館が嫌いで、映画ファンにはなれなかったが。

そして東京オリンピックの年、親が公団住宅(現UR賃貸)の新築の抽選に当たり、柏市の豊四季団地に入居。それまでは6畳一間のアパート暮らしだったのに、3Kで水洗トイレ、浴室もあるという豪華な暮らし。でも、当時の柏市は人口7万人で、団地の外には田畑が広がっていた。

市内にある映画館は東宝の直営館のみで、そこで学校引率で市川崑の「東京オリンピック」を見たけど、外国映画は都心まで行かないと見られなかった。

今、柏のキネマ旬報シアターにアート系映画を見に行っているけれど、柏もずいぶん大都会になったものだと思う。物価も安いし、「サムライ」を見に行ったときは安い八百屋さんでニンジンと玉ねぎを買おうと思っていたのだけど、駅直結のOKで安いあきたこまち無洗米を見てそれを買ってしまい、5キロのコメを持って歩くのは大変なのでそのまま帰宅。八百屋さん以外にも買い物したい店はあったのに。

高校時代に千代田線が開通、柏から乗り換えなしで日比谷へ行けるようになったが、そのあとすぐに転居してしまった。それまでは上野で山手線に乗り換えないと日比谷地区へは行けなかったのだ。しかも開通当初は霞ヶ関どまりだったから、帰りは日比谷からでも必ず座れたね。

2026年4月29日水曜日

「サムライ」

 中学生の頃にロードショーされていたアラン・ドロン主演、ジャン・ピエール・メルヴィル監督の「サムライ」。なんとなく気になる映画ではあったのだが、当時は外国映画を見るには1時間余りかけて都心まで行かねばならず、中学生にはハードルが高かった。なので、映画はもっぱらテレビの洋画劇場で古い名作を、そしてたまに銀座日比谷地区の映画館へ。

1971年にテレビ放送されたらしいので、そのときに見たかもしれないが、記憶にない。ビデオが普及するのはそれからさらに10年以上あと。ビデオ化されていたのかもしれないが、その頃には特に思い出すこともなかった映画。

それが、4Kレストア版が映画館で上映。行った映画館は4Kの設備はないが、修復された美しい映像で、初めて見た「サムライ」。


アラン・ドロン演じる孤独な殺し屋が、仕事で男を殺したあと、容疑者にされ、さらには命も狙われ、という話を、クールに淡々と描く。映像と、そして、鳥の鳴き声を含む音響がすばらしい。音が語っている映画。

トレンチコートに中折れ帽子という目立つ格好で、しかも顔もバレバレなのに、なぜか目撃者の多くは犯人ではないと言う。婚約者とされる女性(ナタリー・ドロン)にはアリバイをばっちり頼んでいる。しかし、警察は絶対にこいつが犯人だと思っている。

ヒロインはナタリー・ドロンではなく、カティ・ロジェ演じる黒人の女性ピアニストで、クライマックスからラストまでのわずかな時間の彼女とドロンのやりとりと、そして意外な結末が、驚くほどみごとに決まっている。

美形の俳優はあまり好みではなかったので、中学時代、大人気だったアラン・ドロンも特に好きではなかったが、今見ると、その美しさにはほれぼれとする。他の映画より、表情を見せないこの映画のドロンの方が美しいかもしれない。

2026年4月27日月曜日

国立博物館3 東洋館

 これまで何度か来たのに本館展示で疲れ果ててパスしてしまった東洋館。今回初めて入ります。


1階は中国の仏像。



2階はインド、西アジア、エジプト。ミイラもある。







3階、4階、そして5階の一部は中国。











5階のメインは朝鮮半島。






これで終わりかと思いきや、まだ地下があった。東南アジア。







本館はすごい混雑だったが、夕方になるにつれてすいてきていた。そして、この東洋館はかなりすいていた。ただ、その分、熱心な人が1つの展示の前に居座っていて、近くで見ることも写真を撮ることもできないところもあった。ひととおりまわってからもう一度行こうかと思ったけれど、全部見たときはすでに7時をすぎていて、疲れ果てたので博物館をあとにした。



実は、法隆寺宝物館があったのを知らなかった! 今回はとりあえずまわるという感じで、あまりじっくり見なかったので、また来たい。ちなみに、別エリアにある黒田記念館も東博の一部です。

外国人も多かったが、これほどたくさんの展示、しかも日本だけでなくアジアもあり、日本が誇れる博物館だと思った。科学博物館や西洋美術館、近代美術館は常設展だけでも十分見ごたえがある。これが本来の博物館、美術館の在り方で、それを、金を稼げだのなんだのという日本政府はまったく文化度が低い。誰でも安い入場料でこれだけのすばらしい展示が見られることを、もっと誇りにし、だいじにすべきだと思う。

国立博物館2 本館&平成館

 東博こと国立博物館、裏口から入りましたが、裏から入ったので順路どおりに見ることができず、むしろ逆走するような感じになってしまった。


1階の半分をまわって正面入口の方へ。ほんの数室見ただけだけど展示品の量が半端なく多く、しかもお客さんも多くて混雑していたので、適当に見ながら一部写真を撮る。このあともそうですが、写真は展示品のごくごくごく一部を撮り、さらにその中からごくごくごく一部を載せています。







2階へ上がります。科学博物館もそうだったけれど、建物も古くて見ごたえがある。







根付け。





2階をぐるっとひとまわりしたが、とにかく部屋の数が多く、展示品がものすごく多い。しかも、ここでもまた逆走してしまい、時代の順序がめちゃめちゃ。







1階に下ります。最初にまわりそこねた1階の残り半分をまわる。
















平成館への通路があったので行ってみると、無料の展示があった。台湾の部族のものを紹介する展示。






展示品が多すぎて1つ1つゆっくり見てられない上、人も多くて写真を撮るのもけっこう大変だった。かなり疲れたので東洋館はパスして帰ろうかと思ったが、前に何度か来たときもパスして帰ってしまったのを思い出し、東洋館へ。