2026年3月24日火曜日

「ブルームーン」と「カサブランカ」(ネタバレ大有り)

 リチャード・リンクレイター監督が作詞家ロレンツ・ハートを描く「ブルームーン」は見る予定だったのだけど、上映館があまりに少なく、もう始まっていると気づいたときは3週目に入っていた。3週目ともなると、どの劇場も朝とレイトに近い時間しかやってない。一番近いキネマ旬報シアターへ行くか、と思っていたのだが、最近、パナソニックのデジカメのバッテリーの消耗が速く、300枚ほど撮ったところで切れてしまう。これから花見のシーズンだから写真はたくさん撮りに行くので、かわりのバッテリーを買わなければ、と思って調べたら、純正品は5000円以上するけれど、純正品とまったく同じ別のバッテリーが2000円台で買えることがわかった。

実は作っているところはどちらもパナソニックの中国の子会社で、安い方はシグマという会社の製品に使うようだけど、同じものだというので、これを買うことにした。

で、ヨドバシなら在庫が店舗にあるので、すぐに買える。これを上野の店舗で買って、その足で日比谷のシャンテシネで「ブルームーン」を見ればいい。ちなみに、キネマ旬報シアターのある柏のビックカメラでも買えるのだが、こちらはお取り寄せなのですぐには手に入らない。しかも、TOHOシネマズは会員制度が変更になり、ポイントが新制度に移行されたのだが、そのポイント移行の結果、まだ5回しか見てないのに次の回は無料回になることがわかった。

つまり、シャンテシネで見れば、「ブルームーン」は無料。

しかし、ヨドバシとシャンテシネしか行かないのはもったいないと思い、急遽、六義園の枝垂れ桜を見に行くことにした。で、そっちの話はあとでまた写真をアップするけれど、午後3時半から六義園を散策、そのあと上野まで歩いてバッテリーを買い、日比谷へ行ったので、映画館に着いたときはかなり疲れていた。

シャンテシネの入口の看板と、通りの向かい側のミッドタウン日比谷の階段広場に飾られた「ウィキッド」のためのオブジェ。デジカメのバッテリーはすでに切れていて、携帯で撮ったのでボケボケ。



以下、ネタバレ大有りですが、おそらく支障はないと思うので、そのまま書きます。

ロレンツ・ハートを演じるイーサン・ホークがアカデミー賞にノミネートされた「ブルームーン」。ホークの演技は確かにすごいのだけど、ホークがいろいろな人を相手にしゃべりまくる独演会のような映画なので、個人的にはちょっとしんどい。その上、バックでピアノ弾きがあの時代のスタンダードナンバーを次々と演奏していて、私にとってはなつかしい曲ばかり。ホークの独演会はちょっとしんどいけど、このピアノは心地よいなあ、と思っていたら、睡魔に襲われた。

それでもがんばって目を開けて見てましたが、確かにリンクレイターのアート系の才能がほとばしる力作だとは思いますが、ホークの演じるハートが痛いおじさんで、あまり共感できず、やっぱりしんどい映画だった(音楽は心地よいのだが)。

1943年、ハートが路上で倒れて亡くなる7か月前、長年ハートとコンビを組んだ作曲家リチャード・ロジャースが新たにコンビを組んだ作詞家オスカー・ハマースタイン二世とのミュージカル「オクラホマ!」の初演の夜、劇場を途中で退席したハートが演劇人が集まるサーディーズに行き、そこでバーテンダーやピアノ弾き、あとからやってきたロジャースやハマースタインなどと会い、という具合に映画は進行していく。

映画は最初から「カサブランカ」を意識していて(「カサブランカが封切られた直後の時代)、セリフにも「カサブランカ」という言葉が何度も出てくるのだが、なぜか日本語字幕にはこの映画の題名が出てこない。

ハートはバーテンダーと「カサブランカ」の名セリフについて話したりしているし、ピアノ弾きがいるのも「カサブランカ」に似ているし、ハートがあの映画のハンフリー・ボガート、バーテンダーがクロード・レインズなのは明らかで、これは最後に伏線回収される。

途中、作家E・B・ホワイトが出てきて、ハートが「スチュアート・リトル」のヒントを与えたかのように描かれているが、実際はホワイトはもっと前にこの話を思いついていたそうで、これはフィクション。また、若き日のジョージ・ロイ・ヒルや子ども時代のスティーヴン・ソンドハイムも出てくるけれど、これも創作のようだ。

酒とうつ症状のせいで仕事ができなくなり、落ちぶれているハートは、ハマースタインと組んで成功したロジャースに対して嫉妬を禁じ得ないが、花を届けに来た花屋の若い店員がハートのことを全然知らなかったり、この時代では新しいタイプの歌手だったフランク・シナトラの人気の話が出てきたりと、ハートが過去の人になってしまったことがわかる。年下の相方ロジャースを失い、花屋の若いイケメンの店員が気に入って声をかけても空回り(ハートはゲイでもあったようだ)。

そして極めつけが、プラトニックな思いを寄せる女子大生エリザベスにふられる最後のエピソード。

ラスト、ハートとバーテンダーは「カサブランカ」のラスト、ボガートとレインズの「これが新しい友情の始まりだな」という名セリフのシーンを再現して、映画は終わる。

(以下、今度は「カサブランカ」のネタバレになります。)

ホークのハートがあまりに痛いおじさんなので、ボガートみたいにかっこよくないのだが、「カサブランカ」ではボガート演じる主人公はイングリッド・バーグマン演じる謎の女性と恋に落ちる。が、あるとき、突然、彼女から別れの手紙が来て、彼女とは会えなくなる。

それから数年がたち、カサブランカで2人は再会する。実はバーグマンは夫がレジスタンスの闘士で、夫が刑務所か何かに入っていたときに寂しさからボガートと恋に落ちたが、夫が釈放されたので夫の元に帰ったのだった。バーグマンと夫はアメリカに亡命するためにここに来たのだということもわかる。

バーグマンに振られて傷ついているボガートは彼女を恨む。また、彼女の方もボガートと再会して心が揺らぐ。が、ボガートは、彼女は夫とアメリカへ行くべきだと考え、彼女を送り出す。それを見送るボガートとレインズのラストが、あの、「新しい友情の始まり」。

「ブルームーン」のハートも、エリザベスをあきらめ、ロジャースもあきらめ、すべてを受け入れる境地になった、というのがあのラストなのだろう。

2026年3月22日日曜日

花見 上野動物園から谷中へ

 昨日はいい天気。近所の桜も咲き始めた。


都内某所で用事を済ませたあと、上野動物園へ。池之端門のところの桜。


池之端門から入るとすぐのところにカバなどがいる建物があるが、コビトカバの子どもが大人気ですごい行列だった。

両生爬虫類館のそばの桜。そして、不忍池ではカワウが巣作りの真っ最中。



レッサーパンダとマヌルネコもすごい人気で、人垣の後ろから見る感じに。






フラミンゴと、西園売店。



非公開中のパンダのもりの大庭がちょっとのぞけた。何か工事をしている。


東園。アメリカバイソンとプレーリードッグ。そして売店。



ゾウ舎近くの桜。




カワウソ。


早めに動物園を出て上野公園へ。一部の桜は咲いているが、ソメイヨシノの大部分はまだまだ。





谷中霊園へ向かう途中にある中学校の桜。




その先の寛永寺の桜。ここも枝垂れ桜は咲いているが、ソメイヨシノはまだまだ。





谷中霊園。ここもソメイヨシノはまだまだ。



線路沿いの崖を日暮里駅方面へ向かう途中に鳥居がある。そのそばにある桜と桃の花。




日暮里駅近くの寺。ここは枝垂れ桜もまだまだ。ここと近くの別の寺に白いハナモモがあるが、どちらもまだ咲き始めたばかり。





桜並木はまだまだだが、少し入ったところにわりと咲いている木があった。



なんと、ここでデジカメのバッテリーが切れた。谷中霊園に着いたあとすぐ、なじみの猫たちがいるところへ行ったが、一番なじみの猫がいなかった。夕方なら出てくるかもと思って、桜を撮ったあとに行ったら、向こうから私の方へやってきてくれて、少しの間、一緒にすごせたが、バッテリー切れで写真撮れず。携帯で何枚か撮ったけれど、この携帯から写真をパソコンに移す方法をまだ調べていないのだ(どっちにしろ、猫の写真はアップしませんが)。でも、その猫に会えたのは久しぶりだったし、向こうは覚えてくれていたので、よかった。全体として、よい1日だった。

2026年3月20日金曜日

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

 近隣のIMAXのある2つのシネコンのIMAXの予約がすごい「プロジェクト・ヘイル・メアリー」。近所のシネコンは25日がIMAX料金無料なのだけど、水曜サービスデーだから混むだろうし、11時台開始とレイトしかないので時間的にきつい。なので、12時台開始の通常上映に出かけた。入場者プレゼントをもらったけれど、25日ではもらえなかっただろう。


その通常上映もかなりよい入りで、近隣のシネコンいくつかチェックしたとき、上映回数があまり多くなかったり、話題作なのに比較的狭い部屋だったりと、映画館がさほど期待していなかったのだろうか?と思う。実際はどこも予約がけっこう入っている。


通常上映で見たら、画面が地球のシーンはスコープサイズ、宇宙のシーンがワイドで、これがどうも居心地が悪い。シーンによって画面サイズを変える映画は時々あるが、これほど居心地が悪いのは初めてだった。IMAXなら効果的なのだろうか?

映画の中身ですが、「オデッセイ」の原作者の小説の映画化だけど、「オデッセイ」の方がずっと面白かった。「プロジェクト~」はちょっと長すぎて冗漫なところがある。つまらなくはないんだが、画面サイズの居心地の悪さもあって、どうも乗れない。

「オデッセイ」同様、宇宙に主人公がただ一人というパターンで、そこに地球での回想が時々入り、そして、エイリアンと出会って友情が生まれる。

しかしまあ、なんというか、画面サイズだけじゃなくて、内容もツッコミどころが多くて、居心地が悪いのだ。

大気圏に突入すると宇宙船が燃えてしまう設定なのに、その宇宙船で地球に帰ろうとするとか。最初から科学無視でめちゃめちゃなら全然許しちゃうんだけど、科学的っぽいことをさんざん述べているから、気になる。原作ではその辺、つじつま合わせをしているのだろうか。

(追記 ネットの書き込みによると、映画は原作を大きく変えていて、原作はもっと緻密な科学的描写になっていて、登場人物も映画とはだいぶ違うらしい。この映画の欠点は原作によるものではなさそうなので、文章を一部訂正した。)

それと、誰かを救うために犠牲になる、みたいなテーマが一貫してあって、これがまた居心地が悪い。地球の人々を救うため、とか、友達になった主人公とエイリアンがお互いを救うため、とか。

以下ネタバレ

もちろん、最後にはこの自己犠牲のテーマは覆され、主人公は自分に犠牲を強要した地球へ帰るよりエイリアンの星で暮らすことを選ぶのだが、それでも主人公とエイリアンが互いに自分を犠牲にして相手を救おうとしたわけだから、自己犠牲のテーマはしっかり残っていて、たまたま最後、うまくいっちゃっただけなんである。また、最後に地球よりエイリアンの星を選ぶというのは「アバター」と同じパターン。

このエイリアンの科学がものすごく進んでいて、エイリアンと出会わなかったらプロジェクト失敗に終わったはずで、そもそも成功率の低いプロジェクト(ヘイル・メアリーと神頼みなわけだが)にすべてを賭けてる地球人たちがなんだかなあ。このスコープサイズの地球のシーンが居心地悪いのは、主人公以外の地球人たちの描写が薄っぺらだからだろうと思う。

美術や映像はすばらしく、これはIMAXで見た方がいいかな、とは思った。

2026年3月17日火曜日

アオサギの巣作り

 いつものように公園を散歩していたら、アオサギが木の枝をくわえて飛んできた。(かなり遠方なのをズームで撮ってトリミングしています。)


よく見ると、カップル。


場所を移動して、アオサギが何度も往復して枝を運ぶのを見た。





オスが枝を運んで巣を作っているのだろう。上野動物園の不忍池テラスからは、カワウが枝を運んで巣作りするのがよく見えるが、アオサギは初めて見た。子どものアオサギは谷津干潟で見たことはあるけれど、ここではまだ見ていない。

コサギ。至近距離で。



ダイサギ。かなり遠方。


梅の季節が終わり、スモモやアンズの花が咲き始めていた。



プルーンの花もつぼみがふくらんでいた。ソメイヨシノはまだ先のようだ。