2026年7月27日月曜日

読み始めたばかりの本

 リドリー・スコット監督で映画化された小説です。


映画と同じタイトルで文庫版が今月発売されてますが、こっちは上下に分かれていて、まだ出たばかりだから入っている図書館は少ない上、入っていても上下いっぺんに借りれればいいけど、実際は予約することになり、そうなると、上巻からまわしてもらう順番予約は可能だけど、時間がかかって大変だと思う。

しかし、最初に出たこの単行本はあちこちの図書館でまだ十分貸出可能(邦題が違うので気づかれていないのだろう)。貸出中でも予約はゼロのところが多い感じだった。上下に分かれてないので、借りるならこっちが絶対便利。

ということで、読みたい人へのおすすめ、みたいな文章だけど、中身はまだ読み始めたばかりで、評価は保留。この小説、アマゾンを見ると、単行本の星の評価は高いがレビューはゼロ。一方、出たばかりの文庫は評価が低く、レビューがあり、そのレビューを読むと、まだ読み始めたばかりだけどけっこう納得しちゃうところがある。まだ出たばかりだから読んでいる人が少なく、これから絶賛評とか出てくるのだろうけどね。

このほか、岩波新書で「レ・ミゼラブル」についての本とアルベール・カミュについての本を読んだ。前者は「レ・ミゼラブル」の翻訳者で仏文学者による解説、後者は「ペスト」の翻訳者で仏文学者による作家の解説。で、「レ・ミゼラブル」の方がすごく面白かったが、カミュの方が退屈だった。もともと中学時代に家にあったカミュの本(「異邦人」「ペスト」「転落」「誤解」を収録した本)を読んで大ファンになったので、カミュのことはわりとよく知ってたから、知ってることばかりでおもろくなかった、てのもあるが、「レ・ミゼラブル」のような突っ込んだ論になってない、表面だけさわったような、そしてカミュの文学の魅力がまったく感じられない本で、とても残念だった。

また、同じ岩波新書で「ダルタニャンの生涯」というのがあると知り、市立図書館に予約したら、なぜか本が見つからないらしく(紛失?)、準備中でずっとそのままにされている。市内の県立図書館は貸出中で予約も入ってるので無理。が、都内の図書カード持ってる複数の区の図書館は在庫ありなので(しかも1つの区に2冊以上ある)、近く都内に行くからそのどこかで借りようと思う。

県立図書館で「重力ピエロ」を予約したら1か月以上「回送中」にされてまったく進展がなかったので予約取り消ししてしまったけど、うちの近隣の図書館大丈夫か?と思ったのでした。

2026年7月25日土曜日

「新凱旋門物語」@映画館&原作との比較(ネタバレあり)

 「新凱旋門物語」についてはすでに書いていますが、

さーべる倶楽部: 「新凱旋門物語」これは好きな映画(ネタバレ大有り)

オンライン試写で2回見たのだけれど、画面がものすごく小さくて細かいところがかなりわかりづらかった。その後、原作も読んだことだし、映画館できちんと見ようということで、出かけた。


しかし、映画が始まった直後にドタバタと入ってきた客がいて、その客が上映中もがさごそと音を立て続けていたので、なんだか落ち着いて見られなかった。この映画館でこういう客は珍しい。


映画はやはり原作を読んでいた方が細かいところがわかりやすい。また、クライマックスが実際とは違うということがわかった。

というわけで、またまたネタバレありです。

2026年7月22日水曜日

3度目のチェスター・ビーティ展

 アイルランドから来ているチェスター・ビーティ・コレクション展は7月20日まで。その前日、19日は日曜だけど国立博物館は夜間開館なので、夕方から行くことにした。

その前にまたまたお茶の水のバーガーキングでワッパージュニアセットを食べる。うちからだと御茶ノ水駅は秋葉原駅より運賃が90円高いので、秋葉原から歩いた。引っ越す前はしょっちゅう歩いていたところだからなつかしさでいっぱいで、炎天下でも歩くのはつらくない。なくなったと思っていたホコテンをやっていた。

そのあと上野まで歩く。途中、不忍池でお祭りをやっていた。蓮は午前中に来ないと開いていない。





東京国立博物館。庭に蓮が咲いているというので、まず庭へ行く。






平成館。先週から始まった空海展は企画展料金で高いが、別室の氷河時代の石器展は常設展料金で見られる。



これが目玉の石器らしいのですが。。。


こんなふうに石器がたくさん展示されている。先月、仙台で氷河時代の森の遺跡を見たけど、石器はどうもよくわからない。


本館1階を少しまわる。前回とは違う新しい展示もあった。初期の写真や魚類の絵、そして蓮にちなんだ展示。蓮の展示室は写真撮影不可のものが多かったが、これはOK。







2階の2室で開かれているチェスター・ビーティ・コレクション。翌日までなのにそんなに混んでなかった。入口に黒電話がある。









長恨歌下巻。上巻を一度しか見られなかったのが残念無念。






なんとなく岩の上にサルがいるな、と思ったのでズームで撮ってみた。すごく細かい絵なので、細部はよく見えないところもある。


前回来たときもそうだったのだが、閉館30分前から急に混みだす。


アイルランドから外に出すことはあまりないそうなので、もう二度と見られないだろう。名残惜しい。


三日月(左)と明るい星(真ん中少し下)が出ていた。屋根にかかる白丸はライト。



25日からシャンシャンのいた東園パンダ舎を通れるというので、年間パスポートを買って入ろう。東園パンダ舎は来月取り壊されるそうだ。

2026年7月20日月曜日

「デッドマンズ・ワイヤー」(ネタバレ大有り)

 先週の金曜日、MOVIXへ「デッドマンズ・ワイヤー」を見に。


MOVIXの新しくなった予約システムで初めての発券。が、発券機が4台しかなく、うち1台が使用不可。スマホでQRコードかざす人が多いから発券機はあまりいらないと思ったのかもしれないが、館内はすいているのにここは並んでいてすぐに発券できなかった。当日チケット買う人もいるのにこれでは。


さて、ガス・ヴァン・サントの新作「デッドマンズ・ワイヤー」。1977年に起こった人質事件の映画化で、最近はやりの70年代テイストみたいなのがちりばめられているのだが、どうも感心しない。

「狼たちの午後」、「ネットワーク」、「チャイナ・シンドローム」といった70年代映画へのオマージュとパロディというか、そういうのがいろいろ出てくるんだけど、監督は70年代の映画に対してあまりリスペクトしてないなという感じ。

人質事件は「狼たちの午後」で、アル・パチーノ演じた犯人はゲイだったが、今作の犯人は女っ気がないのでゲイかもしれないが、人質との間に共感や同情が多少生まれるとはいえ、ゲイとわかるようなところはない。また、「狼たちの午後」では途中からFBI捜査官が出てきて映画の雰囲気ががらっと変わるのだけど、今作でも途中からFBI捜査官が中心となる。が、これがFBI心理分析官のパロディみたい。

事件を生放送するテレビで中継が終わり、コマーシャルに切り替わるのは「ネットワーク」と「チャイナ・シンドローム」。ちゃんとしたニュースをやりたいという女性テレビ局員が事件を担当し、中継の最後にカメラに向かって話すのは「チャイナ・シンドローム」のジェーン・フォンダと同じ。一方、FBI捜査官を中心にどうやって犯人を射殺するかを話し合うのは「ネットワーク」でフェイ・ダナウェイらがピーター・フィンチを暗殺する計画を立てているシーンのパロディだろう。

で、以下はネタバレ大有りになるので、さしさわりのない方のみ。

2026年7月15日水曜日

「新凱旋門物語」これは好きな映画(ネタバレ大有り)

 17日公開の「新凱旋門物語」を試写で。


パリに建てられた新凱旋門(フランス語ではグランダルシェ)を設計したデンマーク人の建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンを主人公にした映画で、原作は一応、小説となっているけれど、こちらはかなりノンフィクションらしい。が、映画は逆に実話をもとにしたフィクションに近く、映画の冒頭、スプレッケルセンの妻の部分はすべて創作だと断っているが、IMDBによると名前も変えているし、妻自身も夫は映画ほど不幸ではなかったし、フランス人の仲間ともうまくやっていた、と述べている。

また、映画ではスプレッケルセンは最初から最後まで無名だったみたいに描かれているが、グランダルシュの設計コンペに優勝する前からデンマークの建築界では知られた人物で、優勝したあとはかなりの有名人になったらしい。最初のデンマーク大使館の人も誰も知らなかったというのはほんとうらしいが、そのあとのエピソードは原作者がこういうシーンがあったらいいなと書いていることなのだ(原作、図書館ではあまり借りられてなくて、すぐ借りられたが、まだ5分の1くらいしか読んでいない)。

グザヴィエ・ドランが演じているミッテランの側近でスプレッケルセンの相談役ジャン・ルイ・シュビロンは建築家ジャン・ルイ・シュビローがモデルだそうで(IMDBによる)、映画と同じく当初からミッテランの計画に参加していたが、名前を変えて建築家ではない感じになっている。

というわけで、見たときはすごく感動したのだけど、いろいろ調べてみるとかなりフィクションだよこの映画となってきた。

ただ、フィクションとしてはとてもよくできているし、原作の訳者あとがきを読むと、映画に描かれた問題は実際にあったようだ。

というわけで、以下、ネタバレ大有りで。