2026年6月13日土曜日

「Michael マイケル」(ネタバレあり)

 マイケル・ジャクソンの伝記映画「マイケル」を見てきた。


初日の昨日は昼過ぎまではよく晴れていたのに、午後1時半くらいになったらなんだか遠くでゴロゴロ言い出したので、徒歩35分のシネコンで3時の回を見る予定で、2時に出ようと思っていたけど、すぐに出かけた。

ところが、5分後に雨が降り出し、そのあとピカピカドンドンになってきて、かなり怖かったが、びしょぬれになりつつ、なんとかシネコンに到着。が、2時半頃には雨はやんでた。まあ、2時に出てもピカピカドンドンには遭遇してたので、どっちでも同じかな。


さて、あちらでは観客には大受けなのに批評家の評判最悪らしい「マイケル」。「ボヘミアン・ラプソディ」のプロデューサーの製作で、「ボヘミアン~」も同じパターンだったけれど、「ボヘミアン~」は批評家の評価はトマトで59%だったからそんなにひどく悪かったわけではない。最終的にはゴールデングローブ賞作品賞、アカデミー賞4冠と、賞レースでも評価された。

批評家の評判が悪いのは、比較的最近まで生きていたアーティストの実話を改変して面白い映画に仕立てているからで、確かに「ボヘミアン~」では事実と違うところが多い。でも、全体としては間違ってない。「マイケル」の場合も、全体としては間違ってないんだろうけど、脚本や演出の切れが「ボヘミアン~」に比べてかなり劣る。

特に前半。曲をじっくり聞かせるシーンが少なく、細切れな印象。ドラマ部分もイマイチ。「ボヘミアン~」では主役クラスの何人ものキャラが立っていたのに、「マイケル」はマイケルの甥ジャファー・ジャクソンの演技はすばらしいものの、マイケルと父親以外のキャラが立っていない。

しかし、後半になるとステージやMTV撮影シーンで曲をしっかり聞かせてくれ、ジャファーの演技やダンスのすばらしさもあって、引き込まれる。映画はマイケルがジャクソン5の活動を完全にやめるところで終わっているが、この後半なら続編も期待できる。

マイケル・ジャクソンはジャクソン5のかわいい子どもの頃から知っていたし、映画は見なかったけれど「ベン」のテーマをラジオでよく聞いたし、ダイアナ・ロスと共演した「ウィズ」はロードショーで見た。が、もともと洋楽に興味なかったので、その後のことはエンタメ情報で知る程度。家を動物園にしたり、整形手術で白人のような見かけになったり、ネバーランドという子ども時代への逃避みたいな施設を作ったり、そして少年への性加害疑惑と、なんだか奇行のある変な人、という印象だった。

今回の映画でも家を動物園にしたり、整形手術で鼻を細くしたりというのはあるが、子どもと動物が好きなんだな、というのはわかった。

ただ、中心となっている父親との確執の描写がイマイチ。子どもの頃のマイケルにひどい体罰をしていたり、その後も息子の成功を自分の手柄にしたくてマイケルを支配下に置き続けようとしたりといった様子が描かれはするが、本当の意味で踏み込んだ描写にはなっていない。

マイケルはやさしく接してくれたモータウンの人物やボディガードに理想の父を見ていて、特に幼い頃からのつきあいのボディガードとは父と子のような関係になる。また、マイケルにきびしいことを言って逆に信頼された弁護士は兄のような存在だ。

この3人はいずれも白人で、黒人の父や兄たちよりも白人の彼らの方が心を許せる人物になっている。

家族の中では母親が常にマイケルの味方だが、存在感はイマイチ。兄たちと姉に至っては芝居の書き割り程度の描写。ジャクソン5を離れるにあたって兄たちと確執がなかったわけがないと思うのだが、兄たちはジャクソン5のメンバーとしてしか描かれず、人物としての描写がほとんどない。

「ボヘミアン~」ではフレディが「マイケル・ジャクソンはソロになってこんなに儲かった」と言われ、そこからフレディの魂の転落が始まる、という描写になっていて、このあたりの人物構成と脚本と演出がうまかったのだが、「マイケル」ではマイケルがジャクソン5を完全にやめるのは父親との決別として描かれている。ジャーメインの息子がマイケルを演じているから兄たちとの確執は描けなかったのだろう。

クライマックスでマイケルがジャクソン5としての活動はこれが最後だとステージで宣言し、それを見て怒った父親が迫ってくると、ボディガードが「失せろ」と言う。影からそっと見守っていたボディガードがここで初めて積極的な役割を演じるわけで、このあたりは効果的。

ダイアナ・ロスのような女性歌手が子どものマイケルに「かわいい」と言うシーンがあるが、ダイアナ・ロスを演じた女優のシーンはすべてカットされたらしい(このシーンの女性はダイアナ・ロスではないようだ)。このほか、少年への性虐待疑惑が勃発するところで終わる予定が訴えられて、それより前のところで終わりにするなど、あとからいろいろ出てきて改変を余儀なくされたようなので、それも演出や脚本の弱さにつながっているのかもしれない。

「雨に唄えば」、「モダン・タイムス」など、古い映画のシーンがたくさん出てきて、全部はわからなかったが、マイケルが古い映画を参考にダンスを作っていたことがわかる。時代的にしかたないが、白人文化にどっぷり浸っていたわけで、黒人のミュージシャンはクインシー・ジョーンズがちらっと出てるくらい。あとは黒人アーティストを締め出すMTVへの抗議があり、そのシーンに「ボヘミアン~」にも出てたマイク・マイヤーズが出ていて、同じような雰囲気の役柄なのも面白かった。

性虐待疑惑には否定論もあるようだが、ネバーランドみたいなのを作ったのがそもそもよくなかったのかもしれないし、父親のようなボディガードなどとの関係や子ども好きなところが、父親から虐待されてよい父子関係を築けなかったところが影響しているのか、その辺もあまり踏み込んで描いていない。後半はそういう暗い面が多く出てくるだろうから、その辺をどう描くのか興味深い。

2026年6月10日水曜日

やばいやばいやばい

 今朝、メールボックスを開いたら、VISAカードの不正アクセスがあったので利用停止したから解除しろというメール。2日前にカードで買い物したので油断してたのか、メールのリンクをクリックしてしまったら、「このサイトを開きますか?」という警告が出たので、あわてて送信元のアドレスを見たら、フジイワタルみたいな名前によくあるメールサーバーの名前がついていたので、開かず即座にメールを削除。迷惑メール報告もした。

やばいやばいやばい。VISAカードでは、カード番号などをメールで聞くことはない、と以前から明言していて、VISA名義のメールは即削除していたのだが、ほんと、油断だった。

つか、私、VISAカードは持ってなくて、提携してる別のカードを持ってるだけなのよね。だからVISAを名乗るメールにはいつも注意していたのだが。

やばいやばいやばいと言えば、静岡県三島市でのジャン・レノの公演、ダブルブッキングやトリプルブッキングがあって大混乱だったらしい。

ホールの写真は公式から。お詫びも出ていました。


実は、東京公演が完売とわかったとき、この三島とあといくつかの大ホールがまだチケットが残っていて、三島は東京から新幹線で近いので予約しようかと思った。が、すでに2階席の端の方しかなく、上の写真でもわかるように、後方からではオペラグラスが必要。昔、オペラやバレエの公演に行ってた頃は双眼鏡持参だったが、もう双眼鏡は処分してしまっている。一人芝居なのにこんな大劇場で見てもしかたないと思い、あきらめたあと、東京公演の小ホールでキャンセルが出たのを買うことができたのだ。

まあ、その小ホールも後ろから3列目で、前の2人の座高が高くて両端が見えない、という話はすでに書いた。前方でもホールによっては前の人の頭が、となるようで、むしろ上の階から見下ろした方が全体はよく見えるのかもしれない。

で、この三島のホールのトラブル、特典つきのSS席での混乱だったようで、予約した席とは違う席になった人がかなりいた上、特典のお酒がもらえない人も出たとか。また、場内は上演中でなくても写真撮影禁止なのに係員の制止にもかかわらず写真撮り続けている人たちがいるとか、上演中に動画撮影ばっちりしている人がいるとか。実はその前の兵庫公演でも係員の制止にかかわらず写真撮影続けている人たちがいたようで、東京ではそれはなかったから(禁止と知る前に撮っちゃったとかはあっても)、なんか地方公演カオスなのか、と思ってしまった。

混乱に巻き込まれた人の感想見ると、芝居に集中できなかったというのがあった。普通に満足した人の感想もいくつもあったので、SS席以外の後方の人からしたら、なんか前の方でごちゃごちゃやってるな、という感じで、心理的に影響はなかったのかもしれない。SS席以外の人はお酒関係ないし。東京公演では全員にお酒が配られたけど、大ホールだと特典つきの席のみのようです。中ホールは特典つきの席がないので、全員もらえるのかな?

京都劇場(縦長の大ホール)で立見席が売り出されていたが、ここは2階席の後ろで、舞台からは相当遠いらしい。

2026年6月7日日曜日

水元公園の菖蒲祭り

 谷津バラ園がシニア400円に値上がり、その上、本土寺の花ショウブとアジサイが有料になるのが例年より早く、気がついたら入場料500円払わないと見れなくなっていた。

そんなわけで、ただ今、絶賛開催中の水元公園の菖蒲祭りと、白山神社のあじさい祭りは無料なのでぜひ行かねば、と思ったけど、昨日の土曜日以外は天気が悪い。土曜日じゃ混むだろう。特に白山神社は狭いの平日でも混むから土日は身動きとれないに違いない。

しかし、水元公園は広い。あれだけ広いとちょっとやそっとの人出ではたいして混まないはず。しかも、菖蒲祭りの土日はプロの歌手のステージがあるのだけど、昨日は午後はカラオケのど自慢大会らしい。

ということで、出かけてきました。

金町の駅に着いたら水元公園行きのバスがすごい行列。それを横目に見て縛られ地蔵のお寺をめざして歩きます。



このお寺のすぐ先が水元公園。アジサイも花ショウブも見ごろだった。



ショウブ田の中で衣装を着た4人の若い女性が枯れた花を摘んでいます。観光客の求めに応じて写真撮影もしていたので、プロの人たちなのかな。



カラオケ大会。


近くの水辺で軽い昼食。カワウがすぐそばまで来た。


水面に映る花ショウブ。





ショウブ田はいくつもあるので、あちこち歩いて見ていたら、地元の高校の吹奏楽部の演奏会が始まっていた。寅さんの格好をした男子生徒が歌う「男はつらいよ」のテーマ。葛飾区ですので。


盛り上がるエンディング。この高校の吹奏楽部は有名らしく、都の大会で金賞受賞したこともあるとか。3人のとてもうまい生徒がかわるがわるソロを吹いたりしていた。吹奏楽部は金管楽器だけかと思ったら、フルートや打楽器、ベースやエレキギターも参加している。



夕暮れ。ショウブ田はまだほとんど咲いていないところもあるので、しばらくは楽しめそう。蓮もこれから。



帰りに水元図書館で図書カードの更新をしたが、他の自治体の更新に比べて手続きがひと手間余計にあって、時間もかかった。週刊文春の最新号を読んで帰る。

別の図書館に予約中の「重力ピエロ」だけれど、予約から2週間たってもまだ返却回送中。これなら蔵書が何冊もある図書館で予約した方が速かったなあ。葛飾区図書館はたくさんあるというか、2週間前に検索したときはまだ貸出可能な本が何冊かあったけれど、カードの更新をしていなかったので予約できなかったのだ。

2026年6月5日金曜日

「シラート」

 砂漠にスピーカーを置いて大勢の人が踊るレイヴ・パーティに出かけたまま行方不明の娘を探し、父と幼い息子がレイヴ・パーティの会場へ行く、ということ以外、あまりよくわからなかった映画「シラート」。ペドロ・アルモドバルが製作で、カンヌで受賞していて、アカデミー賞にもノミネート。山田洋次監督推薦。それ以外何もわからんけど、何もわからん状態で見るべきというので、行ってみた。



いやもう、後半は、「恐怖の報酬」のような怖い映画になる(これって、ネタバレになる?)。

シラートというのは、天国と地獄の間にある細い、危険な橋だということが最初に示されるが、まさにそういう世界。

最後はちょっと禅の悟りかな?

ネタバレして語りたいような映画ではないので、これ以上のネタバレはしない。

娘を探すという最初の目的は途中でどうでもよくなるが、ちょっと疑問に思ったのは、父親はなぜ幼い息子と犬を連れていったのかということ。厳しい砂漠の自然の中、かなり危険な旅になるのに、なぜ、父親1人で行かなかったのか? 母親がいないにしても、誰かに息子と犬を預けて1人で出かけた方がいいだろうに。まるで、この世のすべてを捨てて娘を探す旅に出たみたいだ。

砂漠と、そして切り立った険しい岩山の映像もすごいのだが、一番すごいのは音響。これは音響のいい映画館で見るべき。音響のいいMOVIXがメインになってるのは正解。

軍隊に追われ、そしてたどり着いた先には、というところ、そして、片手や片足を失った人たちがいることから、戦争の影が見え隠れするが、同時に、何か神話的な暗喩があるのだろうという気がする。そこを論じるとなると、ネタバレが必須になるのだが、まだそこには考えが至っていないので、このくらいにしておきます。見て損のない映画、怖いけど。

シネコンは来週公開の「マイケル」推し。



映画のあと、ショッピングセンターの中のヨーカドーで、7000円近くする靴が値引きと割引で4000円弱で買えた。郊外に引っ越してから靴はもっぱらヨーカドーだったけれど、最近、衣料品や靴を扱わなくなった店舗が多い中で、ここはまだ扱っているので助かる。

2026年5月31日日曜日

ダービーと、なかなか来ない本と、「オニオン・フィールド」の追記

 ダービー、ロブチェンの単勝複勝と、バステールの複勝が当たりました。皐月賞ではこの2頭でワイドも買っていたのだけど、今回は買わず。残念。

ホープフルで勝って謎馬と言われていたロブチェン、これで皐月賞、ダービーと2冠。父が菊花賞を制しているそうで、3冠あるかも。もうこれでロブチェンの強さを疑う人はいまい。バステールも、最後、一瞬、勝ったかと思った瞬間があった。

しかし、後楽園ウィンズで馬券買ってはずれたことまだない。まあ、ハズレ馬券も買ってはいますが、必ず何か当たってる。何かのついでに行くので前もってカードに記入していき、買うだけだから、確実な馬を買っているせいかもしれない。ウィンズは競馬場と違ってグルメはないし、馬券売り場と小さいモニターがあるだけで、カップルやファミリーを見てなごむこともないので、馬券買ったらさっさと別の目的地に行くのです。


県立図書館に「重力ピエロ」を予約しているのだけど、1週間前に予約したときは返却回送中となっていて、予約は私が1番だったのですぐに来るかと思ったら、まだ返却回送中になっている。もしかして、どこか遠くの図書館に貸し出していて、戻ってくるのに時間がかかるのかもしれない。まあ、映画見てるから内容はわかっているので、急ぐことはないけれど。

「オニオン・フィールド」、その後、考えたことがあるので、追記します。