渡渉(山用語)
登山では沢を飛び石ではなく水流の中を歩いて渡ることを言う。
水がくるぶし以上、あるいは膝程度まである場合に「渡渉(としょう)」と呼ぶのが一般的。
「ゆっくりずむ登山の勧め」というサイトから。
今日は上野動物園へ行ったのだが、午後から強い雨が降り始め、そのうちやむだろうと思ってもやまないので、小やみになったときに園を出て駅に向かい、電車に乗って自宅最寄り駅まで帰った。JRも私鉄も多少の遅れはあっても普通に動いていた。しかし、駅に着くと外は土砂降りで、この中を歩いて帰るのは無理、と思ったので駅前のマックに入った。
入ったときはそこそこ空席があったのだが、その後、どんどん混んできた。入ってきた人たちが、電車が運転見合わせで帰れない、と話している。その電車は、台風でもなかなかとまらない、線路が冠水してもスプラッシュマウンテン状態で走る、ということで有名な路線。それが運転見合わせって?
1時間半くらいねばって、もう土砂降りではないだろうと思い、帰ることにした。うちは坂を下って、そのあと坂を上る。どういう経路を通っても下って上る。いつもの道を下っていくと、信号のところで急に足首まで水につかった。
そこはあたりで一番低いところだったのだが、信号を2回渡って90度に曲がって行こうとしたとき、水深が膝まであることに気づいた。
でも、帰らないわけにはいかないので、膝まで水につかりながら歩く。平らなところをしばらく歩くと上り坂になり、そこまで行けばもう脚が水につからないから必死で歩くのだが、上り坂から水流が下ってくる。つまり、川を上流に向かって歩いているようなもの。
午後7時半くらいなので街灯はあるけど周囲は真っ暗。向こうからくる車はスプラッシュマウンテン状態。幸い、私が歩いている側の道路は車がまったく通らなかったので、水をかぶらずにすんだが、前方から流れてくる水の中を膝までつかって歩くのは、正直、命の危険をちょっと感じるくらいだった。
最近、登山の遭難の動画をよく見ているのだけど、そこに出てくる沢渡とか渡渉とかをまさに今やってるのだ、という感じ。
歩きなれた道なので、道は平たんで穴などないとわかっていたが、それでも上り坂にたどり着くまでは怖かった。実際、いつもより時間がかかって、なかなかたどり着けなかった。
自宅に帰り、パソコンでニュースを見たら、7時半にレベル5大雨警報が出たとあったが、7時半の時点ですでに膝までつかって歩いていたのだから、とっくに浸水の被害は出ていただろう。うちは高台だから自宅は無事なのだが。
文京区に住んでいたとき、団子坂下へ歩いていったら不忍通りが冠水して、渡るとしたら膝までつかるな、と思って引き返したことがあったが、実際に膝までつかって歩く日が来るとは思わなかった。考えてみたら、少し下ったところから曲がる道があり、そこからだと上りになるので、そうやって上りになるところを選んで遠回りして帰ればよかったのだが、それはちょっと思いつかなかった。信号のところで足首までつかったときも、その後も足首まではつかりながら歩くかな、くらいしか思わず、まさか膝までつかるとは考えもしなかった。うちの近くには冠水注意と書いてある道があるのだけど、この場所はそういうことは書いてなかったので、冠水するとは思わなかったのだ。
ちなみに文京区の団子坂のあたりはその後排水設備ができて、不忍通りが川になることはなくなった。