2026年5月4日月曜日

ケンタッキーダービーと天皇賞(春)の日

 5月3日は朝にケンタッキーダービー、午後に天皇賞(春)の日。

ケンタッキーダービーは特に興味なかったのだけれど、なぜか朝7時に目が覚めてしまい、ネットを見たらNETKEIBAのYouTubeチャンネルでライブを配信しているので、朝食を食べながら見た。

その前に日本の馬テーオーエルビスが同じ競馬場の短距離のG1を勝つという快挙を成し遂げていたようで、テーオーエルビスって名前がいいし、米国産馬だというので、アメリカで人気出るんでは? 今後も海外で活躍しそう。

8時すぎに始まったケンタッキーダービーは、なんと、最後、うーんと後ろの方か来た伏兵ゴールデンテンポが優勝。女性調教師優勝は初とのことで、赤い上着の調教師と女性たちが抱き合い、赤ちゃんを抱いた調教師がインタビューに答え、泣いている馬上の騎手に馬に乗ったインタビュアーが一緒に歩きながらインタビューという、とってもいいものを見せてもらえた。NBCの放送をそのまま流していたので、日本語の解説や字幕はいっさいなし。

午後は中山競馬場へ行き、ターフビジョン観戦。


GWなので遊園地は子供連れでにぎわっていた。久々にイベント用のポニーを見た。



売店。






メインスタンドへ向かう。


馬券を買い、レースのない日は外の指定席は無料なので、そこに陣取る。今回はシンエンペラーとエヒト応援だけど、あまり期待できないなあ、という感じ。クロワデュノール、アドマイヤテラ、ヘデントールが3強と言われ、特にクロワデュノールは馬券買う気になれないオッズ。スティンガーグラスとエリキングが出ていたら馬券買ったのに。

天皇賞が行われる京都は小雨。誘導馬の中にディープボンドがいた。


いよいよ始まります。中山は曇りで風が冷たかった。

一昨年の覇者テーオーロイヤル。隣に映る15番ヴェルテンベルク。




最後、やっぱり7番クロワデュノールか、と思いきや。


15番ヴェルテンベルクが後方からぐわーんと出てきて、わ、勝ってしまった?



スローモーションだと同着に見える。


写真判定の時間がものすごく長く、馬券買ってなくてもドキドキしたが、わずか2センチ差でクロワデュノール優勝。


ヴェルテンベルク、勝っていたら、ケンタッキーのテーオーエルビス、ゴールデンテンポに続いて後方からの伏兵優勝だったのに。しかし、クロワデュノールもヴェルテンベルクもキタサンブラック産駒で、同牡馬の子どものワンツーだったのだ。

馬券は全部パアだったけど、面白いものが見られました。

2026年5月2日土曜日

「許されざる者」(1960年)許されないのは誰か

 午前十時の映画祭、GWはオードリー・ヘプバーン主演の西部劇「許されざる者」。

午前十時の映画祭ではオードリー主演の映画は人気なのだが、ロマンチックコメディではないシリアスな映画はイマイチなようで、「いつも二人で」は入りが悪かったらしく、この「許されざる者」もあまり予約されていない。今回はイーストウッド監督主演の「許されざる者」もラインナップに入っていて、どちらも映画祭初上映。

この映画、中学時代に日曜洋画劇場で放送されたのを見たのが最初。その後、字幕で見たような記憶があるので、1980年代に銀座文化で旧作がよく上映されていたので、それで見たのかと映画記録を検索してみたが、出てこない。レンタルビデオかDVDで見たのか、それも定かではない。

そんなわけで、これはどうしても見に行きたい映画だった。近隣のMOVIX柏の葉はだいたい11時半くらいからの上映なので、朝早く起きなくてすむ。日比谷シャンテシネでは朝と夕方の2回上映で、これも助かるが、映画館の設備はやはりシネコンの方が上なので、柏の葉へ行くことにした。初日の5月1日は大雨予報だったが、雨雲レーダーを見たら30分早く出れば小康状態のようだったので、10時に出発。が、つくばエクスプレスが線路に人立ち入りの疑いで徐行運転、駅ではしばらく停車、で、結局30分余計に時間がかかって到着。

で、映画が終わったあと、映画の余韻にひたりながらフードコートで食事しようとしたら、午後2時近くだというのに大混雑で席がなかなか見つからず、フードも高いのにおいしくなくてがっかりだったが、映画は予想以上によかった。

シアターの入口のポスター。暗いのでボケボケ。


こちらは海外版DVD。画像はAmazonから。


「許されざる者」は主演のバート・ランカスターの映画製作会社ヘクト・ヒル・ランカスター・プロの作品で、監督はジョン・ヒューストン。原作はジョン・フォード監督の「捜索者」の原作者でもあるアラン・ル・メイ。「捜索者」が先住民にさらわれた白人少女を探す話なのに対し、こちらは白人にさらわれた先住民の娘の物語。映画公開当時には翻訳も出ていたようだ。

バート・ランカスターは人種差別反対の人で、複数の映画で先住民の主人公を演じているが、この映画が作られた1960年頃には先住民を単なる悪役として描くことはすでにできなくなっていて、特に60年代以降は先住民を被害者として描く映画が作られるようになっている。そんなわけで、この映画も先住民を悪役にはしていない。

しかし、遥か昔、日曜洋画劇場で見た中学生の私は、この映画も結局は先住民をやっつけてめでたしめでたしの映画だと思った。クライマックスは主役の一家の先住民との戦い、そして、家族を見捨てた次男が助けに駆けつけるというのも昔の西部劇の常套手段に見えて、最後は義理の兄妹のランカスターとオードリーが結ばれてハッピーエンドなのか、と。

いや、映画全体としては、わりと好きだったけれど、まあ、そんなに傑作ではないだろうと思った。

この映画についての海外の批評をちらっと見たが、やはり同じような感想が多いようだ。人種差別をテーマにした4分の3くらいまではよいが、そのあとはただの娯楽活劇になってしまった、監督のヒューストンも製作側の意向でそうなってしまったのでこの映画は気に入っていないのだと。

しかし、今回、この映画を見て、それは違う、と思った。

以下、結末のネタバレ大有りになります。

2026年4月30日木曜日

子どもの頃の映画事情

 中学時代、都心まで1時間余りかけて行かないと外国映画が見られなかった、と書いたが、実は、小学校4年までは至近距離で映画が見られる環境だった。

川崎生まれで、小学校のときは川崎駅から電車で2駅、歩こうと思えば歩ける場所に住んでいた。銭湯に通っていたが、銭湯には映画のポスターが何枚も貼られていて、その中で今でも強い印象に残っているのが、「人類SOS」。原作はSF小説「トリフィド時代」。


まあ、とにかく、でっかい植物生物が女性をつかんでるポスターが印象的だったんですが、中学時代にテレビ放映されたのを見たら、植物生物は全然でっかくなくて、女性をうんぬんも全然なかった。

でも、小学校4年までは近所で映画が見られたわけで、うちの親もディズニー映画や東映アニメに連れていってくれた。もっとも、私は暗い映画館が嫌いで、映画ファンにはなれなかったが。

そして東京オリンピックの年、親が公団住宅(現UR賃貸)の新築の抽選に当たり、柏市の豊四季団地に入居。それまでは6畳一間のアパート暮らしだったのに、3Kで水洗トイレ、浴室もあるという豪華な暮らし。でも、当時の柏市は人口7万人で、団地の外には田畑が広がっていた。

市内にある映画館は東宝の直営館のみで、そこで学校引率で市川崑の「東京オリンピック」を見たけど、外国映画は都心まで行かないと見られなかった。

今、柏のキネマ旬報シアターにアート系映画を見に行っているけれど、柏もずいぶん大都会になったものだと思う。物価も安いし、「サムライ」を見に行ったときは安い八百屋さんでニンジンと玉ねぎを買おうと思っていたのだけど、駅直結のOKで安いあきたこまち無洗米を見てそれを買ってしまい、5キロのコメを持って歩くのは大変なのでそのまま帰宅。八百屋さん以外にも買い物したい店はあったのに。

高校時代に千代田線が開通、柏から乗り換えなしで日比谷へ行けるようになったが、そのあとすぐに転居してしまった。それまでは上野で山手線に乗り換えないと日比谷地区へは行けなかったのだ。しかも開通当初は霞ヶ関どまりだったから、帰りは日比谷からでも必ず座れたね。

2026年4月29日水曜日

「サムライ」

 中学生の頃にロードショーされていたアラン・ドロン主演、ジャン・ピエール・メルヴィル監督の「サムライ」。なんとなく気になる映画ではあったのだが、当時は外国映画を見るには1時間余りかけて都心まで行かねばならず、中学生にはハードルが高かった。なので、映画はもっぱらテレビの洋画劇場で古い名作を、そしてたまに銀座日比谷地区の映画館へ。

1971年にテレビ放送されたらしいので、そのときに見たかもしれないが、記憶にない。ビデオが普及するのはそれからさらに10年以上あと。ビデオ化されていたのかもしれないが、その頃には特に思い出すこともなかった映画。

それが、4Kレストア版が映画館で上映。行った映画館は4Kの設備はないが、修復された美しい映像で、初めて見た「サムライ」。


アラン・ドロン演じる孤独な殺し屋が、仕事で男を殺したあと、容疑者にされ、さらには命も狙われ、という話を、クールに淡々と描く。映像と、そして、鳥の鳴き声を含む音響がすばらしい。音が語っている映画。

トレンチコートに中折れ帽子という目立つ格好で、しかも顔もバレバレなのに、なぜか目撃者の多くは犯人ではないと言う。婚約者とされる女性(ナタリー・ドロン)にはアリバイをばっちり頼んでいる。しかし、警察は絶対にこいつが犯人だと思っている。

ヒロインはナタリー・ドロンではなく、カティ・ロジェ演じる黒人の女性ピアニストで、クライマックスからラストまでのわずかな時間の彼女とドロンのやりとりと、そして意外な結末が、驚くほどみごとに決まっている。

美形の俳優はあまり好みではなかったので、中学時代、大人気だったアラン・ドロンも特に好きではなかったが、今見ると、その美しさにはほれぼれとする。他の映画より、表情を見せないこの映画のドロンの方が美しいかもしれない。

2026年4月27日月曜日

国立博物館3 東洋館

 これまで何度か来たのに本館展示で疲れ果ててパスしてしまった東洋館。今回初めて入ります。


1階は中国の仏像。



2階はインド、西アジア、エジプト。ミイラもある。







3階、4階、そして5階の一部は中国。











5階のメインは朝鮮半島。






これで終わりかと思いきや、まだ地下があった。東南アジア。







本館はすごい混雑だったが、夕方になるにつれてすいてきていた。そして、この東洋館はかなりすいていた。ただ、その分、熱心な人が1つの展示の前に居座っていて、近くで見ることも写真を撮ることもできないところもあった。ひととおりまわってからもう一度行こうかと思ったけれど、全部見たときはすでに7時をすぎていて、疲れ果てたので博物館をあとにした。



実は、法隆寺宝物館があったのを知らなかった! 今回はとりあえずまわるという感じで、あまりじっくり見なかったので、また来たい。ちなみに、別エリアにある黒田記念館も東博の一部です。

外国人も多かったが、これほどたくさんの展示、しかも日本だけでなくアジアもあり、日本が誇れる博物館だと思った。科学博物館や西洋美術館、近代美術館は常設展だけでも十分見ごたえがある。これが本来の博物館、美術館の在り方で、それを、金を稼げだのなんだのという日本政府はまったく文化度が低い。誰でも安い入場料でこれだけのすばらしい展示が見られることを、もっと誇りにし、だいじにすべきだと思う。