2014年11月6日木曜日

昨夜は十三夜

昨夜は171年ぶりの1年に2度目の十三夜、とのことでしたが(もちろん、旧暦の話)、あいにくの曇り空。が、夜中の12時をすぎた頃にベランダに出てみると、雲が薄くなったところに満月が。その前を薄い雲がとおりすぎていくので、暗くなったり明るくなったり。しばらく見ていたら、やがて雲が厚くなってきました。


このマンションでは、皆既月食、金環日食も見たのだけれど、去年あたりから周囲が新築ラッシュで、見晴らしがどんどん悪くなっている。今は隣に3階建てのマンションを建設中で、うちの3階より向こうの3階の方が高いので(昔のマンションなので天井が低い)、ベランダからのある方向への眺めが完全に壁で覆われてしまいました。
うちのマンションは3階の一部にロフトがついていて、このロフトが4階に相当するのですが、私の部屋のロフトから外を見ても、向こうの3階がこちらの3階より上になっているのがわかる。でも、4階なのでかろうじて向こうの建物越しにこれまで見えていた風景の上の方が見えます。
マンションの反対側は2軒先が新築予定。そのほか、わずか50メートル以内に3ヵ所新築予定、または新築中。ここだけではなく、周辺の地域も次々と更地になり、新築、という具合。非常に落ち着かない状態です。このあたりは相続税が高いので、土地の所有者が死ぬと相続人は税金を払えず、土地を売って引越、そこに建った新しい家やマンションによそから人が来る、という感じです。今、更地新築ラッシュなのは、土地を所有していた高齢者が次々と亡くなっている、ということでもあるのです。


話変わって、前にも書いたノーベル賞受賞の中村修二氏ですが、けんか別れした元の勤務先、日亜に関係改善を求めて断られた、というニュースが。
中村氏は、一度あいさつに行って、将来は一緒に研究したい、と言ったようですが、日亜は、ノーベル賞受賞のときに弊社に感謝してくれただけで十分、貴重な時間をあいさつなどに無駄に使わないでください、と返したとか。
なんかこれでまた日亜が悪者にされるのかなあ、と思ったのですが、ツイッターでの面白い反応を紹介。(ある人のツイッターにあった、数人の人の意見を時系列で紹介)


一方的に殴っておいて、「もうオフサイド、仲良くしよう」と言われてもねえ。まずはごめんからが日本人のルール。


重要なメッセージを”本心から伝えたい”と思えば、一回ネガティブな反応があったくらいで引き下がってはダメなのは、世の常じゃねーの?


関係を改善したいと表明してメッセージを直接相手に伝えた時点で、一つの目的は達してるんでしょうね。これ以降周りが何と言っても、「こちらから関係改善の提案はした」と言えるし。


大きな名誉を手に入れると、その現状にあわせて、過去を変えたくなる、繕いたくなる、といった程度の気持ちでは? 個人史修正主義?


Wikiを綺麗にしたい? またはこれ?(別人のツイート:日亜と仲直りして研究費出して欲しかったんじゃないかと思ったり。)


おそらく前者だと睨んでます。私の周りを見ていると、それが人間の本質みたいに見えます。中にはほんの些細な「成功」なのに、それに合わせて過去を虚飾する人がいますから、ノーベル/文化の2つとなれば。


成功を手に入れると過去を変えたくなる、というのが非常に興味深いですね。上のツイートの3番目の人は、研究職への就職が決まったあと、けんか別れしたラボの教授にあいさつに行ったら、「関わるな」と関係改善を拒否された話を書いていて、自分自身がやはりそうだった、関係改善を表明したことで目的は達成されてすっきりした、というようなことを書いています。