ホッケーのチケットを買いました。
なかなかかっこよいポスター。
最後にアイスホッケーの観戦に行ったのはほぼ10年前。
その後はアリーナには一度も行っていない上、しだいに関心も薄れて、日本製紙クレインズが廃部になったことを知ったのもかなりあとになってから。NHLのセイバーズも今はどうなってるのかまったくわからず。セイバーズは今年50周年で、12月上旬に記念の式典か何かやるというメールが来ていたような気がするけれど。
クレインズはひがし北海道クレインズになってアジアリーグに参加したのはわかっていましたが、それ以前からもう知っている選手が非常に少なくなっていて、こちらもどうなってるのかほとんどわからず。
それが先日、ふと思いついて、クレインズ、どうしてるんだろうとググっていたら、この全日本選手権が12月上旬にあることを知りました。
チケット発売中なので、日曜の決勝戦だけでも見に行ってみるかと、まずはチケットぴあにアクセス。が、チケットぴあは会員になっているにもかかわらず、長年利用していなかったため、アクセスに必要なことを何も覚えていない。
そこで、今度はログインの必要のないローチケをのぞいてみたら、運よくA指定席があったので購入。どうやら最後の1枚だったようです。
チケットぴあでは今日現在、準決勝の日はまだA指定席があるけど決勝の日は売り切れ。あとはB指定席か自由席。
全日本選手権は最後に行ったのが10年以上前なので、こちらも今はどうなってるのか、何か変わったのかわかりませんが、決勝戦が夜6時フェイスオフ。昔は午前中が3位決定戦、午後が決勝戦だったのですが。
会場の東伏見も、最後に行ったのいつ?と思うほどなので、こちらも久しぶり。
クレインズはアジアリーグでは今、下から2番目みたいですが、最下位の東北フリーブレイズはまだ1勝もしていないらしい。全日本も昨年は4位だったみたいで、記憶にある頃は強かったのに、どうしたことか。
また、ホッケー関係のサイトでも、語りべ通信が更新されなくなっていたり、語りベ氏のヤフーの個人記事もたまにしか出ていないようなので、ずいぶん寂しくなっている感じ。ただ、全日本選手権の試合はNHKのBSで決勝戦以外も放送されるらしいので、テレビも含めれば見る人は多いのでしょう。とりあえず、久々の東伏見で、新生クレインズや他のチームを見るのを楽しみに。
2019年11月30日土曜日
2019年11月22日金曜日
「アナと雪の女王2」IMAX字幕版
ほぼ1か月ぶりのユナイテッド・シネマ テラスモール松戸。
「アナと雪の女王」は映画館では見なかったのだけれど、DVDで見て面白かったので、「2」も見に行こうと思ったが、ほとんどの映画館は吹替えメインなので、大きいスクリーンは吹替えにとられてしまい、字幕はあまり大きくないスクリーンだったり、大きいスクリーンでも時間が夜だったり。
そんな中、自宅から徒歩35分のユナイテッド・シネマ テラスモール松戸は昼間にIMAX字幕版がある。交通費かからないから奮発してIMAXを予約。そのときは金曜は晴れの予報だったのだが、なぜかまた台風が来そうで雨。
もう渋滞はなさそうだし、バスに乗ろうかと思ったが、台風と比べたらだいぶマシな雨なので、歩くことにした。それでも35分も歩くとずぶぬれ。
さて、「アナと雪の女王2」は、ちょっと、これはだめですね。
キャラクターたちに再会したい人はいいけど、内容を求める人にとってはこれはちょっと、だと思います。
ストーリーがだめで、歌のシーン以外はかなり退屈。
ダムを造ったために自然がおかしくなり、という設定だけど、何のためにダムを造ったのかがそもそも謎というか、わかってみると(ネタバレ)ただの陰謀じゃん。その陰謀の結果、エルサとアナが生まれ、エルサがなぜ超能力を持つのかがわかり、そしてエルサとアナが自然をもとに戻すために行動する、というストーリー。
クライマックスのあたりはかろうじてよいですが、それまでがやっぱり退屈でした。
最後はハッピーエンドで、前作でフェミニズム的に評価された結婚で終わらない結末が、ここでは先祖がえりの結末になっていて、途中でアナがクリストフに助けられるシーンも複数あり、女性が男性に助けられるシーンを避けてきたディズニーとしては少し真ん中に戻した感じでしょうか。そういう意味では、前作よりも保守的になった感じ(これ自体は別によいのだが)
エンドロールが長くて、曲が4曲もあり、親子連れが帰ろうとスクリーンの前を歩いていたら、突然、おまけの映像が始まり、親子が最前列に座って見ていました。このおまけはよいので見逃さないように。
さて、テラスモール松戸のクリスマスツリー。昼間。3階から2階を写している。
夜。
後から見るとこんな感じ。
窓ガラスに映っている。
帰りはモールの前の大通りを通らないバスで自宅近くまで帰ることにし、テラスモールから夜道を歩いた。
松戸は大通り以外は歩道もない狭い道が多く、車が来ると冷や冷やするのであまり歩きたくないのだが、雨の中、また35分歩くのも大変なので(35分歩く道はすべて歩道がある)、狭い道を歩いて、武蔵野線の線路を越えて、別のバス通りに出た。10分もかからないのだが、車がすれ違うのがぎりぎりの道に大型車が停まっていたりして、暗いし雨だということもあって、やはり冷や冷や。バスに乗ってしまえば10分余りであっけなく自宅近くに着いてしまうのだけど。
ユナイテッド・シネマは会員は金曜1100円、他にも割引などがあるので、会員になった方がいいのだが、どの程度行くことになるのかまだわからず、考えてしまっている。
「アナと雪の女王」は映画館では見なかったのだけれど、DVDで見て面白かったので、「2」も見に行こうと思ったが、ほとんどの映画館は吹替えメインなので、大きいスクリーンは吹替えにとられてしまい、字幕はあまり大きくないスクリーンだったり、大きいスクリーンでも時間が夜だったり。
そんな中、自宅から徒歩35分のユナイテッド・シネマ テラスモール松戸は昼間にIMAX字幕版がある。交通費かからないから奮発してIMAXを予約。そのときは金曜は晴れの予報だったのだが、なぜかまた台風が来そうで雨。
もう渋滞はなさそうだし、バスに乗ろうかと思ったが、台風と比べたらだいぶマシな雨なので、歩くことにした。それでも35分も歩くとずぶぬれ。
さて、「アナと雪の女王2」は、ちょっと、これはだめですね。
キャラクターたちに再会したい人はいいけど、内容を求める人にとってはこれはちょっと、だと思います。
ストーリーがだめで、歌のシーン以外はかなり退屈。
ダムを造ったために自然がおかしくなり、という設定だけど、何のためにダムを造ったのかがそもそも謎というか、わかってみると(ネタバレ)ただの陰謀じゃん。その陰謀の結果、エルサとアナが生まれ、エルサがなぜ超能力を持つのかがわかり、そしてエルサとアナが自然をもとに戻すために行動する、というストーリー。
クライマックスのあたりはかろうじてよいですが、それまでがやっぱり退屈でした。
最後はハッピーエンドで、前作でフェミニズム的に評価された結婚で終わらない結末が、ここでは先祖がえりの結末になっていて、途中でアナがクリストフに助けられるシーンも複数あり、女性が男性に助けられるシーンを避けてきたディズニーとしては少し真ん中に戻した感じでしょうか。そういう意味では、前作よりも保守的になった感じ(これ自体は別によいのだが)
エンドロールが長くて、曲が4曲もあり、親子連れが帰ろうとスクリーンの前を歩いていたら、突然、おまけの映像が始まり、親子が最前列に座って見ていました。このおまけはよいので見逃さないように。
さて、テラスモール松戸のクリスマスツリー。昼間。3階から2階を写している。
夜。
後から見るとこんな感じ。
窓ガラスに映っている。
帰りはモールの前の大通りを通らないバスで自宅近くまで帰ることにし、テラスモールから夜道を歩いた。
松戸は大通り以外は歩道もない狭い道が多く、車が来ると冷や冷やするのであまり歩きたくないのだが、雨の中、また35分歩くのも大変なので(35分歩く道はすべて歩道がある)、狭い道を歩いて、武蔵野線の線路を越えて、別のバス通りに出た。10分もかからないのだが、車がすれ違うのがぎりぎりの道に大型車が停まっていたりして、暗いし雨だということもあって、やはり冷や冷や。バスに乗ってしまえば10分余りであっけなく自宅近くに着いてしまうのだけど。
ユナイテッド・シネマは会員は金曜1100円、他にも割引などがあるので、会員になった方がいいのだが、どの程度行くことになるのかまだわからず、考えてしまっている。
2019年11月20日水曜日
「アイリッシュマン」と「パラサイト」についての感想
先週金曜日はイオンシネマへ「アイリッシュマン」を見に行った。
{ROMA」同様、Netflixの作品で、今回は「アイリッシュマン」だけでなく、「キング」(10月公開)や「マリッジ・ストーリー」など数本が続けて劇場公開される。日本でも劇場公開のルートが開けたのはよいこと。
その前、というか、先月にはカンヌ映画祭パルムドール受賞で話題の「パラサイト」の試写にも行っている。
どちらも非常にすばらしい映画なので、とりあえず、感想を書いておくことにした。が、どちらもネタバレしない方がいいので、むずかしい。
「アイリッシュマン」は2004年に出版された、ジミー・ホッファ暗殺の真相を明かしたノンフィクションの映画化、ということで、ネタバレしてもいいかな、とは思うのだが、これから見る人はやはり知らない方がいいかもしれない(でも、それだと書きたいことが書けなくなる)。
「パラサイト」に関しては、これはネタバレしない方が絶対にいいし、作品についての感想もネタバレなしでできる。なので、こちらから先に書くことにする。
というわけで、「パラサイト」はネタバレなしで、「アイリッシュマン」はネタバレあり(そこだけ文字色を変える)で行きます。
「パラサイト」はさすがに話題の作品なだけあって、試写室は大混雑。最後列の座席の後ろの狭い空間の補助椅子で見た。ほとんどの試写室はスクリーンが非常に小さいので、最前列でも大きいとは思えないくらいだから、最後列のさらに後ろからだともう細かいところが全然見えない。
ただで見せていただいているので文句は言えないが、これは映画館で見ないとだめだと思った。
富豪の家の居間を遠方から撮ったロングショットが多いのである。その居間で起こる出来事や、犬が何匹か飛び出してくるところとか、マッチ箱のように小さいスクリーンじゃまったくだめ。
この、遠方から富豪の家の居間を撮る、というのは、最後のエピソードの伏線にもなっているから余計、小さくて見えないのが悲しい。
この富豪の家に入り込む貧しい一家が住んでいるのが半地下の部屋で、こちらは上方にある窓から見た外の景色しか映らない。外からではこの半地下の部屋はほとんどわからない。この半地下の見え方と、富豪の家の居間を遠方から見るロングショットが、貧富の差を表現している。
ストーリーは途中で逆転が起こったときに、そのあとの展開は読めてしまった。なので、意外性はそれほどあるわけではないのだが、それでも知らないで見た方が絶対にいい。
この映画の場合、優れているのはストーリー以上にディテールで、たとえば、貧困がにおいで表現されるとか、水害が起きたときに貧しい人々は家が水につかり、日本同様、体育館みたいなところに避難して苦労しているのに、金持ちはのんきにパーティをしているといった対比が的確であり、みごとであり、水害と貧困を描いたつもりの某アニメの底の浅さがわかってしまう。
来年、映画館のスクリーンで再会したい。
「アイリッシュマン」は1970年代に失踪し、暗殺されたと思われていたトラック運転手組合の大立者、ジミー・ホッファと親しかったアイルランド系のフランク・シーラン(あだ名がアイリッシュマン)が告白した話を、シーランの死後にノンフィクションとして出版した本をもとにしている。
マーティン・スコセッシの映画で3時間半もあるというので、正直、退屈しないか心配だった。
コッポラとかレオーネなら3時間半あってもメリハリがあってドラマチックなので退屈はしないだろうが、スコセッシの作風だとそういうメリハリは期待できないので、途中で中だるみとかあるのではないかと思っていた。
見てみると、やっぱりスコセッシのいつもの作風なので、メリハリやドラマチックな展開はないのだが、飽きることはなかった。
いや、それどころか、私はこの映画が好きになった、というか、見終わって時間がたつにつれてじわじわと好きな気持ちがわきあがってきたのだ。
私はスコセッシの映画はもちろん、すばらしいと思うけれど、好きかどうかということになると、他の好きな監督の作品のようには好きとは言えなかった。頭では感心するけれど、心はさほど動いていない、というか。
だが、この「アイリッシュマン」には「好きだ」という気持ちがわきあがってきた。
どこが好きかというと、それはやはりシーラン(ロバート・デ・ニーロ)とホッファ(アル・パチーノ)の関係だろう。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のデ・ニーロとジェームズ・ウッズの関係のような、いわゆるホモソーシャルな男同士の絆なのだが、スコセッシが描くと少し違ってくる。
そもそもスコセッシはギャングの世界を男ばかりが幅をきかせている世界として描いている。「アイリッシュマン」は徹頭徹尾、スーツを着た男たちが画面を占領し、女性の入る余地はあまりない。印象に残るのはシーランの娘くらいだ。「ワンス・アポン~」が魅力的な女性たちを多く登場させていたのとは正反対である。
スコセッシは女性を軽視しているのか、というと、それはまったく違う。むしろ逆で、レオーネなどが男同士の友情や絆を描くとき、魅力的な女性を出すのは、それでカムフラージュをしているというか、女性を出すことで男の友情や絆に酔っていることをなんとかごまかすみたいなところがある(これはこれで魅力的で、好きなのだが)。スコセッシはそういうことをいっさいしないのだ。日本の政界や経済界やいろいろな世界がスーツを着た男ばかりだということが指摘されるが、アメリカの当時のギャングの世界もそうだということを正直に表している。女性を主要人物に加えることでごまかしたりしていない。
にもかかわらず、この映画のシーランとホッファの関係は魅力的だ。十分おっさんになってから知り合った2人は、ツインルームでパジャマ姿でベッドで語り合うとか、語り合っている内容は仕事の話なのだが、おっさんずラブではまったくないのだが、なんとも奇妙な雰囲気で、それがその後の2人の絆へとつながっていく。
以下ネタバレ。
かたくなに組合を支配したがるホッファが邪魔になったギャングたちは、シーランにホッファを暗殺するよう指示する。ホッファを説得してなんとか助けたいと思っていたシーランだが、組織の命令には逆らえない(スーツの男たちの世界とはそういうものだ)。デ・ニーロの流す一筋の涙。しかし後戻りはできない。
胸を打たれるのは、ホッファがシーランを全面的に信頼していて、疑うことを知らないことだ。
「俺の組合だ」と主張し続けるホッファは、パチーノが得意とするシェイクスピアの悲劇の主人公を思わせる。
パチーノがスコセッシの映画に出演するのはこれが初めてだが、もともとスコセッシの作風にパチーノは合わないと思っていた。だが、この映画のパチーノはこれまでとは違う魅力を放っている。いつもの演技なのだが、スコセッシの演出が新たな魅力を加えている。
キネマ旬報最新号の「アイリッシュマン」特集の冒頭に、ハグしあうデ・ニーロとスコセッシの背後でパチーノがカメラ目線で微笑んでいる写真があるが、映画そのものを表したような、とても好きな写真である。
CGで俳優の顔を若返らせているシーンは違和感があった。
{ROMA」同様、Netflixの作品で、今回は「アイリッシュマン」だけでなく、「キング」(10月公開)や「マリッジ・ストーリー」など数本が続けて劇場公開される。日本でも劇場公開のルートが開けたのはよいこと。
その前、というか、先月にはカンヌ映画祭パルムドール受賞で話題の「パラサイト」の試写にも行っている。
どちらも非常にすばらしい映画なので、とりあえず、感想を書いておくことにした。が、どちらもネタバレしない方がいいので、むずかしい。
「アイリッシュマン」は2004年に出版された、ジミー・ホッファ暗殺の真相を明かしたノンフィクションの映画化、ということで、ネタバレしてもいいかな、とは思うのだが、これから見る人はやはり知らない方がいいかもしれない(でも、それだと書きたいことが書けなくなる)。
「パラサイト」に関しては、これはネタバレしない方が絶対にいいし、作品についての感想もネタバレなしでできる。なので、こちらから先に書くことにする。
というわけで、「パラサイト」はネタバレなしで、「アイリッシュマン」はネタバレあり(そこだけ文字色を変える)で行きます。
「パラサイト」はさすがに話題の作品なだけあって、試写室は大混雑。最後列の座席の後ろの狭い空間の補助椅子で見た。ほとんどの試写室はスクリーンが非常に小さいので、最前列でも大きいとは思えないくらいだから、最後列のさらに後ろからだともう細かいところが全然見えない。
ただで見せていただいているので文句は言えないが、これは映画館で見ないとだめだと思った。
富豪の家の居間を遠方から撮ったロングショットが多いのである。その居間で起こる出来事や、犬が何匹か飛び出してくるところとか、マッチ箱のように小さいスクリーンじゃまったくだめ。
この、遠方から富豪の家の居間を撮る、というのは、最後のエピソードの伏線にもなっているから余計、小さくて見えないのが悲しい。
この富豪の家に入り込む貧しい一家が住んでいるのが半地下の部屋で、こちらは上方にある窓から見た外の景色しか映らない。外からではこの半地下の部屋はほとんどわからない。この半地下の見え方と、富豪の家の居間を遠方から見るロングショットが、貧富の差を表現している。
ストーリーは途中で逆転が起こったときに、そのあとの展開は読めてしまった。なので、意外性はそれほどあるわけではないのだが、それでも知らないで見た方が絶対にいい。
この映画の場合、優れているのはストーリー以上にディテールで、たとえば、貧困がにおいで表現されるとか、水害が起きたときに貧しい人々は家が水につかり、日本同様、体育館みたいなところに避難して苦労しているのに、金持ちはのんきにパーティをしているといった対比が的確であり、みごとであり、水害と貧困を描いたつもりの某アニメの底の浅さがわかってしまう。
来年、映画館のスクリーンで再会したい。
「アイリッシュマン」は1970年代に失踪し、暗殺されたと思われていたトラック運転手組合の大立者、ジミー・ホッファと親しかったアイルランド系のフランク・シーラン(あだ名がアイリッシュマン)が告白した話を、シーランの死後にノンフィクションとして出版した本をもとにしている。
マーティン・スコセッシの映画で3時間半もあるというので、正直、退屈しないか心配だった。
コッポラとかレオーネなら3時間半あってもメリハリがあってドラマチックなので退屈はしないだろうが、スコセッシの作風だとそういうメリハリは期待できないので、途中で中だるみとかあるのではないかと思っていた。
見てみると、やっぱりスコセッシのいつもの作風なので、メリハリやドラマチックな展開はないのだが、飽きることはなかった。
いや、それどころか、私はこの映画が好きになった、というか、見終わって時間がたつにつれてじわじわと好きな気持ちがわきあがってきたのだ。
私はスコセッシの映画はもちろん、すばらしいと思うけれど、好きかどうかということになると、他の好きな監督の作品のようには好きとは言えなかった。頭では感心するけれど、心はさほど動いていない、というか。
だが、この「アイリッシュマン」には「好きだ」という気持ちがわきあがってきた。
どこが好きかというと、それはやはりシーラン(ロバート・デ・ニーロ)とホッファ(アル・パチーノ)の関係だろう。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のデ・ニーロとジェームズ・ウッズの関係のような、いわゆるホモソーシャルな男同士の絆なのだが、スコセッシが描くと少し違ってくる。
そもそもスコセッシはギャングの世界を男ばかりが幅をきかせている世界として描いている。「アイリッシュマン」は徹頭徹尾、スーツを着た男たちが画面を占領し、女性の入る余地はあまりない。印象に残るのはシーランの娘くらいだ。「ワンス・アポン~」が魅力的な女性たちを多く登場させていたのとは正反対である。
スコセッシは女性を軽視しているのか、というと、それはまったく違う。むしろ逆で、レオーネなどが男同士の友情や絆を描くとき、魅力的な女性を出すのは、それでカムフラージュをしているというか、女性を出すことで男の友情や絆に酔っていることをなんとかごまかすみたいなところがある(これはこれで魅力的で、好きなのだが)。スコセッシはそういうことをいっさいしないのだ。日本の政界や経済界やいろいろな世界がスーツを着た男ばかりだということが指摘されるが、アメリカの当時のギャングの世界もそうだということを正直に表している。女性を主要人物に加えることでごまかしたりしていない。
にもかかわらず、この映画のシーランとホッファの関係は魅力的だ。十分おっさんになってから知り合った2人は、ツインルームでパジャマ姿でベッドで語り合うとか、語り合っている内容は仕事の話なのだが、おっさんずラブではまったくないのだが、なんとも奇妙な雰囲気で、それがその後の2人の絆へとつながっていく。
以下ネタバレ。
かたくなに組合を支配したがるホッファが邪魔になったギャングたちは、シーランにホッファを暗殺するよう指示する。ホッファを説得してなんとか助けたいと思っていたシーランだが、組織の命令には逆らえない(スーツの男たちの世界とはそういうものだ)。デ・ニーロの流す一筋の涙。しかし後戻りはできない。
胸を打たれるのは、ホッファがシーランを全面的に信頼していて、疑うことを知らないことだ。
「俺の組合だ」と主張し続けるホッファは、パチーノが得意とするシェイクスピアの悲劇の主人公を思わせる。
パチーノがスコセッシの映画に出演するのはこれが初めてだが、もともとスコセッシの作風にパチーノは合わないと思っていた。だが、この映画のパチーノはこれまでとは違う魅力を放っている。いつもの演技なのだが、スコセッシの演出が新たな魅力を加えている。
キネマ旬報最新号の「アイリッシュマン」特集の冒頭に、ハグしあうデ・ニーロとスコセッシの背後でパチーノがカメラ目線で微笑んでいる写真があるが、映画そのものを表したような、とても好きな写真である。
CGで俳優の顔を若返らせているシーンは違和感があった。
2019年11月19日火曜日
ひまわりクリスマスとゴッホパンダ
2019年11月13日水曜日
「すみっコぐらし」を亀有に見に行く
イオン以外ではあまりやっていなくて、上映館数も100館余り、都心は新宿と品川の2館でしかやってない、なのに先週末公開映画ランキングでは「ターミネーター」に次ぐ2位(夕方までは全体で2位で、夜に「IT」に抜かれて3位)という異色の大ヒットアニメ「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。
上映館が少ないので土日は満席が相次ぎ、映画館によっては「ターミネーター」から最大箱を奪っているという、おそるべき幼児向けアニメ。
いったい、なに、このアニメ、と興味を持ち、MOVIXの無料クーポンがあったので、MOVIX亀有へ行って見てきた。
亀有は今度の土日は最大箱なんだけど、土日に行ったりしたら幼稚園児や小学校低学年の中で見ることになるので、平日の昼間に行った。子供連れもいたけど、子連れでない大人が多い。
映画自体はシンプルな絵柄で動きも少なく、ナレーションと字幕だけで話が進む。
すみっこにいると幸せなすみっコたちが飛び出す絵本の中に入ってしまい、そこで桃太郎やみにくいあひるの子などの童話の人物になってしまう。飛び出す絵本の世界という発想が面白く、飛び出す絵本だからこその工夫もあるし、すみっコたちの演じる童話が本来の話とは違う方向に行ってしまうといった面白さもあるけれど、ナレーションと字幕がちょっとしつこいというか、ナレーションや字幕にあまり頼らずに絵で見せればいいのに、でも、幼児向けだからしかたないのかな、と思っていたら、クライマックスは字幕もナレーションも使わず、純粋に絵で魅せる。一番だいじなところを言葉でなく絵で表現したのには感心した。
そして、クライマックス寸前の、すみっコたちが絵本の中で経験した冒険が走馬灯のようによみがえるシーンは完全に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のパクリで、音楽まで似せているのには驚いた。
帰りにグッズ売り場に寄ったら、パンフもグッズも売り切れていた。早速応援上映をするところもあるらしい。館数もこれから増えるだろう。
さて、亀有といえば葛飾区。葛飾区といえば「男はつらいよ」。
ショッピングモールの1階で、今、新作「お帰り寅さん」のセットが展示されている。
MOVIX亀有の入ったアリオ。写真は帰りに撮った夜景。
映画に使われたくるまやの茶の間を展示。映像を映すモニターも。
左手前、ランプの奥の写っていないところにも小道具が置かれていた。
写っていない、部屋の右手前には辞書が数冊置いてあった。左端に寄らないと見えない。
展示は12月1日まで。亀有では山田洋次監督とこち亀作者、キャプ翼作者の対談つき上映会が来週あるので応募したけどはずれました(くじ運悪いので予想どおり)。
亀有駅前。恒例の冬のイルミネーション。去年までは青一色だったのに、今年はちがう。
駅周辺にはこち亀の像がたくさんある。こち亀作者が紫綬褒章を受章したとかで、お祝いの横断幕が駅の入口にあった。
上映館が少ないので土日は満席が相次ぎ、映画館によっては「ターミネーター」から最大箱を奪っているという、おそるべき幼児向けアニメ。
いったい、なに、このアニメ、と興味を持ち、MOVIXの無料クーポンがあったので、MOVIX亀有へ行って見てきた。
亀有は今度の土日は最大箱なんだけど、土日に行ったりしたら幼稚園児や小学校低学年の中で見ることになるので、平日の昼間に行った。子供連れもいたけど、子連れでない大人が多い。
映画自体はシンプルな絵柄で動きも少なく、ナレーションと字幕だけで話が進む。
すみっこにいると幸せなすみっコたちが飛び出す絵本の中に入ってしまい、そこで桃太郎やみにくいあひるの子などの童話の人物になってしまう。飛び出す絵本の世界という発想が面白く、飛び出す絵本だからこその工夫もあるし、すみっコたちの演じる童話が本来の話とは違う方向に行ってしまうといった面白さもあるけれど、ナレーションと字幕がちょっとしつこいというか、ナレーションや字幕にあまり頼らずに絵で見せればいいのに、でも、幼児向けだからしかたないのかな、と思っていたら、クライマックスは字幕もナレーションも使わず、純粋に絵で魅せる。一番だいじなところを言葉でなく絵で表現したのには感心した。
そして、クライマックス寸前の、すみっコたちが絵本の中で経験した冒険が走馬灯のようによみがえるシーンは完全に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のパクリで、音楽まで似せているのには驚いた。
帰りにグッズ売り場に寄ったら、パンフもグッズも売り切れていた。早速応援上映をするところもあるらしい。館数もこれから増えるだろう。
さて、亀有といえば葛飾区。葛飾区といえば「男はつらいよ」。
ショッピングモールの1階で、今、新作「お帰り寅さん」のセットが展示されている。
MOVIX亀有の入ったアリオ。写真は帰りに撮った夜景。
映画に使われたくるまやの茶の間を展示。映像を映すモニターも。
左手前、ランプの奥の写っていないところにも小道具が置かれていた。
写っていない、部屋の右手前には辞書が数冊置いてあった。左端に寄らないと見えない。
展示は12月1日まで。亀有では山田洋次監督とこち亀作者、キャプ翼作者の対談つき上映会が来週あるので応募したけどはずれました(くじ運悪いので予想どおり)。
亀有駅前。恒例の冬のイルミネーション。去年までは青一色だったのに、今年はちがう。
駅周辺にはこち亀の像がたくさんある。こち亀作者が紫綬褒章を受章したとかで、お祝いの横断幕が駅の入口にあった。
2019年11月12日火曜日
上野駅のひまわりクリスマスツリー
今年の上野駅のクリスマスツリーはひまわり。
てっぺんはシャンシャンでしょう。
絵筆とパレットを持つパンダ。ひげを生やしているので、このパンダはゴッホ。
他の動物も絵筆を持っている。
まさかクリスマスツリーまでゴッホにちなむとは思いませんでした。
上野はハロウィンも今年はゴッホをからめていたみたい。
下の象に乗ったパンダもよい。
4年前、今の団地に引っ越してきて、部屋が広くなったので、念願のクリスマスツリーセットを購入。以来、毎年飾っていますが、高さが90センチとあまり大きくなく、150センチのクリスマスツリーが欲しいと思っていたら、去年のクリスマスイヴに150センチのツリーセットが1000円で投げ売りになっていました!
購入したものの、すでにクリスマスイヴなので、来年の楽しみに、と思ってしまっておきましたが、11月に入っていよいよ飾ろうと思ったら、部屋の整理をしていないので効果的に飾れる場所がない!
置ければどこでもってわけでもないので。
90センチは去年のスペースに置けばいいので、とりあえず90センチを飾ってみたら、飾りつけだけで1時間かかり、疲れ果て、さらに、150センチがどんなものかちょっと開けてみたら、収納をコンパクトにするためにツリーの部分が6つに分かれていて、それを組み立てないといけない。
もうここでめげて、150センチは来年にしようと決意。
そんなわけで、今、90センチのツリーが飾ってあります。
実は飾りつけしようとしたとき、豆電球の中心になる電球が切れていることがわかり、まず、その電球を予備のと交換するところから始まったので、そこでもう疲れが。
オーナメントの飾りつけも、ああでもない、こうでもないと、何度もやり直したので、時間がかかりました。90センチでこれでは150センチだとどのくらい時間がかかるのか。大きくなった分、オーナメントも買い足さないといけないし、来年はもっと計画的にやらなければ。
てっぺんはシャンシャンでしょう。
絵筆とパレットを持つパンダ。ひげを生やしているので、このパンダはゴッホ。
他の動物も絵筆を持っている。
まさかクリスマスツリーまでゴッホにちなむとは思いませんでした。
上野はハロウィンも今年はゴッホをからめていたみたい。
下の象に乗ったパンダもよい。
4年前、今の団地に引っ越してきて、部屋が広くなったので、念願のクリスマスツリーセットを購入。以来、毎年飾っていますが、高さが90センチとあまり大きくなく、150センチのクリスマスツリーが欲しいと思っていたら、去年のクリスマスイヴに150センチのツリーセットが1000円で投げ売りになっていました!
購入したものの、すでにクリスマスイヴなので、来年の楽しみに、と思ってしまっておきましたが、11月に入っていよいよ飾ろうと思ったら、部屋の整理をしていないので効果的に飾れる場所がない!
置ければどこでもってわけでもないので。
90センチは去年のスペースに置けばいいので、とりあえず90センチを飾ってみたら、飾りつけだけで1時間かかり、疲れ果て、さらに、150センチがどんなものかちょっと開けてみたら、収納をコンパクトにするためにツリーの部分が6つに分かれていて、それを組み立てないといけない。
もうここでめげて、150センチは来年にしようと決意。
そんなわけで、今、90センチのツリーが飾ってあります。
実は飾りつけしようとしたとき、豆電球の中心になる電球が切れていることがわかり、まず、その電球を予備のと交換するところから始まったので、そこでもう疲れが。
オーナメントの飾りつけも、ああでもない、こうでもないと、何度もやり直したので、時間がかかりました。90センチでこれでは150センチだとどのくらい時間がかかるのか。大きくなった分、オーナメントも買い足さないといけないし、来年はもっと計画的にやらなければ。
2019年11月9日土曜日
埼玉フェア@イオンレイクタウン
黄昏の越谷レイクタウン。
イオンレイクタウンで10日まで開催の埼玉フェア。ツリーはペットボトルでできている。
これを見に来たのです。Z組の制服。
反対側は左からおかよ、麗、百美、阿久津の衣装。
ケースの中に小道具が。
反対側にも。
Z組の教室にあった習字。
海女の武器。
海女のトランシーバー。映画ではわからなかったけれど、芸が細かい。
都知事の机の上にあった家族の写真。映画では常にぼけて映っていた。
これは台本?
都知事のくるみ。
都知事のネームプレート。
通行手形。
Z組の制服の後ろ側。つぎはぎが実はおしゃれ。
阿久津の黒い服はよく見ると、花柄。
麗と百美の衣装は柏でも見た。麗の黒いズボンはバラの柄。
百美の衣装の後ろ側。
こんなものがなにげに置かれている。
映画のシーンが映し出されている。奥にさっきのペットボトルのツリーが。
来たときは誰もいなかったのに、私が写真を撮っているといつのまにか人が集まってきて写真を撮り始めた。
集まってきた人の中に、連れに映画の説明をしている人がいたんだけど、
「東京都の次の地域を埼玉と千葉で争って、結局、神奈川になった」
と言っていて、いいのか、越谷?(ここは都内からも来るので、埼玉県人とは限らないけど)。
帰りに一番ほしかったふちねこ2種をゲット。
イオンレイクタウンで10日まで開催の埼玉フェア。ツリーはペットボトルでできている。
これを見に来たのです。Z組の制服。
反対側は左からおかよ、麗、百美、阿久津の衣装。
ケースの中に小道具が。
反対側にも。
Z組の教室にあった習字。
海女の武器。
海女のトランシーバー。映画ではわからなかったけれど、芸が細かい。
都知事の机の上にあった家族の写真。映画では常にぼけて映っていた。
これは台本?
都知事のくるみ。
都知事のネームプレート。
通行手形。
Z組の制服の後ろ側。つぎはぎが実はおしゃれ。
阿久津の黒い服はよく見ると、花柄。
麗と百美の衣装は柏でも見た。麗の黒いズボンはバラの柄。
百美の衣装の後ろ側。
こんなものがなにげに置かれている。
映画のシーンが映し出されている。奥にさっきのペットボトルのツリーが。
来たときは誰もいなかったのに、私が写真を撮っているといつのまにか人が集まってきて写真を撮り始めた。
集まってきた人の中に、連れに映画の説明をしている人がいたんだけど、
「東京都の次の地域を埼玉と千葉で争って、結局、神奈川になった」
と言っていて、いいのか、越谷?(ここは都内からも来るので、埼玉県人とは限らないけど)。
帰りに一番ほしかったふちねこ2種をゲット。
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