去年はオンライン授業がものすごいストレスだったのだが、今年はこのコロナ感染拡大のもとでの対面授業がものすごいストレス。
1日4時間しか眠れないというのが3日続き、明日は別の大学の対面授業初日、という日に、ああ、もう、映画でも見に行こう、と決意。
「パーム・スプリングス」。評判のいい映画なのでタイトルは覚えていたが、内容は全然わからない(チラシを読んだはずなのだが)状態で見た。
面白かった。
同じ1日を何度も繰り返す男女が主人公で、眠るとまた同じ日に目覚める。でも、目覚めた1日は毎回同じではなく、少しずつ変化していく。その間に、さまざまな人間関係が見えてくる。
脚本もよいのだが、映画というのはすべてを見せないわけで、その、見せない部分があとでわかることで謎が解き明かされていく、その映画らしさがみごとに決まっている。
死んでもまた同じ日に目覚めるので、主人公たちは何度も死ぬというか、おもに自殺なんだけど、「鬼滅の刃」みたいに何度も自殺するのが当然、年齢制限にひっかかる。
最後もなんとも不思議な終わり方で、一番最後のシーンがまたウィットに富んでいる。
これを見たらすっかり元気になり、その夜はよく眠れて、翌日は元気に大学へ行った。
先週とは違う大学で、こちらの方が感染対策はよい。100席の教室に35人の学生。どちらの大学も教室の定員の3分の1の学生を入れる、と言っていたが、この大学は守っていた。
一方、同じく3分の1にすると言っていた先週の大学は後で調べてみたら68席の教室に40人入れていることが判明、ふざけんな!(というわけで、この密な大学は対面授業を大幅に減らすしかあるまい。)
先週の大学は感染対策がかなりひどいのでは、と思っていたが、今週の大学を見て、やはり先週のはひどかったのだとわかった。
とはいっても、今週の大学のように比較的よいところでも対面授業は危険だと感じた。
先週の大学はオンラインにしてもいいので、オンラインを増やそうと思うが、今週の大学は対面強制。どっちもどっちだ。
とりあえず定年までは非常勤講師で食いつないで、と思っていたのだけれど、その非常勤講師がこんなに危険な商売になるとは思いもよらなかった。もっといろいろな仕事をしているべきだったなあ。