「ボブという名の猫2 幸せのギフト」メイン館のシネスイッチ銀座と新宿ピカデリーが明日で終了。これ以外の映画館は早いところは2週間で終了、多くが3週間で終了と、やっぱり初日におひとり様だったからねえ、全然お客さん来なかったのね、でもクリアファイルは置いてあったところでは完売してるみたい。クリアファイル、見るだけでも見たかった(初日なのに某シネコンではなかった)。
結局、新ピカのイベント付き上映と、初日のシネコンと、別のシネコンで3回見たけれど、ボブのゴロゴロを映画館の音響でもう一度聞きたかった。
この映画についてはツイッターで感想を読んでいたのだけれど、好意的で心がなごむコメントばかりで癒された(ヒット作だと悪口がいっぱい出てくるのでこうはいかない)。
その中で一番よかったコメントというか、評はこれ。
コメント者は映画業界の方なんですね。さすが目が違う。
ほんと、前作で描けなかったことを今回は描いている、というのが正しいんです。特にビッグイシューね。前作だとビッグイシューはあまり大きな扱いではなく、しかも他の販売員の嫉妬でジェームズが窮地にというマイナスな面が強調されていたけれど、続編ではビッグイシューとその販売員をきちんと描こうとしています。
また原作第1作の、ボブを失ったら生きていけない、みたいな必死感が第2作では逆にボブはもっとちゃんとした人に飼われた方が幸せなのではないかという考えに変わっていて、映画の前作と今作でもその違いが描かれています。
「前作でそぎ落とされたものを描く形で、ボブとの関係を、掘り下げる話になっていた」というのは至言です。
製作総指揮に原作者ジェームズ・ボーエンと協力者ギャリー・ジェンキンズがいますが、前作で描けなかったことを描きたいという彼らの思いを感じます。脚本がジェンキンズなので、前作よりも今作の方が原作に寄り添った感じがします。原作を読みこんでいる人には、ああ、このシーンはあの本のあそこ、といちいちわかって面白いらしい。