ある試写会の思い出

　１９７０年代、ルイ・マル監督の新作（当時）「ルシアンの青春」の試写会に当選し、見に行ったときのこと。場所はこの前の東日本大震災で天井が崩落し、犠牲者が出た九段会館。当時は試写会といえばヤマハホール（今はない）と九段会館だった。
　試写会にはスポンサーがつくものとつかないものがある。「ルシアンの青春」の試写会はスポンサーがついたもので、最初に原発推進派の科学者の講演があった。科学者は、客はみな、映画が目当てなのがわかっているので、しゃべりにくそうだった。それでもとにかく、日本には資源がなく、火力発電の燃料である石油が先だってのオイルショックでわかるように、安定した供給がないことをあげ、原子力発電の必要性を語ったあと、「でも、まあ、みなさんはフランス映画が見たいのでしょうから」と言って、そそくさと壇上を去った。そして映画が始まった。

　この映画は、第二次大戦中のフランスを舞台に、ナチスの協力者の少年とユダヤ人少女の恋愛を描く傑作だが、今日の話題はこの映画ではない。
　試写に応募したとき、私はスポンサーについてはまったく考えていなかった。講演が始まったとき、え、これ、原発推進派の試写なのか、と思って、少しいやな気分になったが、一応、１つの意見として聞いておいた。
　７０年代前半に起きたオイルショックは記憶に新しかった。なぜかトイレットペーパーと砂糖がなくなって困ったものだ。その後、石油に依存しないエネルギーとして、原子力発電が推進されたのも覚えている。
　私の立場は微妙だったし、今も微妙だ。６０年代に「鉄腕アトム」に夢中になった子供だった人ならわかるかもしれないけど、当時は原子力の平和利用に期待が集まっていた。アトムも原子力で動いていた。その妹がウラン、弟がコバルトなのは、手塚治虫も原子力エネルギーを善と思っていたことを意味する。その後、放射能や廃棄物の問題が出てきて、私も反原発になるのだけど、アトムも「原子力で動いているけれど安全です」とかなんとか解説が書かれていた。もっとも、アトムは原子力エネルギーをチューブで体に入れていたので、どっちかというとガソリンの感覚だったのかもしれない。
　かつて原子力の第一線にいた科学者で、現在は引退している人が、「原発の推進はよいと思ってやってきたが、こんなことになって申し訳ない」と発言した。保身のためだと批判する人もいるが、原子力が本当に世のため人のためになると、手塚治虫もそう思っていた時代を知っていて、その時代の科学に心酔したことのある人なら、この言葉の意味はよくわかると思う。
　武田教授は今日の記事で、「石油は日本にないから原子力……浅はかだった」と書いている。
　最初は善意だったのだ。しかし、そのあと、利権がからんでくる。科学者が補助金でがんじがらめになっていることが今回のことでよくわかった。
　風力発電に反対する人のサイトでも、風力発電を開発した人は善意だったのだが、その後、利権がからんできたのだと主張している。

Cats in the Sun

　ひさしぶりにまぶしい日差しの中で写真が撮れました。

　陽だまりの猫。

　日曜なので工事もお休み。

　予約済み。

　よく寝てる。

　目が覚めた。

　楽。

　ごろん。

　餌くれ～。

　徳川の墓地。桜の花びらが地面にいっぱい。

桜の季節も終わり

　近所のお寺は桜も散り、若葉とつつじの季節へ。

　つつじはいっぱい咲いていましたが、どうもきれいに撮れない。タンポポも綿毛に。

　猫がいた！

　首輪をつけているので飼い猫。

　舌ぺろん。

　ぼたんが花盛り。

　近所の猫。これは野良かな？

　今週はトラブルもあれば、いいこともあり、波乱に富んだ１週間でした。４月から始まった映画と文学の授業は、うまく行くか心配で心配で、胃が痛くなるほどでしたが、やってみると思ったよりうまく行ったかな、と。今の段階では、ですが。
　トラブルは、そろそろ今より広い部屋に引っ越そうかな、と思い、ここはいいかな、と思ったところがあったので、不動産屋で申し込みをしたあと、トラブル発生。とにかく変な不動産屋で、部屋はともかくこの不動産屋はヤバイと思ったので、断りましたが、そういうところなので、申し込みのあとに断るとまたまたトラブルが。ストーカーされてもイヤなので、断固たる態度で断りましたが、この辺の不動産屋のブラックリストに載せられて、この辺では部屋借りられなくなるかもだなあ。もっとも、あの変な不動産屋の方を信じるような不動産屋はやめた方がいいけどね。
　で、今朝、そこへ行って、断固断ってきたんですが（ほかの社員がいる前で断固たる態度をとらないといけなかった）、そのあと、久々に朝マックしてたら、隣りの席に座った年配の女性に話しかけられ、世間話をして、なんかとてもなごみました。全然知らない人で、ほんとに世間話をしただけだけど、この辺の実情も教えてもらえて、ためになりました。

桜は八重に

　八重桜の季節。

　唯一、花が残っていた普通の桜（？）の木の下では宴会が。

　赤い花。

　白い花。上と同じ種類の色違い。

　壊れたお墓はそのままになっているものが多い。

　墓地の塀の外。

　塀の下を猫が出たり入ったりしている。

　日差しを浴びて毛づくろい。

　下からごあいさつ。

　遠くからばかり撮っていたわけではない。

ついに買いました。

ポメラＤＭ５
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm5/index.html

　１４年間、外で原稿書くときは、ＮＥＣの文豪アルデータ（ハードディスク付きポータブルワープロ）を使っていました。これで書いた原稿は数知れず。しかし、ＦＤＤが壊れてからは、外でアルデータで書いたのを家でパソコンで再入力、になってしまい、長い原稿は書けなくなっていました。それに、アルデータは重い。７００グラムくらいはある。それと、文豪というワープロは、書院育ちの私には、１４年かかってもなじめませんでした。
　それでもまだ、文字入力だけは健在なアルデータなのですが、ポメラと比べてアルデータがよかったのは、ワープロなので文字数と行数を指定して原稿が書けたこと、そして、画面が大きかったことです。画面の文字も太くて濃くて見やすかった。
　でも、やっぱり限界だなあ、というところにポメラが現れて、しかも安いＤＭ５なる機種も出て、買いたい、買いたいと、ずっと思っていたのであります。今日まで決断しなかったのは、アルデータへの愛着があったのでしょう。長い間、ありがとう、お疲れ様、いや、まだまだこっちも使うかも。
　ポメラは、色は、買いたい、買いたいと思って見ていたときはシルバーが欲しかったのですが、いざ買うとなると、アルデータへの愛着か、アルデータと似た色のブラックを買ってしまいました。シルバーの方がおしゃれだったかなあ。ＤＭ２０ですが、ガンダム仕様のポメラも３種類出ています。

　ポメラ（手前）とアルデータ

　開いたところ。

プレーオフまず１勝

　セイバーズはプレーオフ、ファーストラウンドがフィラデルフィアで始まりました。今季はほんとにネットラジオ聞かない。プレーオフくらい聞こうと思うのだが、ほかにいろいろ頭を悩ませてることがありまして。
　ま、とにかく、第１戦、カレタのゴールとミラーの完封でフィリーに１対０で勝利。カレタはタフガイなんですが、そんな彼が唯一のゴールとは。アシストがグラニャーニ（って読むのかな）とガービーで、セイバーズはほんと、選手が若返っています。
　そして、相変わらず、フィリーはオレンジのＴシャツを配るのね。真新しいＴシャツでスタンド埋めるのね。そういうの、前に書いたようにダサイと思うので、バッファローではやらないでほしいです。

　こんなふうにして配るのだ。

　そしてスタンドはこんなふうになる。カレタのゴールシーン。

　どこぞのギャング様ご一行かと思いましたさ。フィラデルフィア到着のセイバーズ。

　写真はすべてyahoo sportsより。

佃島

　木曜日は暑かったので、半袖を着て、上着を手に持って出かけましたが、地下鉄の駅が冷房が入っていて寒い。上着を着て地下鉄に乗ったら、そこも冷房が入っている。今から冷房入れていて、夏はどうするんだ！　と怒ったのですが、試写室のあるビルの入口まで来たとき、場所を間違えたことに気づいた…。今からでは移動しても間に合わないので、たまたまカメラを持っていたので、佃島の方まで歩いて桜の写真でも撮るか、と、歩き出しました。
　まず、聖路加病院の庭の枝垂桜。

　聖路加タワーのテラスから対岸の桜を。前はこのタワーに試写室があったので、よく来たものですが、その後、引越してしまいました。

　佃大橋を渡っています。向こうが佃島。

　佃島といえば佃煮。この店は安政６年創業と書いてあるけど店は新しい。近くにものすごい古い佃煮の店が２軒ありましたが、片方が本家、片方が元祖と名乗っていて、お約束。

　鳥居と枝垂桜。

　青空が背景だと映えます。

　佃島らしい風景。運河と木造の家と高層マンション。

　川べりに咲いていた花。

　桜吹雪の散っている坂道。左にいるグループは昼間から宴会中。その向こうの橋は中央大橋。

　カモメたち。

　中央大橋の向こうにスカイツリー。ここは隅田川です。

　中央大橋の上から。この彫像を正面から撮るのはむずかしい。

　橋を渡って、川べりから。未来的な船が通過中。

　ＳＦチックな風景。

　佃島のあたりは高層マンションがたくさん建っていて、遊歩道や広場があり、セレブな雰囲気の若奥様が犬の散歩をしながら井戸端会議をしています。あんな高層マンションに住むのはどんなリッチな人たちなのだろうと、いつもうらやましく思っていましたが、地震以来、ウォーターフロントへのあこがれはなくなりました。まあ、本気で住みたいとは思ってませんでしたけど（私の生活には不便な場所なので）。