2011年9月12日月曜日

気になるニュース

 昨日は9・11、例の2001年の9・11からちょうど10年ですが、日本では大地震と原発事故から半年ということで、各地でデモが行われ、新宿では12人の逮捕者が出たというニュース。時事通信は単にデモがあったとしか伝えず、読売新聞はデモ=悪の報道、うちは地デジになってなくてテレビは見れないけど、テレビではほとんど報道しなかったらしい。
 で、ネットではあちこちにいろいろ書かれていて、画像や動画もアップされていますが、以下の記事が参考になりそうです。
http://d.hatena.ne.jp/nyankosensee/20110912/1315753874
 今の若い人は安保闘争とか、学生運動とか、デモで女子大生死亡とか、そういう話をまったく知らなくて、12人逮捕くらいで反原発は悪だ、非国民だ、と思い、まんまと原発推進利権派の思惑に乗ってしまうのではないかと心配です。これまでのさまざまな闘争と違うのは、今回はマスコミが権力の味方だということ。それを端的にあらわしたのが、例の鉢呂大臣辞任劇。
http://d.hatena.ne.jp/nyankosensee/20110911/1315719158
 上の記事で、というか、引用を集めたものですが、その引用の中で印象強かったのはこれです。

「私も政治部にきてからびっくりしたんだけどさ、間接的とはいえ民主主義の手続きをへて選ばれた閣僚とか首相を「ぜったいあいつを辞めさせてやる」「昔の政治部なら、とうに首相を辞めさせられていたはず、今の政治部はなさけない」とか言ってしまう記者がナチュラルに存在するのは、なぜか、と思う。
で、そういうことを口走る記者ってたいてい30代前半とかすごく若いんだぜ。そんな記者に叩かれて、あっさりやめちゃう閣僚や首相も大したことはないとはいえ。ちなみに、私の古巣には、そういう記者はいなかったと思います、たぶん。」

 これを読んで思い出したのだけど、もう10年以上前になると思いますが、ある大手テレビ局の下請けのプロダクションが製作でへまをしたそうです。そのとき、30代のプロデューサーは烈火のごとく怒り、プロダクションの社長を呼べ、といい、プロデューサーよりはるかに年上の温厚な社長はひたすら謝ったのだけど、プロデューサーはその年配の社長をあしざまにののしったらしい。
 しかし、その社長は、実はその大手テレビ局を退職して社長になった人で、局では今も重要人物だった。その30代のプロデューサーがその後どうなったかは推して知るべし。
 この話は雑誌で読んだのですが、書いた人によると、大手テレビ局のプロデューサーは巨額の予算を扱っているため、自分がものすごく偉いと勘違いしている人が多い、特に30代に、とのことでした。大手新聞社も大手テレビ局と同じような感じなのでしょうね。もっとも、上のサイトの引用の下の方を見ると、大臣が辞めることに疑問を持っている記者もいるようですが。そして、極め付けが、一番下の引用ですね。

 最初のデモの話に戻りますと、申請されたデモは許可されず、かわりに警察が別のルートを指定してきたそうで、しかも、ものすごい数の警察と機動隊が取り囲んで、そのまわりには右翼がいて、右翼の挑発に乗った人がバカやって逮捕というパターンだったようだけど、反原発をつぶそうとする人が手下を派遣してデモに参加させ、暴力行為をさせるということもやろうと思えばできるんで、デモの主催者(今回は都の条例で逮捕とは)は今後は賢くならないとだめでしょう。