2016年10月21日金曜日

夜の遊園地

久々に上野公園を歩いていたら、8月末で廃業に追い込まれたこども遊園地のことを思い出して、動物園の入口にあったその場所を訪ねてみた。すでに日は暮れて暗い。

1946年から70年間続いた遊園地だった。

お客さんは減っていなかったにもかかわらず、上野公園をオシャレにしたい東京都の意向で場所を貸してもらえなくなったのだ。その怒りがよく表れたお知らせ。

昭和の時代の写真が飾らている。

かき氷にソフトクリーム。

高いところにある飛行船の乗り物。

遊具はまとめて置かれているけれど、どれもピカピカできれい。










キティちゃん、ドラえもん、アンパンマン、ピカチューなど、どれもきれい。かわいらしい回転木馬もある。
廃業後、ネット上にも怒りや悲しみのブログやツイッターなどが出た。子連れの居場所がどんどんなくなる、というお母さんのブログもあった。
上野公園は以前は歩いて行ける場所だったので、よく散歩に出かけたけれど、10年近く前から公園整備が始まり、ホームレスが追い出され、オシャレっぽいカフェができたり(ドリンクも料理も高くてあまりおいしくない)、スタバができたり、と、雰囲気が変わっていった。
このこども遊園地の場所にもオープンカフェができるのだという。
なんでそんなにカフェが必要なのだろう。すでに2つあるし、芸大の近くには上島珈琲店があるし、昔からあるレストランもあるのに。世界遺産に登録された西洋美術館の中にもカフェがあるのに。
だいたい、西洋美術館が世界遺産って、世界遺産もこれで完全に地に落ちたと思ったのは私だけではあるまい。あそこは好きだけど、世界遺産てガラじゃないんだよ。
五輪めざしてオシャレな公園にしたいんだろうけど、いったい何をめざしているのだろうかと思う。
そのうちアメ横もオシャレじゃないと言って、なくなってしまうのではないのかな。ていうか、台東区は谷中はじめ、再開発が進んでいない地区で、それでかろうじて昔の風情が残っているのだが、行政などは再開発して昔の風情をなくしてオシャレな台東区にしたいのであろうか(ため息でちゃうよ)。