2013年4月20日土曜日

奨学金は貧困ビジネスになっている

という衝撃的なレポートが、毎日新聞のサイトに。
http://mainichi.jp/feature/news/20130419dde012100056000c.html

計4ページにわたるレポートですが、ここに出ている33歳の女性のケース。
高校を卒業し、18歳で看護学校に入り、病院でアルバイトしながら看護師に。そして、ある日、突然、借りていない奨学金の返済の催促が。実は、父親の借金に苦しむ母親が、娘が高校時代に奨学金を借り、返済にあてていたのだという。奨学金というのはローンの審査がなく、簡単に通ってしまうのだ。しかも、催促がなかったので、いつのまにか利子がふくらみ、大変な金額になっていた。
そして、その背景にはこういうことが。

取り立てから逃れる父親から時々、母に電話が入った。「大きな仕事をしている。もうすぐ現金が入るから振り込む」。約束の日、うなだれて銀行から帰ってくる母親の姿が忘れられない。当時、自宅に上がって酒を飲むようになった消費者金融担当者の会社名を覚えている。
 「実録『取り立て屋』稼業」を書いた元武富士社員の杉本哲之さん(34)に、その会社名を告げると「いわゆる中小規模の悪徳街金融業者です。自宅に上がり込むのは相手に恐怖心を植え付けて心を支配するため。洗脳です。多重債務者に無理やり奨学金や児童扶養手当、生活保護などを申請させて、その金で返済させるのが常とう手段です」と証言する。さらに「奨学金はほぼ無審査、無担保で月十数万円も借りられる。貸金業者にとって、親が返せなくなった借金を子どもに背負わせる都合のいい制度なのです」と話す。

それにしても、月十数万円も借りて、返せるわけないだろう。私なんか、大学院のとき、奨学金は月数万円(無利子)だったが、それでも返すの大変だったぞ。家賃1万円の風呂なしトイレ共同のアパートに住んでいたから貯金ができて返せたようなもんです。
高卒で仕事がない、とりあえず奨学金借りて(しかも利子つき)大学行けばなんとかなるだろう、と思うと、大学出てもブラック企業しかないんだから、もっと現実を教えないといかんな。あと、奨学金という言葉は廃止にすべき。つか、それを奨学金と言うのは詐欺。