「世界」5月号を買いました。
普通は図書館で読むところですが、これは買ってじっくり読まねば、と思いました。
まだ全部は読んでいませんが、特集は、雇用規制緩和問題や、例の5年で無期契約=5年以内にクビの労働契約法改正問題のレポート、非正規公務員の実態、ブラック企業について、労基官について、などです。
このうち、早速読んだのが、労働契約法改正問題。カフェベローチェと市進という塾のレポートです。カフェベローチェは非正規職員を4年で雇い止めと決め、雇用契約にもそれが書いてあります(写真入り)。もともと、ベローチェは、週に20時間以上働くといろいろ保険をつけたりしないといけないので(?)、突然、バイトは週に20時間以内にさせてしまい、バイトの人たちは収入が激減、という前科があったのだが、今度は労働契約法改正を受けて、4年でクビの規定を作ったのです。
私はカフェベローチェがこの手のカフェでは一番好きだったので、本当に残念です。親会社のシャノアールも好きだったのに。でもこれで、ベローチェやシャノアールに入るのを躊躇するようになるでしょう。コーヒーを注文するとき、この店員さんたちは4年でクビを恐れながら仕事をしているのだと思うと、こちらが気分が悪くなります。
もう1つの市進という塾は、最初は非常勤の講師の定年を51歳に決めたらしい。51歳で失業したら再就職もままならない講師たちは当然、抗議。そしたら、抗議に加わった50歳未満の講師もクビ。そして、今度の労働契約法改正で5年以上勤めた人は無期契約で51歳定年にできなくなるので、5年でクビを打ち出すようです。講師が5年でクビの塾に誰が行くか。終わってる。
一方、ブラック企業と呼ばれたマクドナルドは、バイトを全員無期契約にするそうです。もともと契約更新で無期のように勤めてもらってるから、無期にしても影響ない、そうな。確かにマクドナルドくらい大きいところだと、5年でいちいちクビにしていたらやっていけない、自分からやめる人もいるから全員無期でもOKなのでしょう。
「世界」5月号には、五輪招致の問題も書かれていて、招致が決まったら葛西臨海公園の干潟がつぶされるとか、夢の島の体育館がつぶされるとか、辰巳に国際水泳場があるのにそばを破壊してプール作るとか、他人事じゃない話がいっぱい出てました。まあ、落選すると思うけどね。