2016年11月10日木曜日

ヒラリーの敗因(追記あり)

1 女だから。

すでに言われてますが、黒人8年の次は女かよ、と思った人多いでしょう、特に白人男性。白人女性も多かったかもしれない。

2 ヒラリー自身があまり好かれてない。

これ、なんとなく感じてはいたんですが、マイケル・ムーアが何か月も前に書いていた。
ビル・クリントンの妻っていうのも二世みたいで、ブッシュ父の次はブッシュ息子みたいなやな感じ、しかも妻、ってのがあったのかもな。
ヒラリー自身も、よいこともしてきたけれど、あまりよくない面もいろいろあった模様。

アメリカは上院も下院も共和党が制し、これで大統領、上院、下院とトリブル勝利なのですが、実はトランプは共和党の政治家とは仲悪いらしい。
ふーむ、なんとなく小池百合子っぽいな。

都知事選の場合、鳥越俊太郎の敗因は、

1 年よりだから。
2 鳥越氏自身が実はあまり好かれてなかった。

そして、ヒラリーにしろ鳥越氏にしろ、リベラルだけど、こういう人は自分たちの味方ではないと思われたふしがある。

アメリカ初の女性大統領は、誰かの妻や誰かの娘ではない人でなければならないのだろう。オバマが政治家の息子ではなかったように。

そういえば、「シン・ゴジラ」を見たアメリカ人が、石原さとみ演じる女性に大統領になってほしいとか書いていたけど、彼女も政治家の娘なんだよね。

トランプはまあ、実際の政治は側近や官僚がやるだろうけど、まわりにちゃんとした人をそろえられるのかどうか。
トランプがいやだからヒラリーに、という人、そして、ヒラリーがいやだからトランプに、という人が多かったんじゃないだろうか。
そして、安全パイのヒラリーよりもわけわかめなトランプに票がいっちまったのか。
つか、日本もアメリカも差別的な暴言を吐く人が人気だというのがなんとも。
マイケル・ムーアが数か月前に出した警告の文章が実によく当たっていたのだけど、そのムーアも直前には、女性の大統領を迎える心の準備をせよ、などと楽観的なことを書いていた。どちらもハフィントン・ポスト。警告の文章はこちら。
http://www.huffingtonpost.jp/michael-moore/5-reasons-why-trump-will-win_b_11254142.html
上の記事でムーアもちょこっと、トランプの錯乱した指が核のボタンに触れたら終わりだ、と書いてますが、トランプは戦争起こす気がなくても押しちゃうんじゃないかという、そういう恐怖はありますね。
大学の映画の授業でスピルバーグの映画を続けてやってきて、次は「AI」にする予定だったけど、スピルバーグは今の映画で終わりにして、ここは核のボタンを押す恐怖を描いた「未知への飛行」に変更した方がいいかもしれない。

追記
ヒラリーの敗因は民主党支持者が投票に行かなかったから、というツイッターあり。
2012年、オバマ6590万票、ロムニー6090万票。
2016年、クリントン5930万票、トランプ5910万票(ブッシュがゴアに勝ったときと同じく、トランプは得票数は下回ったが、選挙人数で勝った)。
一方、トランプにはこれまで選挙に行かなかった層が投票したとの見方もあり、共和党支持者でトランプに入れなかった(棄権した?)人の分、そっちが増えたということなのか。
クリントンはオバマに比べ、得票数がかなり少ない。
クリントン圧勝という事前予想のせいだろうか。