2018年2月10日土曜日

下町ボブスレーとクソ食らえのVサイン

ジャマイカに蹴られた下町ボブスレーの醜態が話題になっている。
数年前から下町ボブスレーの公式ツイッターが他国をバカにしたツイートや保守速報のツイートをしていたことも指摘されている。
おまけにツイッターである人が「大田区は下町じゃない。だいたい下町はよその人に対して冷たい」とかツイートしていて、下町のイメージを下落させた罪も重い。(このツイッターの人は大学の非常勤講師らしいが、けっこう間違ったことをツイートしていて、あまり知識や教養がないのか偏ってるのかだろう。)
以下の記事にあるように、下町ボブスレーは国や大企業がかかわっていて、全然下町じゃない。下町はむしろ利用された感さえある。
また、大田区は田園調布しか思いつかない人もいるかもしれないが、大森蒲田のあたりは完全な下町。昨年蒲田宝塚に「君の名は。」を見に行ったときは映画館の場所がわからず、商店街で聞いたら、ほんとに親切に教えてくれた。映画館のスタッフのおばあちゃんたちも雰囲気がよく、下町は決してよそものに冷たくない。

で、以下が下町ボブスレーの実態を伝える記事。
http://buzzap.jp/news/20180208-shitamachi-bobsleigh/

さて、上の記事にある道徳の教科書の写真、ボブスレーに乗ってVサインする安倍首相ですが、このVサイン(よく見えない場合はクリックすると産経新聞のこの記事にアクセスするので、そこでさらに写真をクリックして拡大するとよくわかる)、実は、映画「ウィンストン・チャーチル」でチャーチルがやって庶民に笑われたVサイン。
Vサインについては、ウィキペディアにこういう解説がある。

「第二次世界大戦中の連合軍側の陣営においては、「勝利 (victory)」を意味する「V」の字を象った仕草として広く用いられた。イギリスや、それと文化的なつながりの深い地域の人々の間では、手のひらを自分の方に向ける形でこのサインを示し、相手への敵対、挑発のジェスチャーとする。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/V%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3

つまり、手のひらを相手に向けるのが正しい用法で、自分の方に手のひらを向けると「クソ食らえ」という意味になる(と映画で解説されていた)。

で、その道徳の教科書の安倍首相のVサインは手のひらを自分に向けている。
まわりにいるのは敵ではないので、味方に対して「クソ食らえ」とやっちゃっているのだよね。
下町ボブスレーの顛末を象徴する写真になってしまったというお話。

追記 映画の試写を見た人はすぐに気づいたようで、ツイッターで書いている人がいました。字幕では「クソッタレ」じゃなくて「クソ食らえ」でしたね。訂正。