2024年2月25日日曜日

「落下の解剖学」(ネタバレ大有り)

 カンヌ映画祭パルムドール受賞の「落下の解剖学」を土曜日に見に行った。

5時半からなので、その前に近所の公園を散歩。河津桜にメジロ2羽。


例によって武蔵野線で行きます。駅に着いたら途中から埼京線に入って大宮へ行くしもうさ号が来るところ。


車両はいつもの武蔵野線で、行く先が大宮になっているだけ。反対側は海浜幕張行き。


つくばエクスプレスに乗り換えて流山おおたかの森。お気に入りのプレミアスクリーンだけど、この映画、アカデミー賞にもノミネートされている話題作なのに近隣ではここしかやっておらず、その上、狭いプレミアスクリーンで1日3回しかやらない。時間も朝と夕方とレイト。なので朝と夕方はほぼ満席。


で、感想ですが、長い。長すぎる。この長さが必要な内容とは思えない。

最近の映画「天才作家の妻」や「アフターサン」のアイデアを使ってガラガラポン、で1本作ったみたいな安易な印象。

裁判シーンがそれぞれが勝手な推測を述べるだけで、これが裁判か、というような内容。第一、この程度の疑惑で起訴しないと思うし、この程度の状況証拠で有罪になったら冤罪もいいところ。フランスの警察とか司法とかこんなにいいかげんなの、と思う。

以下、ネタバレ大有りです。

2024年2月24日土曜日

わが家の暖房器具

 久しぶりに晴れたので布団を干している。

ここに来てよかったのは、南向きの部屋で目の前が広い芝生(古い団地はみんなそう)、冬は日当たりがよいので晴れた日の昼間は暖房いらずなくらいなこと。

都心にいた頃はほとんど北向きの部屋、4年間だけ南向きの部屋だったけど目の前に家が建っていて、冬は陽があたらなかった。

暖房は電気ストーブだったのだけど、冬は電気代4000円。こっちに引っ越しても電気ストーブなので、やはりそのくらいは電気代がかかった。

が、数年前に、10年以上使ったそのストーブが壊れる。

近所のスーパーの家電売り場で3000円ちょっとの電気ストーブを買うが、これが失敗。化学物質過敏症になってしまった。ストーブをつけると目が痛くなり、気分が悪くなる。

調べると、暖房器具は多かれ少なかれ熱で化学物質が溶け出す。どの程度溶け出すかは使ってみないとわからない。この製品なら大丈夫というのはない。電気こたつやエアコンでも起こる。

比較的大丈夫そうだったのは電気アンカ。そこで近所のホームセンターに出かけたら、2000円くらいする電気アンカが500円! しかも色と形がかわいい。


画像はアマゾンから(以下同)。これはメーカーが買ったものと違うけど、写真を見るとそっくり。買ったメーカーのは今は色がブラウンになってます。

この上に布団をかぶせて簡易こたつにしたら大成功。でも、ほんとうに寒いときはやっぱりストーブいるなあ、と思っていたら、シネコンのあるショッピングセンターで暖冬なので暖房器具大バーゲン。そこにあったのがこれ。アラジンのグラファイトヒーター。3500円くらいで買えた(実際は2倍くらいの値段です)。


これは普通の電気ストーブの半分の電気代で同じくらい暖かい。でも、1時間くらいつけていると化学物質がやはり溶け出すようで、使うのはほんとうに寒いとき、それも1時間以内にしていたら、この時期、冬の電気代が春や秋と変わらなくなった(2000円くらい)。

ところが簡易こたつで不自然な座り方をしていたせいか、一昨年の暮れに腰の肉離れを起こし、完治するまで2か月以上かかるという事態に。

痛みがひどい時期は椅子に座っているのが一番楽だったので、ホットマットを購入。これもバーゲンで2000円以下で買えた。普通に買うと4000円くらいするらしい。


このホットマットがとても暖かくて、もっと早く買えばよかった。これを使っているので、この冬は500円で買った電気アンカの出番がない。アラジンのグラファイトヒーターもようやく化学物質が溶け出さなくなったようで、何時間使っても大丈夫になり、その分、電気代が上がってきた。特にこのところ寒いので、電気代が怖いです。

わが家のお気に入り暖房器具、どれも普通の半値で買えたので、ラッキーでした。色も形もお気に入りだし。

2024年2月22日木曜日

ついにマックチキンを食べる

 チキンクリスプがまずかったので、それの後継でリニューアルされたとはいえ、マックチキンは食べる気がしなかった。

が、ついに、おそるおそる食べてみました。

まずくはなかった。ソースが変わったおかげで。

しかし、おいしいとも思えなかった。このソースの味では。

結論:リピートはない。

今日は猫の日。猫に会うとはまったく思えない場所で会ったのは、猫の日のせいか?


にゃっぽりの日暮里駅はその後、猫の写真が貼りだされたりして、猫の日らしくなっているよう。日暮里と赤羽の改札外でスタンプを押すと、缶バッジがもらえるイベントもやっているらしい。

キネマ旬報シアターのHPがリニューアルして、とてもとてもとても見づらくなった。

スケジュールとか、公開予定作品とか、もう、見るのあきらめたくなるくらい見づらい。

前はほんとシンプルでよかったのに。

上映終了予定日もわからなくなってしまった。

もとに戻してほしい。

でも、こういうのって、終わりの始まりじゃないだろうね???と不安。

2024年2月21日水曜日

老後おひとりさま節約生活の人気

 なんか最近、老後おひとりさま節約生活の本が人気があるみたいだな、と感じていた。

特にUR賃貸は高齢者でも一定以上の収入か貯金があれば借りられるので人気のようだ。私もそれをねらって今の団地に移り住んだ。時々、勘違いしている人がいるが、UR賃貸(旧・公団住宅)は収入の低い人の入る公営住宅とは違い、一定以上の収入か貯金がないと入れない。郊外の古い団地の中には家賃が安いところもあるが、月5万円の家賃の部屋だとその4倍、20万円の月収=年収240万円ないと入れない。最賃の非正規にはけっこうきびしいのではないだろうか。私も年収が減る前に入ったからよかったが、今では無理。

それはともかく、アマゾンで「古い団地で」で検索すると、けっこう本が出てくるのですね。しかもよく売れているらしい。


左上の本はYouTubeで人気の出た高齢者の本で、ベストセラーになっている。あるブログでこの本が紹介されていて、そのブロガーの住む町の図書館だと、出てから2年たつというのにいまだに予約が100人以上だという。

す、すごい、と思い、うちの自治体の図書館で検索したら、すぐ借りられた。

え?

不思議に思ったので(それに暇なので)、カーリルで都内の図書館の状況を調べてみたら、予約が100人以上なんてその自治体だけだった。他は、うちと同じくすぐ借りられるか、予約が多くてもせいぜい30人くらい。自治体によって所有している本の数が違うので、30人のところは本の数が少ないのだが、その予約100人以上の自治体は本の数も多い(うちと同じくらい)。

その自治体は古い団地が多いので、団地おひとりさまの高齢者が多いのだろう、とは予想がついた。

本自体は、私には特に興味を持てないものだった。この手の本は料理とかインテリアとかが中心で、お金をかけずに料理やインテリアを楽しむ趣向のものが多く、そういうのに興味のない私には縁がないのだ。

この本の著者は50年以上前から今の団地に住んでいるというので、家賃が50年前からあまり上がっていないはずである。そして、夫に先立たれて今は一人、子どももいる。本を出す時点で貯金もかなりあるみたいだし、別居している子どもたちとの関係もよい。その上本がベストセラーでさらに貯金が増えただろうから、お金はたっぷりあるけど節約生活をYouTubeや著書で売っていくわけである(それが好きな生活なのだからけっこうなことであるが)。

そして、この方、90歳近いのに健康で健脚のよう。これ重要。

つまり、

家賃が超安い。

貯金が十分ある。

子どもたちとの関係はよい。

健康。

実は老後おひとりさま節約生活の本って、よく見ると、この条件をそろえた人の本が多いみたいなのだ(現物見たのは上の本1冊だけですが)。

家賃が超安い、または持ち家。

お金はある程度以上ある。

もともとおひとりさまではなく、夫がいたし、子どももいる。

母の介護をしながら、とか、夫と離婚して、とか、バリバリ働いて、という人もいて、そういう人の本も売れてるみたいだけど、人気があるのは上のような人の本みたい。

ほんとに節約しないと生きていけない人は、こういう本1冊に1500円も払うはずがない。だから古い団地の多い自治体で予約がいまだに100人以上、というのは納得できた。でも、ほんとに節約しないと生きていけない人の参考にはならないだろうと思う。そこそこ節約したい人だと図書館で借りて、楽しめて、しかも節約できたので、満足できるかもしれない。

ベストセラーだからもちろん、買う人も多いのである。もともと著者のファンという人も多いだろうけど、こういう本にお金を出して読んで満足したと思う人は、今はお金に困っていなくて、これから困るかもしれないから節約しないといけないなあと思っている人なのだろうか。

ヴィム・ヴェンダースの「PERFECT DAYS」は、私はあまり評価していないのだけど、この映画の人気も、老後おひとりさま節約生活の人気と似ている。

都心だが、風呂なしの古いアパートなので、家賃は安め。

わけあって家族と疎遠になっているが、主人公を心配する妹の一家がいる。

トイレ清掃会社のベテラン清掃員で、業務用の立派な車をアパートの前の駐車場に置いている。こんなベテランがそれまで非正規だったとは考えづらい。おそらく定年までは正社員で、ただ、人づきあいが苦手なので役職にはつかず、現場で仕事をしていたのだろう。定年後の今は非正規で同じ会社で同じ仕事をしている、というのが私の予想。あの安アパートにずっと住んでいたのだから貯金は相当あるはず。たぶん、アパートが取り壊しになったら中古マンションを現金で買えるくらいある。

そしてもちろん、健康。

という具合に、人気の「老後おひとりさま節約生活」の著者たちとみごとに重なる。

男でぶっきらぼうだから、おひとりさま女性シニアたちのような人気は出ないだろうけど、映画自体は人気が出た。

本はブックオフで買ったり図書館で借りたりせずに近所の老舗の古本屋(今はもうめったにない)で買うとか、近くにスカイツリーがあるとか、渋谷のおしゃれなトイレの掃除とか、そういうおしゃれアイテムもある。もともとこの映画は渋谷のトイレのPRのために企画され、監督を依頼されたヴェンダースが長編化を希望して作られたわけだから、なにかそういうPR的な雰囲気をかもしだしている。まあ、私はその辺が嫌いなんですがね。

2024年2月20日火曜日

ビフォー&アフター

 谷中霊園の様変わりした写真をあげたので、以前の写真と比べてみた。

とはいっても、風景を広角で撮影した写真は少なく、膨大な数の写真があるのですぐに探せない。一番よくわかる写真ではないけど、変化はわかるでしょう。

まずは古い墓地が撤去されていた場所。

2020年と2024年2月。左側の墓の塀が両方に写っている。



地域猫がいなくなり、区画整理されて新しい墓ができた場所。

2018年と2023年秋。上は南側から、下は北側から撮っている。下の写真にある碑は、美智子上皇后が当時の皇太子(現上皇)と結婚するときに髪を担当した美容師の碑。ここはその人の墓。



同じ場所を西側から。2024年1月。ここはねじ花が咲いていたのだが。


谷中霊園は持ち主不明の古い墓をどんどん撤去して、新しい墓地を作っている。ここ数年で非常に様変わりした。木もだいぶ切られてしまった。


さて、近所の公園の東屋その後。

17日、フェンスができていました。


20日、屋根を作っていました。



そして、この暖かさで河津桜がかなり咲いていた。



でも、また寒くなりそうです。

猫の日の3日前

 去年の春に逝った地域猫のいたところに定期的に花を手向けているのだけど、19日の月曜日、ほぼ1か月ぶりに出かけた。

2月22日の猫の日の3日前なので、日暮里駅のコンコースでは恒例の猫グッズ販売のブースが出ていたが、去年に比べるとちょっと寂しい感じだった。写真は撮らず。(追記 去年の2月に上げた日暮里猫の日の写真を見ると、今年はだいぶ寂しい。ただ、まだ早いので、これからにぎやかになるのかもしれない。)

日暮里駅を出て少し歩いたところの梅の木にインコみたいな鳥が2羽。(追記 この鳥はワカケホンセイインコといって、都会で野生化して問題になっているようです。)


そして、あの地域猫がいたところの近くがこんなふうになっていた。ここにあった古いお墓が撤去され、何もない場所に。おそらくここに新しい墓地ができるのだろう。


あの地域猫がよくいた場所が新しい墓地として整備され、そしてお墓が2つできていた。


古いお墓が撤去されたのも、新しいお墓ができたのも、この1か月の間のこと。(訂正:新しいお墓ができたのはもう少し前のようです。)

新しいお墓ができた場所は、あの猫が逝ったあとに区画整理されたので、霊園としては、あの猫がいるうちは手をつけずにおいてくれたのだろう。

この辺りは私が猫写真を撮りに通い始めた頃は20匹くらい猫がいた。それがボランティアの努力で地域猫たちが寿命をまっとうすることで減っていった。あの猫がほぼ最後の猫だった。

別の区域にはまだ猫が数匹残っている。そこもかつてはもっと多くの猫がいた。そっちはたまにしか行かなかったので、猫たちには忘れられているかと思ったが、行ってみたら覚えていてくれた。4匹の猫に会う。去年の11月に会ったきりのもう1匹はどうしたのだろう。(この場所の写真は自粛)

谷中から上野公園を通って駅へ行く途中、寛永寺の門のそばでなじみの猫に会った。先客がいたので、顔を見ただけで通り過ぎたけれど、久しぶりに会えてうれしかった。そのあと、上野公園に入ると、茂みの中から猫の声が。近づくと、逃げてしまった。

上野動物園は月曜日で休園日。


西洋美術館も企画展が終わって閉館中。庭の彫刻の掃除をしているようだ。


今回は地味な写真ばかりでした。

2024年2月18日日曜日

失ったもの

 映画(まだ少しは残っているが)

音楽(CDプレーヤーが壊れたけど、代わりを買う余裕がない)

美術(2000円以上する美術展にはもう行けない)

猫(愛する地域猫が去年逝ってしまった)


プール(郊外に引っ越してからほとんど行ってない、特にコロナ後はまったく)

仕事(もうほとんどないです)


今あるもの

上野動物園(年間パスポートが安いけど、交通費が高い)

西洋美術館常設展(シニア無料だけど、交通費が高い)

近所の公園(これだけはただで毎日行ける)

図書館(本だけは、おかげで読めます)

築60年以上のUR賃貸の団地の2DK(都心の風呂なしアパートと同じ家賃で2DKはほんとありがたいけど、いつまでこの家賃を払い続けられるか)

2024年2月15日木曜日

東屋その後

 先日の矢切の渡しの記事で近所の公園の東屋が工事中の写真を載せましたが、その後。

13日、公園へ行くと、池の前が工事中。


東屋完全になくなってます。ベンチは残っている。


14日、東屋、早くも骨組みが完成。


カワセミ。


15日、今日は東屋は工事なし。屋根に青いビニールシート。



池の前は絶賛工事中(東屋の池の向かい側、右側奥)。それだけでなく、公園への道も木の枝の伐採中で、もうあっちこっちで工事。春休み前にやらなくちゃって感じで、観光地は2月は工事が多いです。鳥も少なくなってしまった。

借りてきた本。「ねこはるすばん」の画家が別の人のお話に絵をつけた「なまえのないねこ」、買ったけどついでに借りてしまった「ねこはるすばん」、そして、創元SF文庫総解説。


「なまえのないねこ」は大変評価の高い絵本ですが、私にはあまり面白くなかった。絵も「ねこはるすばん」に比べておとなしく、この画家の個性が出てない感じ。話も、教育的にはよろしいのでしょうが、野良猫がなぜ自分には名前がないのか悩み、そして、というお話。

まあ、わりとよくある話のような気がするし、今年度後期、大学の授業で宮沢賢治の「よだかの星」を英語で読んでいたこともあって、名前を変えろと迫られるよだかの物語に比べてなんか毒にも薬にもならない話に見えてしかたないのです。「よだかの星」も必ずしも絶賛される話とは思えないけどね。

「よだかの星」の英訳は東大教授だったジョン・べスターですが、よだかが鷹に名前を変えろと言われるとき、英訳では「アルジャーノン」に変えろとなっているのです。

このアルジャーノン、きっと、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」から来ていると思いました(宮沢賢治の原作では市蔵という名前になっていて、なぜ市蔵なのかには諸説あるようです)。というのも、よだかの物語とキイスの小説の主人公チャーリーとネズミのアルジャーノンの物語に何か通じるものがあると感じるからです。

2024年2月13日火曜日

矢切の渡し

 金町の図書館に本を返しに行かなければならないのだけれど、それだけではつまらないので、ついでにどこへ行くかを考えた。

案1 平日に柴又の寅さん記念館と山本亭を見る。

案2 土日祝日に矢切の渡し船に乗り、松戸側にある明治時代の古い水門を見る。(矢切の渡しは冬は土日祝日のみ。)

連休最終日の12日、突然思い立って、案2を実行することに。

その前に、近所の白鳥が来ていた公園、2週間以上前から毎日行っていたのだけど、2回しか会えず、最後は4日の日曜日。月曜は大雪でその日と翌日は行かなかったが、その後、一度も来ていないよう。そうこうするうちに白鳥がいたあたりに近い場所が工事に入ることになってしまう。

9日から始まるとのことだったけれど、9日はまだ始まっていなかった。


連休初日の10日、東屋の屋根が取り壊されていた。


11日は工事はなかった。魚を取るカワセミ。




12日、東屋が完全に姿を消した。オオタカがいた。



このあと、武蔵野線と常磐線を乗り継いで金町へ行く。本を返し、柴又方面へ。金町駅へ向かう京成電車。


金町浄水場に沿って歩いて行く。ちょうど浄水場のフェンスが終わるあたりで、柴又方面行の電車が通り過ぎる。このまままっすぐ行くと帝釈天参道だけど、今回は江戸川の土手に出たいので、浄水場の角を左に曲がってまっすぐ進む。





江戸川の土手に出ました。上流の方には松戸市の外環道や旧・松坂屋のビルが見える。下流の方は北総線の鉄橋がある。「男はつらいよ」のメインタイトルの江戸川とはだいぶ違ってしまった感じがする。



右へ曲がると寅さん記念館。


矢切の渡しへは下へ降りて少し上流へ行く。下流の方の鉄橋を北総線の電車が。矢切の渡しの桟橋のところで、写真撮影のために旗を広げている人がいたので、便乗して横から写真を。




こちら側の桟橋。対岸では船が出発するところ。昔は最短距離を往復するだけだったと思うが、今は上流の方を少しまわって来る。手漕ぎとモーターの併用。







船が着いて、乗船。小型犬は抱っこすれば乗れます。船からの眺めはあまり面白くない。船頭さんがジョークを言いながらゆっくりと船は進みます。途中、北総線の鉄橋を渡るスカイライナーが見えたり、カワウが川に飛び込んできたり。






対岸の桟橋の方がいろいろなものがある。こっちが矢切。看板はすべて手書き。










実はお客さんのほとんどは柴又側から乗って、矢切では降りずにそのまま引き返す(最初に往復料金を払う)。一部の人だけが矢切で降り、矢切側からは少数の人が乗って、また出発。

私は古い水門が見たかったので、松戸側の土手に上がる。このあたりは野菊の墓ゆかりの地だけど、観光地としてはまったく整備されておらず、交通の便も非常に悪い。なので、柴又から乗って矢切で降りずに引き返す人が多いのだ。対岸にはスカイツリー、こちら側の土手の下にトイレが。




古い水門を見るにはこのトイレのある下に降りて、さらに先へ行かなければならないので、面倒になり、このまま土手を上流の方へ歩くことにした(追記 実は私が行きたかった水門は、矢切の渡しからさらに下流だったことが判明)。松戸側は殺風景だけど、葛飾区側はいろいろなものがある。金町の清掃工場の煙突も見えてきた。



新葛飾橋のところまで来た。そこに向かう道路と、その先の常磐線の線路。ここは歩行者は渡れない。下をくぐるのだけど、道路を右の方へしばらく歩いたところにあった階段を降りて、道路と線路の下をくぐり、その道をさらに進んでいくと、バス停があった。反対側の松戸駅行きのバス停に並んでいる人がいたので、すぐにバスが来るかと思って並んだが、20分くらい待った(バスが遅れたのではなく、たまたま早くから並んでいた人たちだったようだ。バスは本数が非常に少ない)。その間に常磐線の電車の写真を撮る。




松戸駅に着いて、松屋で待望のシュクメルリ鍋を食べ、そのあと大きい書店を見ていたら、この絵本があった。同じ作者の別の絵本のポストカードと缶バッジ付きで、ビニ本になっていたが、見本があって、中を見たらすごく欲しくなった。でも、今は本は借りるの専門で買うことはめったにないので、買わずに書店を出て、近くのドトールでコーヒーを飲んでいたら、もう一度その絵本を見たくなり、また書店へ行って見たら、やっぱり欲しいと思ったので、買った。


この猫、去年の春に逝った地域猫にそっくりなのだ。