今、シネコンでやっている映画で見たいものが2本あり、それをいかに組み合わせてハシゴするかを考えているのですが、そのうちの1本の原作が、なぜか単行本と文庫本で別の出版社から出ていて、翻訳者もちがう。
版権のない古い作品なら複数の出版社で出ることはよくありますが、これはわりと最近の作品。
で、考えられることは、おそらく、単行本を出版したTS社が文庫の出版権を買っていなかった。
アメリカではベストセラーですが、このTS社は日本ではマイナーなので、大手ではなくここで翻訳が出たということは、要するに売れないと判断されたのでしょう。
実際、この作品はすでにシリーズ化されているけれど、続編などは出ていません。
つまり、売れないと見込んで文庫の権利を買わなかった。が、その後、映画化の話が出て、そうなるとあちらのエージェントは高く権利を売りたいわけで、複数の出版社に文庫化の権利の話を持ちかけ、TS社とは別のU社が文庫化権を買った、ということではないかと(あくまで予想です)。
あるいは、シリーズ化された他の作品の版権も一緒に買ってくれとか、そういう要求があったかもしれません。
映画はとりあえず、そこそこヒットしているようです。TS社は文庫の定価がものすごく高いので、それに比べれば廉価のU社の文庫は買う人には好都合でしょう。
しかし、U社はどっちかというとかなりマイナーな出版社なので、映画の表紙の文庫が出ていることも知りませんでした。
私としては、とりあえず映画は見たい。で、原作は図書館で借りたい、ということで、予約待ちの状態です。U社の文庫は上下なので、1冊ですむTS社の単行本を予約しました。
近くの県立図書館が10日ほど閉館するので、貸出期間が長くなる、というので、グレアム・グリーン全集を3冊借りてきました。
グリーンは高校大学の頃に数冊読んでいましたが、久々にグリーンを読んでやっぱりいいと思いました。
フリッツ・ラングが映画化した「恐怖省」がとてもいい。ラングの映画化も見ているのだが、あまり記憶に残っていない。でも、グリーンの小説はその構成のうまさに感嘆します。
金曜日はタルデンヌ兄弟監督の「午後8時の訪問者」の試写を見て、考えるところが非常に多かったのですが、9月からのダイエットがついに体重5キロ減になり、体脂肪率も6ポイント減、かなり限界にきていたので、映画を見終わったらおなかがすいて、八重洲地下街のカレー屋さんでサービスタイムの安いカレーをむさぼるように食べ、それから帰宅したけれど、それでもおなかがすいているのでスーパーで半額のお寿司や惣菜を買ってしまい、ようやくおなかが落ち着いたけれど、これでまた体重が戻ってしまうな、と。
目標は4キロ減だったので、もうダイエットはしなくていいのだけれど、リバウンドが怖くてダイエットしてしまうとか、やせたいという願望は底なしなのだと実感。
ただ、体重計ではやせているけれど、服は特にゆるくなってないというか、やせた実感がないのも事実です。ダイエットしても胸からやせて、おなかは最後、というのは本当です。