10月29日午前1時半のふちねこ在庫状況の更新を見たら、東日本は神奈川の1店舗、西日本は大阪がまだかなり残っているが、あとは京都と福岡が1店舗ずつと、大阪以外はほぼ終了となっていた。神奈川の1店舗は午後には終了になるのではないだろうか。
で、終了になるとこうなるようです。
画像はツイッターにあったのを借りてきました。福岡市内の店のようです。
それにしても、今回のふちねこ、なぜこんなに終了が早いのか?
なぜ、大阪は残っているのか?
レシートを貯め込んでいた人があわてて交換に行き、一度に4個も5個ももらっていくので、在庫100くらいだと午前中になくなるくらいのようなので、その上、在庫のある店が非常に少ないので、そこにふちねこ難民が押し寄せ、列を作る、という様子なのですが、前回までは最終日まで在庫のある店舗はそこそこ残っていたのです。
考えられるのは、今回は数が少なかった?
ふちねこキャンペーン、最初の2015年秋はシャノアール50周年ということで5万個でした。
続く2017年春はベローチェ30周年で3万個。次の2018年春も同じく3万個だったのでは、と思います。
が、今回はそれを下回る数字、たとえば2万5千個とかだったのではないか?
前回はまだ在庫のある店があるのに最終日をすぎると一斉に終わってしまう状態で、3万個がはけなかったと考えられます。おまけに、前回はふちねこ2個を持参すると希望する種類1個と交換してもらえたので、帰ってくるふちねこもあり、それでも最終日まで在庫がある程度あったということで、今回は数を減らしたのではないか?
数を減らしたかどうかはわかりませんが、仮に減らしたとして、減らした要因は?と考えると、ふちねこの製作費が前回より上がったのではないか?ということが考えられます。
ふちねこはもともと、2014年に東京都墨田区のスカイツリーの近くにある今野産業という会社がガチャポン用に開発した商品で、5種類のふちねこはそれぞれ黒猫や白猫など、色や模様が違っていました。それを黒猫を意味するシャノアールが5種類すべて黒猫で作ってもらったのがふちねこキャンペーンのふちねこだったのです。
そもそも今野産業がふちねこをガチャポン用に企画したとき、それがコップのふち子さんや猫シリーズのような他社の製品のいいとこどりだったということで、ガチャポンへの説明文も自虐的なものだったとか。しかし、注文が殺到し、予定数は瞬殺するくらいの人気だったようです。
そしてシャノアールに採用されて、ガチャポンを超えて有名になったというわけ。
その今野産業ですが、自社HPもなく、ツイッターもやっておらず、墨田区のHPに簡単な会社紹介があるだけという謎会社なのですが、シャノアールのふちねこは2015年の分は今野産業の名が袋に書いてあったのに、次の2017年からはケーズワークスという会社名に変わっています。
このケーズワークスの方はツイッターをやっているので、ここから今野産業のことも少しわかったのですが、ケーズワークスは今野産業から分離した子会社のようです。住所も今野産業と同じ。
そして、シャノアールのふちねこは、2017年までは製作国が書いてないのですが、今年2018年の春から袋にメイド・イン・チャイナの文字が。
2018年のふちねこは、確かにそれ以前のふちねことはかなり違っています。
まず、以前のふちねこは毛並みが細かく表現され、耳の毛まで表現されていたのに、2018年春のは毛並みがあまり表現されず、体はつるっとしていて、耳の毛は表現されなくなりました。また、赤い首輪をした猫の首輪の描き方がとても雑だったり、ふちねこを作るときにできたような線がからだにはっきりと出ています(この線は以前のふちねこにも見られましたが、2018年春のは個体によってはかなり目立ちます)。
そんなわけで、2018年春のふちねこは、姿の面白さは大いにあったけれど、作りとしては雑になったという感じでした。
が、今回のふちねこハロウィンは、以前のように細かい毛並みが表現され、耳の毛はイマイチですが、前回目立っていた体の線がほとんどわからないくらいになり(2017年以前よりも目立たない)、目の表情も非常によくて、出来がとてもいいのです。前回は雑だった赤い首輪も今回は本当に細かく見事に表現されています。
前回同様、今回もメイド・イン・チャイナですから、半年でこの変化、中国の技術進歩はあなどれません。
その分、製作費も高くなったのではないか、と推測。
まあ、製作会社の方も、前回の出来に不満で、リベンジしたかったのでしょうね?
出来がよいので、みんな必死になって集めたので、在庫が早くなくなった、とも思えますが、やはり、今回は数が少な目だったのでは?という気がします。
大阪に在庫が多いのは、大阪以外の数を減らしたのかもしれない。
今回のふちねこハロウィンは帽子やほうきのような猫本体以外の部分も作られているので、手間もお金もかかっただろうと思います。こういうのくっつけて、よくとれてしまったりしないなあ、と感心。
200円のコーヒー3杯、600円で1個ですが、普通に売っても500円くらいの値段がつくような作品だと思います。製作の舞台裏を知りたい。