2018年10月17日水曜日

ドトール対ベローチェ

こんな記事がありました。今年の8月。
http://news.livedoor.com/article/detail/15125374/
ドトールが3年連続カフェ1位だったのに対し、今年はベローチェが1位になったというニュース。
いろいろ分析されていて、まあそうだろうと思いつつ、私の意見もひとつ開陳させていただきます。

ドトールがコーヒー店を出店したのは1980年だそうで、確かに80年代前半から利用していました。
初めて入ったドトールがどこだったのか、今となっては記憶にないのですが、80年代前半からもうあちこちにあったように思います。
ベローチェの出店は1986年とのことで、初めて入ったのは神谷町店だと思いますが、なんと、今調べたら神谷町店はなくなっていた!
当時、神谷町には20世紀フォックスの試写室があり、そこへ行ったときに発見。入口にエプロンをかけたウェイターの絵と「150円でおいしい珈琲をお出ししています」の文字。
ドトールのコーヒーは当時180円だったから、30円も安かった。
以後、あちこちにベローチェを見るようになり、ドトールよりもベローチェに行くようになってしまいました。

当時の印象としては、ドトールとかベローチェとかいうのはおじさんの入る店でした。
特にベローチェはおじさん度が高かったと思います。
ふちねこ、かわいい、とか言ってる今とは雲泥の差ですが。
ドトールの店内の印象は昔も今もそう変わらない感じですが、ベローチェはかなり変わりました。
初めて入った神谷町店は今でもよく覚えているのですが、まず、店内が広い。椅子が高い。バースツールのような感じで、背の高いテーブル席とカウンター席がたくさんあり、内装は、今も古いままのベローチェはそうなんだけど、赤基調の古めかしい雰囲気というか。
ベローチェはとにかく席数の多い店が多く、いつ行っても確実に座れる利点がありました。特に神谷町店は広かった。が、最後に行ったときは面積が半分以下になっていたので驚いたけど、あのあと閉店してしまったのでしょう。

90年代以降、完全にベローチェ派になってしまうのですが、その理由は、
1 夏は冷房がよく効いている。
2 夜11時までやっている。
3 都心だと至近距離に何軒もあってハシゴ可能。
要するに、エアコンのない部屋に住んでいる私が真夏に涼みながら読書したり仕事したりできる環境を提供してくれたのがベローチェでした。
サラリーマンのおじさんが休憩する店、という雰囲気も、そうしたことをしやすい環境になっていました。
いつごろからか、ベローチェが内装をしだいにおしゃれに変えていって、椅子も低くなり、テーブル席主流になり、と変化していきましたが、上の3点セットは変わらなかったので、ベローチェがあまりない郊外に引っ越すまでは、本当にベローチェお世話になってました。
あ、もうひとつ、トイレが使用中かどうか、ランプで知らせてくれるのも便利。

上の3点セットについていうと、ドトールは冷房が効いていない店が時々あるので夏はあまり入りたくない。夜は9時までの店が多い(郊外に来たらもっと早いのでびっくり)。ドトールはハシゴする気になれない。全体に、ドトールは長居して何かするのに向いていない。

逆に言うと、ドトールはミラノサンドやケーキが目的、つまり、飲食を目的に行く感じです。
ベローチェだと、飲食ではなく、休憩や長居が目的。だからコーヒーとか、あまりおいしくなくても安ければいいのです。

とはいっても、ベローチェのコーヒーはサンマルクカフェのコーヒーに比べたら相当マシ。高いドリンクはどちらもおいしいのだけど、一番安いコーヒー、特に私がよく飲むアイスコーヒーは、サンマルクカフェはかなりまずいです。
サンマルクカフェは一時、大変人気があったけれど、最近はだめになってきたようですが、とにかくコーヒーがまずい。Sサイズがなくて高いMを買わせる店がある(量が多いだけでまずいのは同じ)。パンが焼き立てでないのがいつまでも置いてある。高いけどおいしかったパフェが安くなってしょぼくなり、もう食べる気がしない。店内狭くて混んでいて落ち着かない。
うーん、一時はよく利用したサンマルクカフェなんですが、残念なことになっています。

そんなわけで、ベローチェ、自分はこういう理由や目的で利用して満足だけど人にはすすめられない、という、上の記事にある結果は私にもよくわかります。
飲食という点ではドトールの勝ち、休憩や長居ではベローチェの勝ち。スタバ? 知らん。

上の記事ではベローチェのフードもほめてますが、私はベローチェはサンドイッチと菓子パン以外のフードはどうかなと思います。この2つは安くておいしいので断然推奨しますが、ホットドッグは正直、値段に比べて味はイマイチ。数十円高いドトールのミラノサンドに完全に負けてますし、一方、ドトールのホットドッグはベローチェより100円前後安いのです。パスタを扱っているベローチェは非常に少なく(1県に1店とか)、味はナポリタンしか食べてないので何とも言えませんが、プロントやイタリアン・トマトの方が上じゃないかと(どちらも普通のカフェではないですが)。

で、別の記事にあったのですが、ベローチェは2016年から人気急上昇しているのだそうで、この頃からベローチェが何をしていたかというと、2015年秋からのふちねこキャンペーン、そして、昨年からの夏のドリンク・サイズアップです。
ベローチェの人気、コスパの高さにこの2つが絶対に関係していると思うのですが。
夏は確実に冷房が効いているベローチェで、サイズアップのアイスコーヒーやアイスティーでねばる。まさに私の利用するベローチェの理想形なのです。
そして、ふちねこで散財。。。