2018年12月2日日曜日

「くるみ割り人形と秘密の王国」&「ボヘミアン・ラプソディ」7回目

11月30日金曜日はMOVIX亀有で「くるみ割り人形と秘密の王国」と7回目の「ボヘミアン・ラプソディ」を見る予定でしたが、朝起きると腰が痛い。外出できないほどではないので、出かけましたが、買ったばかりの新しい靴をはいていったら、これが足に合ってない。売れ残りで激安だったので、あまり確かめずに買ってしまったのが運のつき。不自然な歩き方で足も腰も疲れる。靴は1回はいただけでリサイクル行き決定。

亀有は前の週の金曜日にも「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行ったのですが、その日は祝日なので大混雑。ほぼ満席の中での鑑賞。しかし、1週間後の11月30日は平日とあって、人も少なく、映画館もガラガラ。翌日の12月1日が映画の日で1000円なので、その前日はどうしてもお客さんは少なくなります。
「くるみ割り人形と秘密の王国」は「ファンタスティック・ビースト」続編とともに見ようと思っていたお正月映画でしたが、どちらも評判が悪く、特に「くるみ割り~」はアメリカでは批評家の評価も観客の評価もとことん低く、両方とも見るのをやめようかと思っていました。「ファンタスティック・ビースト」は当初3部作の予定が5部作になるとのことで、完結は8年後。年とると8年後に映画を見られる状態かもわからないので、これはパス。「くるみ割り~」もパス、と思っていたのだけれど、こちらはまあ、一応、見てみるかと。
出だしはなかなかすてきでした。クリスマスのロンドンを飛んでいくフクロウの視点で描いたダイナミックな映像。音楽もチャイコフスキーのバレエの音楽をアレンジして流していて、このシーンにこの音楽か、なるほど、と思う部分もありましたが、いかんせん、ストーリーがひどすぎる。
主人公は家にこもって発明ばかりしている内向的な少女で、外の世界へ出たがらない。母親を亡くして悲しんでいるが、父や姉や弟の悲しみにまで気がまわらない。特に父親は、彼女には悲しんでいないように見える。
そんな彼女が母の形見の卵形のオブジェをもらい、それを開ける鍵を探して幻想の世界に迷い込み、そこで冒険して成長し、母の思いを知り、父の悲しみを知るようになる、というストーリーらしいのですが、これが全然機能してないのです。
彼女が入り込む幻想の世界は母親が創造したもので、それはたぶん、母が自分の手元にあった人形からイマジネーションで作り上げた世界だと思うのですが(これはバレエの「くるみ割り人形」に通じる発想)、母が想像で作り上げた世界を娘が訪れて、その世界の問題を解決する、というストーリーがこれまた全然機能していない。
ストーリーを練るとか、そういうこと、いっさいしてないんですが、そういうレベルでいくらお金をかけて映像作ってもいい映画になるわけないんで。
正直、もったいないな、という気もします。もっとうまく作れなかったのかな、と。
ティム・バートンだったらもっとうまくやっただろうと思いますが、彼は「ダンボ」なのか。
ディズニーの映画では猫が悪役の場合が多いのですが、この映画はネズミが悪役? それにしてはかわいいネズミが出てくる、と思ったら、やっぱりディズニーでネズミが悪役はありえませんでした(ネタバレ)。

「くるみ割り人形と秘密の王国」が終わって15分後が「ボヘミアン・ラプソディ」。同じシネコンなのでいったん外へ出てまた入るだけ。これまで見た6回は満席かそれに近い状態か、平日でも前の方しか席が空いてない状態でしたが、今回は映画の日の前日とあってお客さんはまばら。初めて隣に誰もいない状態。しかし、亀有は「ボヘミアン・ラプソディ」は最初の2週は一番大きいスクリーンでしたが、3週目から中くらいのスクリーンにかわり、1週間前に見たのはそこ。ところが4週目はまた一番大きいスクリーンに戻したので、それで「くるみ割り~」のついでに見に来たのですが、ここの一番大きいスクリーン、シアター10は音響も映像も抜群にいいです。スクリーンは大きくて見やすいし、なにより音響がいい。通常より音量を上げているな、と思いましたが、クリアーな音響、IMAXほどではないけれどよく響く重低音と、通常の上映としてはかなり満足のいくものでした。
そもそも、一番最初はこの亀有のシアター10を予約しようと思っていたのに、アクセスしてみたら好みの席が埋まっていて、それならTCXのある日本橋にしよう、ということで日本橋TCXから始まり、次に日本橋ドルビーアトモス、そして日比谷のIMAXとプレミアムシアターと移っていったので、最初に亀有で好きな席が予約できたらこの遍歴はなかったかもしれない。
で、5回目に亀有の3週目の中くらいのスクリーンで見たら、隣がひどいとか、IMAXの重低音がなつかしいとか、いろいろ不満で、今度は川崎チネチッタのLIVEZOUNDに出かけて、とさらに遍歴。そうやって、今回ようやく、亀有のシアター10の好みの席で見ることができました。
というわけで、亀有のシアター10はよいなあ、いつまでここでやってるのだろう、とか、IMAXでもう一度見たい、とか、まだまだ続くボヘミアン遍歴。応援上映も癖になっていて、また応援上映を見たいのです。
亀有は「ファンタスティック・ビースト」を1週間でシアター10から下げ、「ボヘミアン・ラプソディ」に戻したのですが、12月1日の映画の日はどちらの映画もほどよく満席に近い状態になり、非常に成功したハコ割となったようです。「ボヘミアン・ラプソディ」は週ごとに観客数が増えるという状態で、それに合わせて臨機応変にハコ割をするシネコンが増えています。今後も話題作が次々と来る中で、どのような対応を映画館がするのか、見ものです。

というわけで、亀有シアター10大満足でしたが、亀有は椅子がイマイチなのか、見ている間も腰痛がつらかった。翌土曜日も腰痛治らず、この日の予定はだいじをとってとりやめにしました。