というわけで、今日は「フレンチ・ディスパッチ」見てきました。
原題も邦題もかなり長いけれど、カンザス州のリバティという町の新聞、ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サンの日曜版としてフランスで出した週刊誌がフレンチ・ディスパッチ。
その創始者が亡くなり、遺言で雑誌も廃刊になる、その最後の雑誌を映画でやるという形式。
前置きと3つのストーリーからなっているのだけど、
私、ダメです、この映画。
ウェス・アンダーソンの映画は基本的に好きなのに、これは全くダメだった。
ロッテントマト見たら75%だったけれど、まあ、そのくらいが妥当な評価。
一応、映像はきれいだったり、工夫があったり、有名スターが多数出演していたり、過去の時代へのノスタルジーとフランスへのあこがれがあったりするのですが、これが全然中途半端。
アニメを意識した絵作りとか、アニメの方がいいだろう。
最初のストーリーの画家の話、画家の描く絵がだめすぎだろう。
全体に映像とかそこそこの出来栄えだけど、このそこそこっていうのが一番悪い感じがする。ダメならダメな方がいい。なんつうか、才能ない人が才能ある人のまねしてつまらないものを作っているような感じで、それをやっているのがウェス・アンダーソンだと思うともう悲しい。
そうだ、「ハウス・オブ・グッチ」で、デザイナーめざしてるグッチ家の息子がおじからくそみそにけなされるシーンがあるけど、あれだよ、あれ。
カンザスというアメリカのド田舎の新聞社がフランスの、パリじゃない架空の町(田舎?)で週刊誌を出すというギャップが全然風刺になってない。
屋根の上に猫いっぱいとか、あれは面白いけど、ワンシーンで終わり。
あ~もうだめだ、考えるほどみじめになるからもう忘れる。