イオンシネマに「ファースト・カウ」を見に行ったのですが。
ポストカードもらいました。
寝不足の上に鼻炎の薬飲んでたせいか、睡魔に襲われっぱなしで、とても見たとは言えない状態です。
これまでも映画を見ていて睡魔に襲われることはありましたが、途中でシャキッとなって、あとはきちんと見れるのに、今回、初めて最後まで睡魔に(後半はわりと見れましたが)。
理由は、画面が暗くてよく見えないこと。私が見たイオンシネマの映画館はあまり暗くならないところのようで、そのために暗い場面がほんとによく見えないのです。他の映画館はもっと暗くなったと思うので、映画館の選択を間違えたかもしれない。
そして、前半がほとんど何も起こらずスローペース。
この映画、日本では絶賛しなきゃいけない雰囲気があるけど、英語サイトでは批評家や観客の批判的な意見もあって、その理由はやはり画面が暗くてよく見えない、スローペースすぎる、90分くらいにすべきだった、というもの。
逆に言うと、好きな人はこのスローペースが好きなのでしょう。スローペースにはまる、というのはわかる。
内容がゲイとは違う、プラトニックな男同士の愛を描いたブロマンス、ということは予備知識としてわかっていて、好きな人はここが好き、というのもよくわかります。
私もこの手のブロマンスは好きな方ですが、予告編を見たときに、なんとなく、私の好みではない、という感じはしてました。
なので、きちんと見ていたらどこが好みじゃないかとかわかったと思うのですが、とにかく睡魔できちんと見れなかった。なので、いいとか悪いとかいっさい言うことはできません。もっと暗い映画館でやったらもう一度見るかもしれない。
ただ、気になったこと。
「明日に向って撃て!」に似ているな、と思ったのは、牛のミルクを盗んでいたことがわかって2人が逃げるとき、キング・ルーが崖から川に飛び込むのに、クッキーは飛び込めないところ。そしてラスト。
ああ、女のいない「明日に向って撃て!」なんだ、と思いました。
1960年代には「冒険者たち」とか「明日に向って撃て!」とか、ブロマンスなんだけどアリバイ的に女性を入れておく、というのがあって、「冒険者たち」は女性が犠牲になるので重要なポイントだけど、「明日に」は途中で女性はいなくなってしまう。もともと女性いなくてよかったのかも、てのがこの「ファースト・カウ」を見てわかるのです。
そして、この映画では中国人のキング・ルーが男性役、白人の料理人クッキーが女性役みたいになってるのがちょっと気になったところ。
キング・ルーは男性的なしっかりした声で、クッキーをリードしているけれど、クッキーは声がやさしいというか、この声の違いがすごくよくわかるのだけど、役割も料理していたりとどこか女性的。
ブロマンス、あるいはゲイの映画で、主役の男性2人が男性役と女性役みたいに描かれるものと、そうでないものがあって、最近はそうでないものの方が多数のような気がしますが、この映画は男2人を男性的、女性的に分けてるところが気になりました。特に、女性的なクッキーが料理人というところ。「ポトフ」でも料理人が女性で、まあ、時代的に男が料理人で女が美食家は無理とはいえ。
ただ、ブロマンス好き、ゲイもの好きの女性には、クッキーのようなやさしい男性=弱い男性が肯定的に描かれるのを好む人がいて、それもまたこの映画の人気かもしれません。もう亡くなってしまったある映画評論家が生きていたら大絶賛するだろうな。
またまた武蔵野線を利用したのだけど、ホームの「翔んで埼玉」ポスターはもうはずされていたけど、改札のところにポスターがありました。ここは明るいので写真がきれいに撮れた。
「翔んで埼玉」も男性役女性役に分かれていて、女優が演じている方が女性役だけど、こちらは強い女性役、というより、強い女性、かな。