予想通り、「英国王のスピーチ」がアカデミー賞作品賞を受賞、昨年、「シングルマン」で涙をのんだコリン・ファースが主演男優賞、ほかに監督賞と脚本賞を受賞しました。
他の主要部門では、主演女優賞が「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン、助演男優賞と助演女優賞が「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベールとメリッサ・レオ。こちらも予想通りです。
詳しい結果は以下に。
http://eiga.com/official/oscar/sokuhou.html
このうち、作品賞候補は10本のうち6本を見ていて、見たのは、
「英国王のスピーチ」
「ブラック・スワン」
「ザ・ファイター」
「キッズ・オールライト」
「インセプション」
「127時間」
(順不同)
「英国王のスピーチ」と「ブラック・スワン」はこのブログに書きました。「インセプション」は「キネマ旬報」に書きました。
「キッズ・オールライト」はしばらく前に見ましたが、レズビアンのカップルが1人の男性から精子提供を受けて2人の子供をもうけるが、やがて成長した子供たちが父親である精子提供者に会いに行き、彼と家族のつきあいが始まり、というファミリードラマで、なかなか面白い映画でした。
「ザ・ファイター」と「127時間」は、先週、試写をハシゴ。「ザ・ファイター」はよくあるスポ根もののファミリードラマですが、演出が派手さはないのにしっかりとしていて、しかもある種の新鮮さも感じられ、内容もアメリカ人好みなので、これもけっこう本命では、と思っていたのですが、これまでのイメージを変えて鬼気迫る演技のベールと、「フローズン・リバー」に続く名演のレオがダブル助演賞受賞で、「英国王のスピーチ」に次ぐ主要部門受賞と見ていいのではないでしょうか。個人的には「ザ・ファイター」みたいな映画が脚光を浴びてほしいので、うれしいです。
「127時間」は岩山で腕を岩にはさまれて身動きできなくなった登山家がいかにして奇跡の生還をなしとげたかという実話の映画化(「英国王のスピーチ」と「ザ・ファイター」も実話ですね)。非常にシンプルだけど力強い映画で、ダニー・ボイルの凝った映像がちょっともう飽きた感じもしますが、ジェームズ・フランコの演技もよく、そしてなにより、製作が「運命を分けたザイル」のプロデューサーというのがいいです。この種の題材への真摯な姿勢がよいのです。
なお、コリン・ファースが去年、オスカーにノミネートされた「シングマン」については「キネマ旬報」に映画評を、ネットの書評サイトBookJapanに原作の書評を書いています。
というわけで、アカデミー賞授賞式も終わり、明日から3月。くじ運が悪く、先着順に弱い私はちょっとばかりがっくりすることが続いています。くじ運が悪いのはもうしょうがないんですけど、先着順にも弱いのは…。たとえば、仕事の空きが1つできたので、先着順で受け付けます、というメールが仕事先からたまに来るのですが、メールが来たらすぐに携帯でチェックして、すぐに返信する人がおそらく何人もいて、その中で時間差で1番乗りになった人が仕事をゲットする、なんていうのは私は完全にだめ。メールチェックなんて、1日に2回しかしないし、携帯でメールを受けてもいないし。
ハローワークで仕事を探す人も、朝から並んで探すようですが、先着順に強くないと仕事も得られないのだな、ということを痛感しています。
先着順といえば、新築のUR賃貸で入居者を募集し、抽選で当選者を決めるのですが、何十倍、何百倍という倍率を勝ち抜いてみごと当選した人が、なぜか辞退してしまい、その辞退された部屋を今度は先着順で入居者を決める、というのがあったので、どんなものかと見に行きました。
朝から並んでいた人がおそらくたくさんいたのだと思いますが、私はそこまでして入りたいわけではなかったので、お昼ごろ、のこのこと行ったら、渡された整理券は120番台。辞退者の出た部屋の数は20近くあって、番号順に入りたい部屋の申し込みをしていくのですが、昼ごろではすでに申し込みのない部屋は1つもなく、安い1Kはすでに10人くらいが申し込んでいました。
先着順なので、1番に申し込んだ人に決まるのですが、辞退者が次々と出る場合もあるので、10人でも20人でも一応、受け付けてくれます。もちろん、10人もいたら、まわってくる可能性はないですが。
それにしても、くじに当たったのに辞退するなんて、くじ運の悪い私には想像もできません。朝から1番に並ぶのも無理だけど(怠け者)。
3月は引越シーズンということで、引越を考えているのですが、不動産屋をまわって、この部屋は今週末には埋まるな、と思う部屋は予想通り、埋まります。部屋を決めるのも先着順なので、もっといい部屋は不動産屋に出る前に決まってしまうのでしょう。新築ではないUR賃貸も先着順なので、人気の部屋をゲットするのにはこまめに情報を集めていないとだめみたいです。逆に、場所があまりよくないところはいつまでも部屋が余っていますね。私のような椅子取りゲームが苦手な人間は残り物に福を期待するのが一番かもしれません。