http://blog.goo.ne.jp/picarin2005/e/da4e959f923111e3bb593b29d5200daf
創元の「フランケンシュタイン」の表紙は今とは違っていたんですよ、そのうち段ボール箱をひっくり返して探して、写真アップしますね、などと書きながら、全然その気がなかったのですが、初版の表紙をアップしているブログがありました(上記)。
おお、本文と解説からも引用が!
同じ頃に出た「ガストン・ルルーの恐怖夜話」と同じ人のイラストだと思いますが、なんかすごくシックで、ホラーって感じがしませんね。この写真はあまり鮮明ではないですが、けっこう光沢感のあるきれいな絵でした。「恐怖夜話」の方もきれいでした。
しかし、前に(http://sabreclub4.blogspot.jp/2015/02/blog-post_27.html)、新潮文庫と角川文庫の「フランケンシュタイン」はどちらもタイトルが明朝体で、上に横書きでそっくり、と書きましたが、創元の初版の表紙がまったくそれだったんだ(原題が創元は一番下で、他は一番上の違いあり)。絵の色合いとかもかなり似ています。が、創元は人間が描かれていません。
やっぱ、この初版の表紙が地味だったんで売れなかったのかな。
多くの翻訳では、真ん中の怪物の語りの一人称を「おれ」にしていると思いますが、創元の訳では「自分」という言葉が使われていますが、もともと怪物の語る英語は格調高いので(なんたって、ミルトンから学んでますので)、そうしたとかいう話を聞いたことがあります。
なんにしてもなつかしい表紙。上記ブログの主様に感謝。
追記 ブログ主様の引用見たら、「全体的な完成度は今一歩」とか書いていたんだね、自分。今となっては作品としての優劣とかはどうでもいいんだけど、当時はやはり主流の古典と比べていた英文学の学徒としての自分がいたのだなあ。