10代の頃に見て、大好きだった映画「ひまわり」
今はDVDのジャケットなどにはソフィア・ローレンがひまわり畑の中にいる写真が使われていますが、上は初公開時の日本のポスターと同じ。一番大きな顔はリュドミラ・サヴェーリエワ。清楚な魅力で、当時、大人気でした。
第二次世界大戦。ロシア戦線で雪の中に倒れたイタリア兵マルチェロ・マストロヤンニの命を救い、彼の妻となったロシア女性サヴェーリエワ。しかし、イタリアには彼の妻ローレンがいて、行方不明になった夫を探しにはるばるロシアへ。
訪ねてきたローレンを、サヴェーリエワは夫の帰る駅に案内する。汽車が着いて、降りてくるマストロヤンニを見たローレンは、そのまま走り去る汽車に飛び乗り、イタリアへ帰ってしまう。
ローレンを夫の本当の妻だとわかっていて、彼女を駅に案内するサヴェーリエワと、もはや過去は戻ってこない、この2人の幸せを壊したくないと、汽車に飛び乗り、号泣するローレン。
この映画には駅の別れが3回登場し、最初は出征する夫を妻が見送るミラノ駅のシーン。次がこのロシアの田舎町の駅のシーン。そして最後が、ローレンに会いに来たマストロヤンニを再びミラノ駅から送り出すローレン。
監督のヴィットリオ・デ・シーカは「終着駅」でも駅の別れを描いていました。
駅の別れの映画では、デイヴィッド・リーンの「旅情」も有名。
駅で別れなかったのは、ビリー・ワイルダーの「昼下がりの情事」。
「ひまわり」で、ローレンがサヴェーリエワに会う前、広大なロシアの平原に広がるひまわり畑を歩くシーンがあります。
あれを見て以来、ひまわり畑を見たいと思っていましたが、ひまわり畑どころか夏にまともなひまわりをあまり見たことがない。都会だと1本とか2本、ひまわりが咲いてはいますが、なんかすごく小さくてショボイのばかりです。
が、今年、ようやくひまわり畑を見られました。
まあ、畑といっても狭いですが。
近所の自然公園。去年の秋はコスモス、今年の春はポピーが咲いていた場所に、ひまわり。
これは7月はじめです。まだほとんど咲いていない。
この真ん中の部分がどんどんふくらんでいきます。最初はこんな感じですが。
7月10日くらいになると、花が増えてきます。まだ真ん中はそれほどふくらんでいない。
だんだんひまわり畑らしくなってきました。
7月後半に入ると、かなり真ん中がふくらんできます。
まだつぼみもあるので、次々咲いてくる。
前に一度アップした、ひまわりに向かって飛ぶ蜂。
そして7月下旬。真ん中が重くなると花が下を向くようになります。はなびらもしおれてくる。
ひまわりは真夏の花と思っていましたが、梅雨が明ける前が見ごろなのでしょうか。
場所によっても違うと思いますが。