近くのシネコンでやっていることがわかったので、早速見てきました、「ルドルフとイッパイアッテナ」。
凡作だったらどうしよう、と不安に思いながら行ったのですが、予想外によかった!
これはおすすめ。
特に猫好きは絶対見に行くべし。
最近のハリウッド映画に多い、リアルな質感のアニメで、猫の毛のモフモフ感が実によく表現されています。
それだけでなく、猫のしぐさや表情がなんともいえない。
人間に甘えるときの声としぐさ、表情。
コワモテのイッパイアッテナが人間に甘えるときに見せるかわいい顔と鳴き声。
そして、ストーリーがまたいい。これは原作がいいのだろうけど、かなり感動します。
その感動がまた、単に感動したとか、泣いた、というだけでなくて、非常に奥深い感動なんですね。
人間の都合で猫の運命が変わってしまうとか。
猫同士の相手を思いやるやりとりとか。
学ぶことの大切さ、絶望しないことの大切さを教えてくれるというのもすばらしい。
子供やファミリーから大人まで楽しめる、感動できる映画です。
大人の方がわかることも多いはず。
上映が終わって館内が明るくなっても、ほとんどのお客さんが立ちあがらず、じっとしていたのが印象的でした。子供もみんな静かだったし、みんな感動してるんだろうなあ、と思いました。
でも、お客さん、ちょっと少ない。もっと見に行ってほしい。
90分ほどという長さもちょうどいいというか、原作ファンには物足りないかもしれないけど、まったく無駄のない展開です。
岐阜市と東京・江戸川区の風景もきれいだし、図鑑の中の世界に猫たちが入っていくシーンもいい。
カップルの猫がステーキを両端から食べていき、キスするというのはディズニーの「わんわん物語」へのオマージュでしょう。
「ペット」の予告編をやっていたけど、全然見劣りしない感じ。
「ファインディング・ドリー」とかライバル多いけど、ヒットしてほしい映画です。