2017年1月15日日曜日

メモとして

映画「この世界に片隅に」についての興味深いブログ記事。

http://ichigan411.hatenablog.com/entry/2016/11/13/233806

http://ichigan411.hatenablog.com/entry/2016/11/16/235307

玉音放送のあとの主人公のせりふの変更については他の人も批判的な意見を述べていました。
私もあのシーンは嫌いです。
あそこでこの映画に対してかなり冷めたというか、そういう感じになりました。
原作を愛し、リスペクトし、原作に忠実に描いてきて、なぜかここだけ急に原作のだいじな部分を消してしまう。そこが問題だという指摘もありました。
監督はこの変更について、当時の普通の主婦の感覚に合わせた、みたいなことを述べていますが、黒澤明が「わが青春に悔いなし」を撮ったとき、「当時の日本にはあのヒロインのような女性はいなかった」という批判を受けたそうです。
片淵監督がこういう批判をするような人と同じ感覚なのか、あるいは、そういう人の方に寄ってしまったのかはわかりませんが(一般受けすることを考えて表現を丸めてしまうということはお金のかかる映画製作ではままあることです)、私は黒澤監督のような表現こそが芸術であると強く主張します。