2019年9月21日土曜日

常設展&モダン・ウーマン展

松方コレクション展のチケットの半券で常設展が見られるのだが、木曜はぎりぎりまで本展を見ていたので、金曜に行くことにした。
金曜と土曜は夜も開館。夜は誰でも無料、ということで半券を持たずに行く。
7時近くに着いたら、さすがにチケット売り場の列は20人もいない。窓口で常設展の無料チケットをもらい、中に入る。
常設展はル・コルビュジエの設計した本館と、その後に造られた新館で開催されているが、今回は新館の方でモダン・ウーマン展というのをやっていて、これが常設展のチケットでそのまま見られる。常設展は一部の作品を除き、写真撮影自由なのだが、このモダン・ウーマン展も撮影自由。デジカメ持ってでかけた。

西洋美術館の本館と新館はとても好きで、本館はエンドレスでぐるぐるまわることができる設計。新館は2階から1階の展示室が見下ろせるのが魅力で、それに比べると、企画展示室や他の美術館の設計が味気なく感じる。
常設展のルートはまず、ロダンなどの彫刻が並ぶ天井の高い部屋から始まる。
階段を上がった2階からの風景。松方コレクション展に彫刻をだいぶ持って行かれて、いつもよりずっとガラガラ。本来はここに「考える人」がある。

特徴のある天井。

ところどころに狭い階段がある。

絵画と彫刻の配置がよい。

昨年コレクションに加わったクラーナハの絵。クラーナハ展に出ていたかな?

常設展の絵画の中でも特にお気に入りの絵。

ズームで細かい部分を写してみた。



 絵葉書を持っているのだけど、絵葉書では細かいところがわかりづらい。

本館から新館への入口。入口右側にモダン・ウーマン展のポスターが。

新館の2階の通路。ここがバルコニーになっている。

通路から1階の展示室が見える。私のお気に入りの場所。

通路の向こうの展示室がモダン・ウーマン展。フィンランド国立アテネウム美術館の説明。

フィンランドの女性美術家の作品が展示されている。いろいろな絵画があるが、女性画家の自画像に注目。これはマリア・ヴィークの描いた姉の肖像画。

エレン・テスレフの自画像2枚。


エルガ・セーセマンの自画像。

参考までに、常設展にあった女性画家の自画像。時代の違いがわかる。

ヒルダ・フルディーンの「考える老人」。

シーグリッド・アフ・フォルセルスの「青春」。どちらの彫刻も下からのアングルで撮っています。彫刻はいろいろな角度、方向から眺めると面白い。

エレン・テスレフの「装飾的風景」。

ヘレン・シャルフベックの「母と子」。

素描・版画などの展示室へ。

男性にまじって美術を学ぶ女性たち。


ポスターの絵はヘレン・シャルフベックの「シルクの靴」。

このほか、シーグリッド・ショーマンの絵画が展示されていた。
いずれも19世紀後半から20世紀のフィンランドの女性美術家たち。

1階に下りると、彫刻の展示室。

夜なので暗いけれど、右側のガラスの向こうが中庭になっていて、その向こうに喫茶室がある。

反対側の壁の向こうは絵画の展示室。2階の通路から見下ろした展示室もここで、ピカソなどの絵がある。

これはずっと昔からあって、好きな作品。久しぶりに見た気がする。

これは比較的最近、コレクションに加わった作品。この作者ヴィルヘルム・ハマスホイの展覧会が来年あるので楽しみ。こちらはデンマークの画家。

モダン・ウーマン展のチラシと目録。

またまた絵葉書を買ってしまう。モネの作品5種。左下以外の4作品は松方コレクション展に出品されていた。常設展のショップでも松方コレクション展の出品作の絵葉書が買えるのだ。しかも安い。

左上のブリューゲルも松方コレクション展に出ていた。右下の絵は非常に好きな絵なのだけど、この日は展示されていなかった。残念。

というわけで、常設展は松方コレクション展からの流れで人が来るとはいえ、混んでいるというほどでもなく、ゆっくり見られる。特にモダン・ウーマン展はよかった(23日まで)。