2015年10月17日土曜日

マレフィセント(ネタバレ大あり)

「アナと雪の女王」の次回作だったので、このアニメを見た人は必ず予告編を見るので、「アナ雪」に続いて大ヒットとなったというディズニーの実写ファンタジー「マレフィセント」。人気があるのか、去年の映画なのになかなかツタヤで旧作にならず、結局、準新作で見ました。
なんだ、これ、「アナ雪」と同じパターンじゃないか、というのが最初の感想。
要するに、女たちの連帯と真実の愛。女たちといっても姉妹とか疑似母娘とか家族系の女たちですが、彼女たちの戦いに男が協力するというのも似てるし、なにより真実の愛が、愛が。。。
って、こう書いた時点ですでにネタバレですが、以下、ネタバレ大ありで行きますので、注意してください。

「マレフィセント」は「眠れる森の美女」のスピンオフというか、王女に呪いをかけた魔女マレフィセントが主役で、実は彼女は悪い魔女じゃなかった、というお話。
なので、設定とか完全に変えてます。
まず、この世界は人間の世界と妖精の世界があって、妖精の世界は平和だけど人間の世界は争いばかり、という設定ですが、なんかすごい乱暴な設定で、出てくるのは主役クラスの妖精と人間だけなので、それ以外の妖精も人間もほとんど描かれないから、一部の主役クラスの妖精と人間だけで話が出来上がっているので、妖精の世界と人間の世界なんていうほどの広い世界じゃないわけです。なんつうか、小さいグループが2つある程度なんです。
で、マレフィセントが生まれてきた王女オーロラになんで呪いをかけたかというと、それは、オーロラの父親が自分を裏切り、傷つけたから。まあ、それはいいです。
このあとは「眠れる森の美女」とまあまあ同じで、父王は糸車をすべて隠し、オーロラは3人の妖精に森の中でひそかに育てられる。
が、マレフィセントが悪役でないとなると、この3人の妖精がその分悪くなるんですね。この3人、とにかくダメダメな妖精で、育児はまったくできない。なので、オーロラは飢え死にしそうになったり、崖から落ちそうになったりで、呪いが実現する前にオーロラ死んじゃうじゃないか、ってわけで、マレフィセントがオーロラを助けまくり。助けられたオーロラはマレフィセントをゴッドマザーとして慕う。マレフィセントもだんだんオーロラが好きになってしまい、母娘のような関係になる。
しかし、マレフィセントにも一度かけた呪いは解けない。やがて呪いが実現する日が近づき、というところでまたも別展開に(ネタバレ大ありですから注意)。
とにかくあの3人の妖精がガンなんですが、この3人がオーロラに呪いの話をしてしまうのですね。オーロラはゴッドマザーとして慕っていたマレフィセントが、とショックを受け、王の城へ出かけていく。母親の王妃は心労のためにもう亡くなっているのですが、この父王ってのがなんだろね、娘を愛してない。もともと、娘を愛していたから糸車を隠したり、3人の妖精に託したりしたのだろうに、娘と再会したとき、明らかに王は娘を愛してないのだ。なんか、この王の人物描写がすごく雑で、イライラする。これじゃご都合主義の悪役でしかない。
でもまあ、そういう親父と対面したせいか、オーロラはじっと手を見る。指を見る。そして糸車が隠してある部屋へ。
あれ、糸車全部燃やしたけど、1つだけ残ってたという童話の話は無視か。
オーロラが昏睡状態になったあとも、童話では長い年月がたつのでその間、人間たちは石になってたとか、そういう展開だったと思うのだけど、こっちはそんな悠長なことはやってられないのか、さっさと話は進む。
で、ネタバレ大ありだと何度も言うが、呪いは真実の愛によるキスでしか解けない。
「アナと雪の女王」の真実の愛は、姉妹の愛でした。
「マレフィセント」の真実の愛は、母の愛なのです。
目を覚ましたオーロラはたぶん、してやったり。
じっと手を見る、指を見るオーロラは、マレフィセントは悪い魔女なのか、それとも本当に自分を愛してくれる「母」なのか、それを確かめるために糸車に手を出したのでしょう。そして、マレフィセントの愛が真実の愛だという確信もあったに違いない。
母と娘の真実の愛、まあ、それはよいんですが。
しかし、ディズニーの実写ファンタジーって、なんで無駄に暗いのだろう。とりあえず暗くしとけって感じのあまり深みのない暗さ。
あの傑作アニメ「眠れる森の美女」の明るさ、楽しさはなく、3人の妖精もつまらなくされてしまい、童話にあった魅力的な部分は失われ、かわりに別の魅力があるかといえば、あまりないような気がする。ディズニーはかつて、MGMに「オズの魔法使」でディズニーアニメの実写版をやられてしまったのだが、ディズニーの実写ファンタジーは永遠にMGMの「オズ」に遠く及ばないのではないかと思う。CGでなんでもできるということ自体が、「オズの魔法使」のような映画はできないということなのだ。

2015年9月16日水曜日

「屍者の帝国」試写会

行ってきました、「屍者の帝国」アニメ映画の試写会。
公開が迫っているせいか、補助椅子を出すほどの盛況。
しかし、終わったあと、「わからない」という声が。
でしょうね。これ、原作読んだ人だけを対象にしている感じで、最後の部分なんか、原作知らない人にはさっぱりだと思います。
その一方で、原作もかなり変えていて、レット・バトラーなど、人物もかなり減らされてます(バトラーは出してほしくなかったので、出てこないのはよいのだが)。
ワトソンとフライデーのボーイズ・ラブ的アニメになってるのかな、と思いましたが、そこまではやってないので、消化不良だし。
死んだ親友フライデーをよみがえらせたい、というワトソンの欲望をメインにしているので(原作と違いすぎる)、結果、ケネス・ブラナーの「フランケンシュタイン」に近づいています。あの映画のクライマックス、死んだエリザベスをフランケンシュタインが女の怪物としてよみがえらせるシーン(原作にはもちろん、ない)。
ブラナーの「フランケンシュタイン」は最初から、死んだ愛する人をよみがえらせたいという感情が出ていて、この辺が原作と違ってましたが、こういう感情は観客に受けやすいので、映画ではよく使われます。でも、小説ではちょっと手垢がついてる感じがあるので、円城塔が完成させた「屍者の帝国」ではこうしたセンチメンタリズムは徹底的に排除されてます(そして、最後にだけ、ちょっと出てくるから効果的なんだが)。
というわけで、原作ファンのみを相手にしている映画ですが、原作ファンがこれで満足するとは到底思えないのです。

2015年9月15日火曜日

SEALDs奥田氏@戦争法案公聴会

フランク・キャプラの映画の一場面が日本の現実になるほどの民主主義の危機。
https://twitter.com/uvanaranja/status/643670049308344320

政治生命と国民の生命を比べないでほしい。
政治家が生きるために、国民の命を差し出さないでほしい。
彼らはこの法案が成立しないと、アメリカに殺されるとでもいうのか?

2015年9月10日木曜日

デレク・プラントのニュース続々

母校UMDのホッケー部のアシスタント・コーチをしていたときはそこのニュースしかなかったデレク・プラントですが、母校のチームをやめたあとは次々とニュースが。
先月書いた、シカゴ・ブラックホークスのディヴェロップメント・コーチ就任のニュースのあと、デレクはなんと、古巣バッファロー・セイバーズのOBのゴルフ・トーナメントに参加。元チームメイトのドナルド・オーデットと先輩のダニー・ゲアにはさまれた写真が出ていました。このトーナメントには実況アナのリック・ジャネレットも参加していました。
そして、今度は、バッファローで9月24日に行われる、NHLに来年ドラフトされる可能性のある有望なアメリカ人選手の試合で、ジェレミー・ローニックとともにヘッドコーチをつとめるのだそうです。
記事(英語)
http://www.allamericanprospectsgame.com/news_article/show/551617?referrer_id=641381
ローニックといえば、JRの愛称で親しまれた大人気選手でしたが、彼もシカゴにいたのだよね。
今はテレビの解説者をしているそうですが、セイバーズの掲示板でも、時々、ローニックがこういうことを言った、とか話題になっています。
そんなわけで、9月24日にはセイバーズの本拠地であるファースト・ナイアガラ・センターにデレクとローニックがやってくるというニュース。うらやましいなあ、バッファロー周辺の人たち。

2015年9月9日水曜日

「屍者の帝国」の試写

伊藤計劃原作の小説3作のアニメ化の話は知っていましたが、「虐殺器官」、「ハーモニー」、「屍者の帝国」の順で公開されると思っていたら、「屍者の帝国」の試写状がいきなり来たのでびっくり。
つか、この3作、どれも試写状来るとは思ってなかったので、なんで来たのか不明ですが、前の前の住所からまわりまわって来たようです。
10月2日公開とのことで、試写の回数も少なく、なんとか行ければ行きたいですが、果たしてどうなることか。
絵を見ると、ちょっと原作(伊藤計劃のアイデアを円城塔が完成させたもの)とイメージが違うような。
「フランケンシュタイン」の原作には言及してないので、原作小説とのタイアップはしないのね。それでよいと思いますが。つか、タイアップしだすとカラマーゾフとか風と共にとかいろいろあって、収拾がつかなくなりそう。

7月末に引越して以来、まず腰痛になり、それがなんとか治ったと思ったら、また腰痛になり、そしてついにぎっくり腰になってしまい、この夏は腰痛との戦いで、何もできませんでした。ぎっくり腰になると歯科の治療も中断、美容院にも行けなくて、髪はぼさぼさ。
しかも、今回の引越はいまだかつてないほどの大失敗だったので、すぐにも次を探したいのに、腰痛でそれも思うように行かず。それでもUR賃貸をネットで探して、見に行ったりもしていて、先日見てきたのに決めようかと思ってますが、ここも必ず大丈夫という自信はありません。ただ、今の部屋があまりにもひどいので、ここにいたら体調がどんどん悪くなるから、とりあえずの避難場所として住んでみようかな、と、そういう感じです。

試写も時々見させていただいてまして、非常によい作品、思いがけず気に入った作品もあるのですが、なかなかじっくり書く余裕がありません。いずれまとめて書きたいと思います。