シーズン途中で長年つとめたセイバーズHCを解雇になったリンディ・ラフが、なんと、ダラス・スターズのHCに就任。
ダラス・スターズといえば、1999年のプレーオフ、セイバーズとスターズがファイナルで対戦。その第6戦で、有名なブレット・ハルの疑惑のゴールでスターズが優勝、という因縁の相手。そして、そのときのセイバーズのHCはもちろんリンディ・ラフだったわけです。
もう14年も前のこととはいえ、セイバーズ・ファンには忘れられない、いまだに痛い思い出ワースト3には入ろうかという出来事。当時のルールではハルのゴールはノーゴールだったはずなのに、ビデオリプレイもされず、そのまま優勝が決まってしまったのです。
もっとも、セイバーズのファンもだいぶ若返ったのか、掲示板ではあまりそれは話題になっていません。むしろ、ラフは東にとどまると思っていたのに、とか、西なら対戦は少ないからどうでもいいや、とか、そんな程度。時は流れたのだなあ。
現在のセイバーズのファンにとっては、2000年代に起こったいくつかのことの方が痛い思い出なのかもしれません。2006年プレーオフ・カンファレンス・ファイナルでけが人続出し、優勝候補ナンバーワンだったのにファイナルも逃してしまったこと、2007年のオフにドゥルーリーとブリエアを失ったこと、などなど。
一方、フライヤーズにいたブリエアがバイアウトされるということで、セイバーズに戻ってきてほしいという声と、いや、もういらないという声の両方があります。戻ってくれば2007年の痛みが払拭される、という声も(ドゥルーリーはすでに引退)。
ダラスの優勝といえば、トレードデッドラインでセイバーズからスターズに移ったデレク・プラントがカップ獲得、6戦の行なわれたバッファローのアリーナでカップを持ち上げた、ということもありました。デレクはラフが来てからアイスタイムが減ってしまって(けがの影響もあったようだが)、それでトレードを志願していた、ということがあったようで、スターズは元はデレクの故郷ミネソタのチームで、当時、デレクの尊敬する選手が現役でいたので、その辺の希望をGMがかなえてくれたのかな、と思いましたが、優勝はまさにタナボタ。しかし、デレクも引退してすでに数年がたち、どんどん時は流れていく…。セイバーズ・ファンになるきっかけになった「ブルース・オールマイティ」からすでに10年なのです。