「紳士は金髪がお好き」は中学生のとき、「いつも2人で」は大学生のときにテレビで見ただけだったのだが、たまたま近場で上映しているのでハシゴ。
「いつも2人で」は午前十時の映画祭。今は映画館により上映開始時間が異なり、9時からのところもあれば11時台のところもあるという具合で、MOVIX三郷で11時45分からだったので、行くことにした。
MOVIX三郷は他のシネコンではやらない映画をよくやるのだけど、電車とバスを乗り継がないと行けず、そのバスが30分に1本なので、行くのをためらっていた。今回も11時45分の回に行くために10時20分に家を出ないといけない。それでも9時開始や10時開始のところよりは行きやすいので、初めてMOVIX三郷へ。
武蔵野線三郷駅。以前、流山橋を見に来たことがあるだけで、降りたのは今回が二度目。ここからバスに乗ります。
午前十時の映画祭。
オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリーもここでやるようだ。
フードコートにも宣伝が。
帰りのバス停から。映画を見ているうちに雨になっていた。右にヨーカドー、真ん中にMOVIXの入ったビル、左にビバホームがある。ビバホーム広い。
帰りのバスは途中から運動部の高校生が20人くらい乗り込んできて、大声でおしゃべり。これまでで一番コロナの危機を感じた。
電車を乗り継いでキネマ旬報シアターへ。
ミュージカル映画特集。大部分は映画館で見ているが、「紳士は金髪がお好き」と「若草の頃」は映画館で見ていない。これまではこのミュージカル映画特集は朝一ばかりで、見に行けないと思っていたが、今週は週の半分くらいは夕方なので「紳士~」を見ることができた。「若草の頃」も夕方にもやってくれるといいのだが。
3月から上映で大ヒット続映中の「ひまわり」。
さて、「いつも2人で」と「紳士は金髪がお好き」ですが、どちらも映像がきれいで、リマスターしたものかもしれない。
「いつも2人で」はオードリー・ヘプバーンの新境地というべき作品だけど、このあと、「暗くなるまで待って」を撮って、離婚、再婚、出産で引退状態になってしまい、その後、「ロビンとマリアン」などに主演したけれど、彼女の第2の黄金時代は来なかったというのが残念な気がする。
あるカップルの12年間をいくつもの過去と現在を交錯させて描く手法がみごとで、マンシーニの音楽もなつかしく、心から見てよかったと思える傑作だった。
倦怠期の夫婦、ということになっているけれど、この夫婦、どんなときでも対話があるので、口もきかない夫婦とはやはり違う。ただ、あけっぴろげな不倫の描写や、中国と共産主義者についてのせりふには時代を感じさせた。
「紳士は金髪がお好き」もなかなかの傑作。ジェーン・ラッセルがかっこいいのだけど、ハワード・ホークスの描くタイプの女性はラッセルの方だと気づく。
マリリン・モンローもおバカでセクシーなだけの女性ではなく、ほんとうは賢い女性で、富豪の息子に惹かれたのもお金だけでなく、彼がそういう賢さを認めてくれたからで、また、父親の富豪も彼女が賢い女性だと知って結婚を許すというふうに、女はおバカでセクシーなだけでいいという男性の考え方を批判する内容になっている。
メインタイトルではラッセルの方が上に出るのだけど、当時はまだモンローはそれほどのスターではなかったのかな。前半はモンロー中心に見えて、クライマックスはラッセルがモンローに化けて活躍。
中学時代に日曜洋画劇場で見ただけだったけれど、モンローと少年のシーンは覚えていた。90分ほどの映画なのでノーカットだったのだろう。
「いつも2人で」も「紳士~」も、ヘプバーンやモンローやラッセルの衣装がカラフルで魅力的だった。