インボイスが導入されたらありとあらゆる職種の自営業者が廃業に追い込まれるということが言われているのですが、私もこれまで、翻訳や執筆の新しい仕事を開拓しようかといろいろ考えていたのだけど、インボイス導入でもうこういう仕事は無理かもしれない、と思うようになりました。
翻訳したい古典とかあるのだけど、出版社探すのがまず大変で、なんとか見つかったとしても報酬はスズメの涙、なのにそこから消費税払うとなると、やってられないでしょう。
そして、インボイスの問題から、いっそ消費税廃止すべき、という主張も出始めているのですが、なんと、企業は社員を派遣にすると消費税が減り、利益が増えるのだと。
ツイッターにあった画像でそれが説明されています。
これまで、社員を派遣にするのはいつでもクビにできるから、終身雇用でいろいろ面倒をみなくてもいいからだと思ってました。
大学でも非常勤講師を大量雇い止めにして派遣にしようという動きがあとをたたず、文科省は教師を派遣にするのは許されないと言っているようなのに、すでに派遣の講師があちこちで出ているらしい。
これ、疑問だったのは、講師を派遣にすると、講師に払うお金の一部を派遣会社が取るわけです。つまり、講師の受け取る報酬が、下手すると派遣でない場合の半額とかになってしまう可能性もある。だから、非常勤講師が派遣になったらもう非常勤講師で生活は無理という話もありました。
そこで疑問なのは、報酬が減っても同じ質の講義をするわけないんで、同じ金額を払って質が落ちるのになんで大学は派遣にしたいの?と思っていたんです。
でも、派遣にすると消費税が安くなり、利益が増えると知って、ああ、そうだったのか、簡単にクビにできるだけでなく、そういう利益もあるので、派遣にしたがっているのか、と思いました。
もちろん、授業の質はダダ下がりですけどね。
日本の没落は1990年代の消費税導入から始まった、と言われていて、確かにそうだと思いますが、単に買い物すると消費税を払うだけでなく、こういったところにも庶民を貧しくする要因があって、庶民がどんどん貧しくなり、ものを買い控えるからものが売れなくなり、景気が悪くなり、子どもも持てないから少子化がどんどん進む。そして、インボイスでさらに自営業の人が廃業して、ますます衰退していくわけです。
私はマイナ保険証は日本を滅ぼすと思ってますが、消費税とインボイスとマイナ保険証で一気に滅亡が来そうだなあ。
マイナ保険証が日本を滅ぼすというのは、マイナ保険証の更新とそれを持たない人の確認証の申請で自治体が機能不全になると思うからです。医療現場の混乱は言わずもがなですが、自治体機能不全は決定的でしょう。そして、健康保険料払ってるのに医療を受けられない、10割負担させられた、となると、保険料不払い運動が起こり、国民皆保険崩壊。
正直、マイナ保険証は国民皆保険崩壊が目的、あるいは、保険料だけ取って医療にかからせないようにするのが目的じゃないかと思ってるのです(最初からそのつもりじゃなかったとしても、結果的にそうなりそう)。
あと、マイナンバーとマイナンバーカードは同じではない、というのがNHKのサイトにあって、それも大いに勉強になりました。マイナカードはやっぱりやばい。