インディ・ジョーンズ第5作は他に強力なライバルもないので1位スタートでなにより……と思ったら、最後に抜かれて2位だった、のですが、どっちにしても私は見に行く予定はなし。
予告で見たよぼよぼのハリソン・フォードを見たくないというのもあるし、監督はスピルバーグじゃないし（マンゴールドの映画は好きですが）、それに、新宿プラザがもうないし。
そうです。最初の「レイダース」を見たのが新宿プラザだったのです。
次の「魔宮の伝説」も新宿プラザ。当時、自宅から一番近い豪華劇場が新宿プラザだったのです。当時の鑑賞リストを見ると、新宿プラザが多い。
3作目の「最後の聖戦」はマリオンにあった日劇。当時、配給元のUIPで資料翻訳していたので、披露試写で見せてもらいました。この頃は一番近い豪華劇場は日劇になっていました。
そして4作目「クリスタル・スカルの王国」はまたも新宿プラザ。日劇の方が条件はいいのはわかってましたが、あえて新宿プラザを選んだのは、閉館が決まっていたこと、そして、これが最後のインディだと思い、それなら最初の2作を見た新宿プラザで、ということで。でも、がらがらでしたね。
んなわけで、インディはワタクシ的には4作目で終わっていたのです。
このシリーズ、最初の3作はかなり好きでしたが、4作目で非常にがっかりしたのも事実。
「レイダース」が公開されたときは、見せ場のてんこ盛りで疲れる、緩急というものがない、という批判がキネ旬にイラスト入りで出ていました（書いたのは誰だったのだろう）。それに対する私の感想は、そうかなあ、一気に見られて面白かったのに、ということ。
しかし、その後、この「見せ場のてんこ盛り、緩急がなくて疲れる」ということを、他の映画で感じるようになっていきます。今はそういう映画がとても多いわけですが、「レイダース」がある意味、はじまりだったのかも。
「レイダース」はジョージ・ルーカスの企画で、彼は「スター・ウォーズ」第1作のあと、監督は疲れるので別の人にまかせ、自分は製作に徹する、という方針転換をするのですが、インディ・シリーズもそうしたルーカスが監督を他の人に任せた映画なので、スピルバーグの映画としては少し異質な感じがします。今回、監督がスピルバーグじゃないのも、こういう経緯を考えれば別に不思議じゃないわけですが。
今回、配給がディズニーなのもアレなんですが、ルーカス・フィルムだからディズニーなんですね。スピルバーグのアンブリンだったらディズニーじゃなかった？
