「バービー」楽しみにしてたのに。
「オッペンハイマー」クリストファー・ノーランだから期待していたのに。
でももう、いいや。
オバマやバイデンが広島に来たって、何も変わってなかったんだ。
アメリカでは原爆投下は間違っていたと思う人が多くなっている、というのは違っていた、むしろ、東西冷戦で核戦争の危機があった昔のような危機感すらなくなっているのでは?
グレタ・ガーウィグはフェミニズムだというけれど、彼女の映画、私からしたらそんなにフェミニズムとは思えない。世間に受け入れられる程度のヤワなフェミニズム。
もういいよ。私は世間とは違うんだ。
その違う感覚を大事にしていこう。
追記
まとめ発見。
これ見るとおふざけが広まっているみたいですね。「バービー」公式も話題になるんで喜んでるみたいだし。監督とかも何も言わないんですか、そうですか、まあ、上に書いたようにもともとガーウィグの映画高く評価してなかったんでいいですが。
しかし、韓国の芸能人が原爆おふざけしたときは猛烈にたたいていたネトウヨが今回はだんまりっていうのも、これはこれで日本の現実を表しているようです。
東西冷戦終結後、核兵器への恐怖が相当に薄れているってのがあるんでしょうね、やっぱり。
追記2
その後、ワーナーの日本支社がお詫びのコメントを出したようですが、本国は知らぬ存ぜぬで通すのが明らか。(その後、8月1日に本社が謝罪。)
いくつか記事を読んだ感じだと、要するに、これは「バービー」側が仕掛けたので、「オッペンハイマー」はもらい事故みたいなもの?
もともと、「オッペンハイマー」のノーラン監督が、長年のつきあいのワーナーが公開と同時に配信するとしたので、縁を切り、ユニバーサルで製作。それに対し、振られたワーナーが「バービー」を同日公開にぶつけてきた、という背景があるらしい。
で、バービーとオッペンハイマーのコラボみたいなのは6月頃から始まっていたのだと。
それはファンが勝手にやってる、と言ってるけど、なんか、見たところ、バービー側がオッペンハイマーに便乗したように見えるのよね。
だって、ガーウィグやロビーが「オッペンハイマー」のチケットを買った写真を載せてるとかいうけど、ノーランが「バービー」のチケット買った写真とかないんでしょ?
そもそも「オッペンハイマー」が本命、「バービー」は対抗だったわけで、対抗が本命に便乗することはあっても逆はない。
結果的には暗い「オッペンハイマー」より明るい「バービー」の方がヒットしているようだけど、公開前には本命であり、なおかつ男の映画である「オッペンハイマー」に、対抗で、女の映画の「バービー」が便乗という構図は十分あり得た。
だから、これはやはりバービーが原爆に便乗したと見ていい。オッペンハイマーはもらい事故。
「バービー」には大変高尚なテーマがあるようですが、どんなに高尚なテーマの立派な作品でもこういう売り方してはいけないよね。これは絶対、ファンが勝手にやったとは思えないレベル。公式が何かファンを煽ったから起こったので、しかも、それを公式が喜んで追認という構図と思う。
作った人たちには罪はないとしても、やはりこれは許してはいけない事態。
女の映画だから男の映画をこういうふうに便乗するとか、それがフェミニズムか、って話。
それで思い出したんだけど、ガーウィグがフェミニズムなのかどうかははなはだ疑問なんだけど、仮にフェミニズムだとしても、「フェミニズムは白人女性のフェミニズムだ」という、非白人女性からの指摘を思い出してしまったのです。
「バービー」は九段線の件でベトナムで上映禁止になったけど、このあたりの認識の低さというか、アメリカってベトナムでもひどいことしているけど全然謝罪してないんだよね、そして今度は原爆か、と思ったのでした。
追記3
アメリカのワーナー本社が謝罪しました。
Warner Japan Criticizes “Extremely Regrettable” Barbenheimer Posts – Deadline
これで一件落着かな。
追記4
8月2日、「バービー」の日本プレミアが行われ、監督、プロデューサー、日本語吹替の女優が登壇したが、今回の件についてはいっさい触れず。吹替の女優はインスタグラムで見解を述べたが、監督はインタビューをキャンセルとか。そして、本国ワーナー本社はプレス向けに謝罪文を送っただけ、ということも問題になっている。
以下、このあたりをよくまとめたサイト。
【『バービー』×『オッペンハイマー 』】ワーナー・ブラザースが謝罪した原爆ネタ含む「バーベンハイマー」問題のアレコレ - Junk-weed’s blog (hatenablog.jp)
とりあえず、すぐに見に行くのはやめようと思ってます。大人の事情があることはわかりますが、やっぱり監督への不信感が消えない。