上野動物園のあと、先週火曜日から西洋美術館常設展内で行われているゴヤの版画集「戦争の惨禍」展を見に行きました。
全82点からなる完全版で、すべてが公開されるのは西洋美術館では今回が初めてとのこと。
常設展は一般入場料500円、65歳以上無料と、大変お得です。
まずはル・コルビュジエ設計の本館。
何度も行っていると、見たことのある絵ばかりだなあ、ということになるのですが、今回はかなり入れ替えた感じがして、初めて見る絵(もしかしたらだいぶ前に見たことがあるのかもしれないけど)がけっこうありました。その一方で、モネの「睡蓮」など、必ず展示されている絵が貸出中なのか、なかった。
初展示の目玉はこれ。「ダリウスの家族」。説明の一部をつけましたが、このあとにも長い説明があるので、現地でぜひ。84年ぶりの日本公開ってすごい。
今回の蔵出し品。
通路を通って新館へ。
これも松方コレクション展で見たけど、久々な気が。
このあと印象派の部屋を通って階段の先がゴヤの版画展の部屋。
この「戦争の惨禍」はかなり残酷な絵やまがまがしい絵が多く、一部しか公開してこなかったというのもなんとなくわかります。このブログでも残酷な絵はアップしづらい。
版画は小さく細かいので現場ですべてを見て理解はむずかしく、それで写真を撮ってパソコンで拡大して見るのですが、今、西洋美術館のHPで全82点、画像を見ることができるようになっています(会期終了まで)。説明もあるので便利。
新館の1階に降りると、ここでも見覚えのない蔵出し作品がいくつも。
最後のはピカソです。
版画は興味のない人が多くて、版画展はわりとみんなさっさと通り過ぎてしまうので、じっくり見られます。3月10日までは企画展もないので、すいてそう。