元衆院議員、保坂展人氏のブログ。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/e96600efaf6807299e27edbdad261470
一部引用
「よくあるトリックだが、「過激な性表現のマンガを子どもたちに見せないようにするゾーニング」に、妄想たくましく「表現の自由」を振り回して抗議する愚かな輩という石原流のメディア操作の図式が目につく。こうした浅はかな流れに乗って垂れ流される情報の力=世論こそ、今回の都議会民主党内の「反対論」をねじ伏せた正体だ。」
「『ドラえもん』の隣に「過激な性表現のマンガ」が置いてある書店・コンビニなどは、そもそもない。マンガ規制条例にマンガ家のみならず、文化・芸術・表現に関わる多くの人が声をあげたのは、「過激な性表現のマンガを子どもたちから遠ざける」ことに反対したのではない。今回の条例の規定が「著しく曖昧で、監視当局の裁量のままに暴走する恐れがある」ことに、多くの人々の危惧は集中している。」
「「刑罰法規」という目でマンガを見渡せば、無限に事例は出てくる。こうして、一度始めた規制は、「性行為」の枠を超えて表現全体に襲いかかる可能性がある。」
「99年に国会で成立した「国旗・国歌法」は、「教育現場に影響を与えない」(野中広務官房長官)が答弁を重ねたが、「その答弁は間違っている」という東京都教育委員会によって、教員の大量処分を生んだ。そんな都知事の下で、「付帯決議」で「慎重な運用」を約束することにどれだけの意味があるのか。」
「都民の不安・不信を払拭するために、条例はゼロから見直す。出版物のゾーニングは、警察主導の治安対策本部から、一般部門に移行する…ぐらいの政策を持つ(新都知事)候補が勝つことで、今回の悲劇は転換出来る。」(石原都知事の任期は来春まで)
現在発売中の「週刊朝日」では、この「青少年健全育成」が警察による治安維持になってしまっていることが指摘されています。
最近見たフランス映画「神々と男たち」という作品の中に、アルジェリアで教師をしていたヨーロッパ人の女性2人が、生徒に、「恋をするのは自然なこと」と教えたら、15歳の少女に通報されて、過激派に殺されるという事件が起きた、という台詞がでてきた。ゆえに恐ろしいのは原理主義(今回の条例可決も、キリスト教原理主義の団体がかかわっているとの指摘あり)。
おっと、この映画はイスラムを批判する映画ではなく、イスラムを尊重し、奉仕活動をするフランス人のキリスト教修道士たちの物語です。そのうち、詳しい紹介を書きます。