2010年12月29日水曜日

日々の雑感

今日からコミケですが

 今日からコミケが始まったのですが、ネットで調べたら、私が行っていた頃とジャンルが全然変わっていて、知り合いのサークルを検索してもまったく出てこないので、行くのはやめました。今回は都条例のことがあるので、興味本位のマスコミが押しかけるので、相手にするな、というツイッターもありました。確かに、この件でのマスコミの報道にはおかしなところが多い(特に読売新聞)。週刊誌や地方新聞にはまっとうな意見表明があったけど、中央の大きいメディアの無関心というか、何というか。表現の自由、言論の自由、差別を生む可能性、人間の性の自由を奪う可能性、など、多くの問題点があるのに、この無関心。
 また、コミケの同人誌の印刷を拒否されたサークルもあるとか。もともとコミケは幕張メッセ問題のときに警察が来て、以来、ゾーニングは徹底しているはずですが、ある日突然、これはだめ、と言われてしまい、反論もできないのが今回の条例の恐ろしさ。いっそ、たくさん摘発されて、集団訴訟しちゃった方がいいかも。
 そして、都条例に反発して東京アニメフェアをボイコットした角川書店などが、幕張メッセで同時期に独自のアニメフェアを開催するそうです。例の幕張だけど、別にエッチなアニメをやるわけではないのでしょうね。パシフィコ横浜が負けて幕張になったとかいう話も? なんか、なつかしい名前だなあ。

ある牛丼チェーン店でのできごと

 もう10年以上前のことですが、日比谷と銀座の境目くらいにあったある牛丼チェーン店(今はないと思う)で牛丼を食べていたときのこと。中年の男性が入ってきて、席につくと、店員がお茶を出したのを見て、「水はないの?」と言いました。すると、店員は「お水は言っていただければ」と答えたのですが、その言葉に中年男性は烈火のごとく怒り出し、「水をくれと言わないと水を出さないのか」と文句を言い続けたのです。しかし、店員は、「言っていただければ出します」の一点張り。いたのは若い店員ばかりで、それ以外の言葉を教わっていないようでした。そのうち、男性は、「もういい」と言って、何も食べずに帰っていきました。
 そのチェーン店は、夏は水を出し、秋になるとお茶に替えるという店で、まあ、それはどこもそうだと思いますが、そのチェーン店では店内に、「お水がほしい方はお申し付けください」とかなんとか書いてありました。つまり、「この店では、水がほしい人は水をくれと言え」と言ってるわけです。
 ま、それはいいとして。「水はないの?」に対する返事が「言っていただければ」って、日本語としておかしくないですか? 中学校の英語で習ったでしょ、普通の疑問文の答えはイエスかノーだって。だから、答えは「ございます」、「あります」。で、それに続けて、「今、お持ちします」とか、「お持ちしましょうか」とか言うのが正しい。ここで敬語を使わず、普通に、「あります、今、持ってきます」でも全然オーケー。重要なのは、敬語かどうかじゃなくて、正しい日本語かどうかということ。
 ところが、最近、というか、これはすでに10年以上前の話なんだけど、それよりかなり前から敬語さえ使ってれば大丈夫みたいな風潮があって、それがかえって、相手に失礼な場合がとても多い。(敬語の使い方が正しいかどうかは、今回は触れません。)
 あの中年男性もいい年して大人気ないと思いますが(何も言わずに見ていた私もなんですが)、この牛丼チェーン店では、「水はないの?」に対する正しい答え方を店員に教えてなかった、むしろ、「水が欲しければ言ってくれ」的な教育をしていたとしか思えません。その後、この牛丼チェーン店は、水やお茶は自動給湯器で客が勝手に注ぐようになりました。こういうことをしているのはこの牛丼チェーン店だけだと思います。このチェーン店は、私はほかに入るところがないときしか入りません。メニューもよくないしね。
(追記 このときの店員は全員日本人。当時はまだ留学生のアルバイトは少なかったと思う。)