文京区千駄木にある昔ながらの銭湯、鶴の湯が10月1日から休業する、というので、前日の9月30日、夜11時くらいに行ってみました(営業時間は12時まで)。
この銭湯、1980年代なかばから10年以上お世話になった銭湯です。その後、ずっと行っていませんでしたが、先日、たまたま休業を知って、驚きました。
12月に再開についてのお知らせをする、と貼紙には書いてあるのですが、確実に再開するのかどうか?
この銭湯、今は昼間は介護のデイサービスをしているので、こちらは続けるのかもしれませんが、やっぱり、夜の部の銭湯はお客さんが減っているのでしょう。
そんなわけで、終了1時間前に行ったのですが、さすがに最終日ってことで、かなりの人。特に脱衣所では閉店時間までいようという人が何人もいて、大混雑。よく見ると、どうも、番台の若奥さんの同窓会のような感じです。やっぱりこの時刻だと、普通のお客さんはあまりいないのだな、と思いました(私が通ってた頃もすでにそうだった)。
中に入るのは20年ぶりくらいですが昔とほとんど変わらず。天井が高く、濃い茶色になった柱や格子、美容院にあるような(今はないか?)かぶるタイプのドライヤーも健在。古い体重計も昔のままで、もちろん、乗ってみました。
そして、この銭湯の売りは、浴室にある3つの富士山。男湯と女湯で2つの富士山があり、そして、これは私が通っていた頃はなかったのだけど、その2つの富士山の反対側に男湯と女湯をまたぐようにして大きな(日本一とか)富士山が。
でも、私にとってなつかしかったのは、オランダの風車が描かれたタイル画でした。
中の写真は当然、撮れないので、文京区浴場組合のサイトにあった写真を転載します。
まずは外観。このお寺のような屋根。これぞ関東の銭湯。
そしてこれが日本一大きい富士山の絵。2011年に描かれたそうです。
脱衣所。とにかく天井が高いので、エアコンはたぶん入れてもむだでしょう。扇風機がいくつもまわっていました。
ここはお風呂の温度が高いのです。昔はこのくらい熱くないとだめで、ぬるい銭湯はいやだったのですが、今は熱くてほとんど入れませんでした。最初はぬるい薬湯に入り、最後にがんばって熱いのに入りましたが、肩まで入ったのはほんの一瞬。
別の富士山がはっきり写っている写真を探していろいろなブログを当たりましたが、建築士・今井健太郎氏のブログに3つの富士山の写真がしっかり載っています。
サイトはこちら。http://tokyosento.exblog.jp/18075836/
とりあえず、女湯の富士山だけ転載させてください。男湯の富士山は当然、見たことありません。
もっとも、この女湯の富士山も私が通っていたときのとは違う可能性があります。
お風呂に入るときはメガネはずすから、実際はあまりよく見えてないのだよね。あとで脱衣所からメガネかけて見たら、けっこう汚れが目立っていた。
上の写真の左側の壁にオランダの風車のタイル画があるんです。これが写っている写真が見つからない(と思ったら、上のお風呂の特徴の写真にちらっと写ってますね)。
下は、私が撮った写真。入る前に撮ったのですが、デジカメだと怪しまれそうなので携帯で。
中に入るとハロウィーンの装飾がありました(赤く見えているもの)。なかなかみごとな装飾で、写真を撮りたかったけど、帰りに、と思ったら、帰りは人が多くて無理だった。入る前にこれだけでも撮っておいて正解だった。
お客さんに配られたタオル。
この銭湯は全日空だったか日本航空だったか、どちらかの機内誌で紹介されたこともあります(たまたま飛行機に乗っていて、見つけた)。
フロント式に変えるところが多い中、番台を守っていたり、富士山の絵もおかみさんのこだわりなのだと、どこかのブログに書いてありました。近くの別の銭湯は改装のときに番台をやめてフロントにしてしまったのですが、やっぱり番台じゃないと交流がなくてつまらないな、と思ったことがあります。
下は番外編。先月閉店したツタヤ。最終日に撮ったものですが、携帯なのでボケている。これも道路の反対側からあわてて撮ったので。
というわけで、寂しい9月でした。