今年6月に廃業した文京区千石のおとめ湯の特集展示が千石図書館で開かれているというので、見に行った。
先月末に発売の週刊新潮でおとめ湯が紹介されたためか、9月20日までだったのが10月9日までに変更。おかげで今頃知った私も見に行けた。
展示は2階の廊下を使っている。写真撮影禁止と書いてなかったので、写真を撮った。
おとめ湯は広い中庭があり、そこに鯉の泳ぐ池があって、洗い場から鯉が見られるというので有名だった。だいぶ前にテレビの東京ローカルの番組で紹介されたこともある。行ってみたいと思っていたのだが、その後、忘れていた。
真ん中の写真は「テルマエ・ロマエ」でもおなじみフルーツ牛乳。そして風呂上りの定番、コーヒー牛乳。
今年6月1日の段階で営業していた文京区の銭湯。左上のおとめ湯が6月末に廃業。右上の鶴の湯が10月1日から休業中。
1999年に営業していた銭湯。青字がそれ以降に廃業した銭湯。しかし、1980年代にはもっとたくさんの銭湯があった。
右側真ん中の山の湯は、2011年3月11日、東日本大震災で煙突が壊れ、やむなく廃業となった銭湯。根津地区でただ1つ残った銭湯だった。このあたりも風呂なしアパートがけっこうあったので、影響は大きかったと思う。
廊下の奥から。
図書館を出て不忍通りを渡り、千石3丁目へ。リアルのおとめ湯を見に行く。
前の通りが狭いので、正面から全体を写すのは無理。縦だとサイドが切れる。つか、横でも切れている。バックに煙突が小さく見える。
下の部分。曇りの夕方なので、写真が暗いのが残念。
正面ではなく、真横から見たところ。
おとめ湯の一番裏にある高い煙突。煙突は銭湯のシンボルであったのだ。
実は数年前、おとめ湯の近くの風呂なしアパートに申し込みをしたことがあった。
このあたりは駅がどこも徒歩10分以上なので、古い家が多く、非常に静かな環境だった。
そのアパートは窓から隣の広い庭が見えて、絶景であったのだが、申し込みをしたあと、夜に訪ねてみたら、アパートのすぐ前の小道が真っ暗だったので、不安になって契約をしなかった。
その前に、銭湯の場所を確かめるために、おとめ湯を訪れたのが、最初で最後の訪問だった。入口まで行ったのだが、風呂の道具を持っていなかったので、入らなかった。
そのアパートは今、どうなっているのだろうと思い、そちらも訪ねてみる。このあたりは豊島区との区境なので、ちょっと歩くといつのまにか豊島区に入っているという土地。そのアパートはぎりぎり文京区で、細い路地から小道を少し入ったところにある。夜にそのアパートを訪ねたときは、この小道が真っ暗で、猫がうじゃうじゃいたのを覚えている(今にしても思えばいい環境だったなあ)。
しかし、今は、用もないのにその小道に入るのははばかられ、小道の入口からのぞくと、アパートがまだあった。そばの家も変わっていない。
しかし、すぐそばの大家さんの邸宅(庭がとても広かった)は、数軒の分譲住宅に変わっていた。分譲中の旗が立っていたので、最近できたのだろう。
一番近い巣鴨駅からその小道のある路地に行くには、もう1つ狭い路地を通らねばならず、そこも不安を感じさせる道だった。何か、非常に圧迫感がある道で、朽ち果てたような古い家があり、昼間でも怖かった。
駅へ出るために、あえてその道を通ってみた。ところが、あのときのような圧迫感がまったくない。古い家はなくなり、駐車場ができていた。そこに猫がいた。
豊島区に入り、しばらくすると、マンションの前に猫がいた。
文京区は銭湯が激減したが、周辺の豊島区、北区、荒川区、台東区は今でも銭湯がたくさんある。
豊島区の銭湯地図。
http://www.1010.or.jp/cgi/dsearch.cgi?sel=7&shiku=20
北区の銭湯地図。
http://www.1010.or.jp/cgi/dsearch.cgi?sel=7&shiku=21
荒川区の銭湯地図。
http://www.1010.or.jp/cgi/dsearch.cgi?sel=7&shiku=6
台東区の銭湯地図
http://www.1010.or.jp/cgi/dsearch.cgi?sel=7&shiku=3
銀座や神保町、御徒町のような繁華街にも銭湯がある。
その他詳しいことは東京都浴場組合のサイトへ。
http://1010.or.jp/index.php
そして、こちらでは、おとめ湯の湯桶を無料(送料負担)で譲ります、というお知らせが。
http://www.sentou-bunkyo.com/information.html
大勢のお客さんが使った桶なので、新品のような桶だと思わないように。
また、おとめ湯の展示をしている千石図書館はこちら。展示は9日(水)まで。図書館は夜8時まで。
http://www.lib.city.bunkyo.tokyo.jp/lib07-sengoku.html