2014年5月25日日曜日

写真ブログ

写真ブログを作って、1週間で8つのアルバムをアップしました。
このブロガーが写真アップできなくなってからのものなので、春の花が中心です。
写真が大きくなるので、前にここや他のブログに出した写真も出してみようかな。
とりあえず、たまっていた写真は出したので、しばらく更新はないかも?


http://sabre26.cocolog-nifty.com/blog/


風邪は相変わらずあまりよくならず、鼻づまりと咳と喉の軽い痛みが続いています。喉は鼻づまりで口を開けて寝ているからだな、きっと。

2014年5月21日水曜日

また風邪で高熱

1月に風邪で高熱を出したあと、何度か風邪っぽい症状が出て、今年は寒くなったり暑くなったりだし、年のせいで体調崩すのかなあ、と思っていたら、昨日は再び風邪で高熱が出た。
昨日は試写に行く予定で、風邪っぽいなあ、と思いつつ、行かないと次のチャンスはないかもしれないので、出かけた。が、試写を見ている間にしだいに寒気が襲い、熱が上がってきた。それですぐに帰宅し、そのまま寝る。幸い、熱は一晩で下がり、今日はだいぶ回復した。
さて、昨日は例のPC遠隔操作事件で保釈中の被告がついに自白、自分がやったと認めた、というニュースがあった。
犯人、片山被告は冤罪を訴え続け、1年もの長い拘留期間にも自白せず、おまけに警察・検察が決定的な証拠を持たなかったので、冤罪だと思った人が多かった。弁護士もすっかり信じ切っていたという。
この事件については、私はどっちかよくわからなかったし、個人的な思い入れもない事件だったので、あまりフォローしていなかったのだけど、冤罪だと思った人が多かったのは、やはり、警察がリークした情報があとで実際と違っているとわかる、ということがいくつもあったこと、決定的な証拠がなく、裁判長からも検察側が注意されたりと、冤罪がぷんぷん臭う展開だったことだ。
おまけに過去に死刑判決を受けたような人が冤罪であることがわかったり、痴漢冤罪事件があったり、無罪にはなったが冤罪にされそうになった人がいたりと、冤罪に対して人が敏感になっているという背景があった。そして、警察がリークしてマスコミを誘導することへの不信感があった。
それでもまわりをこれだけだましてこれたのだから、片山被告もまた佐村河内や小保方のような詐欺師、特に小保方に似た面がある、というのも興味深い。
私はテレビを持たないので、片山被告のしゃべっている姿とか見ていないのだが、写真の感じからして、片山被告は好感度が高い見かけなのではないかと思う。また、猫好きということで、猫が好きな人に悪い人はいないとか、そういう見方もあったのではないか。
つまり、スタップ細胞問題でいまだに小保方擁護者が多いのと同じで、人の同情を得るキャラの持ち主だったのでは、と思う。
それに加えて、警察・検察のやり方が悪いのだから、片山擁護者があちこちにいてもおかしくない。理研のシニアたちが小保方をいじめていると感じる人が多いように、いや、それ以上に、警察・検察が片山をいじめていると感じる人も多かっただろう。
片山は自分のことをサイコパスだと言っているらしい(参照:http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-715.html)。小保方についてもサイコパスだという人は多い。片山は自分がサイコパスになることに気づいているようだが、小保方はもう天然のサイコパスで、だから片山のように自分の罪を認めることはないだろう。
上のリンク先にもあるように、片山が河川敷に携帯を埋めたりせず、ずっと何もしないでいたら、彼は無罪になった可能性が高い。その後、自殺しようとさまよったというが、自殺した場合、冤罪で自殺したのだと多くの人に信じられた可能性もある。河川敷で携帯を埋めるのを見た警察がなぜ、その後、自殺するかもしれない片山を監視しなかったのか。自殺しないで罪を認めたからよかったようなものの、警察のやり方は最初から最後まで失態ではないのだろうか。
片山擁護者に対して「謝れ」とか言う人が多いようだが、小保方擁護者に「謝れ」という話は聞いたことがない。謝るとか謝らないとかいう話ではないと思う。

2014年5月20日火曜日

なつかしい名前

最近、試写状が全然来なくなったなあ、と思ったら、そういえば、新作映画についての映画評を活字媒体に書かなくなってもう2年がたつ(ネットの書評サイトでは書評に合わせて新作映画について書いた)。今月はキネ旬デビュー30周年なのだが、この2年間、キネ旬から遠ざかっていて、年に1度、旧作について書かせてもらえたくらいなので、うーん、30周年どころじゃないわ、実質28年で終わってるやんけ、と思ったのだった。


試写状に関しては、せっかくいただいても日時の関係で、特に非常勤講師の仕事がある時期は行けないことが多く、それも災いしてそうです。活字媒体には書いていないとはいえ、このブログの映画記事へのアクセスはかなりあるので、見せてくださるところにはある程度は恩返ししているつもりですが。


さて、私のキネ旬デビューのことを少し思い出してみるか(若かったなあ、あの頃)。
それはヒッチコック特集の号で、表紙が和田誠さん。長らくリバイバルもビデオ化もされていなかった「裏窓」、「知りすぎていた男」、「めまい」、「ロープ」、「ハリーの災難」の5本がリバイバル公開されることになり、これらを初めて見る人に書かせよう、と思った編集部が、たまたま私が送った「フランケンシュタイン」解説を読んで、「知りすぎていた男」の映画評を書かせてくれたのです。
もともと中学生の頃はドリス・デイのファンで、「ケセラセラ」も大好きだったので、うれしかったです。
映画は映画館で、ちゃんとお金払って見ましたよ。
次に書いたのが日本映画の「さよなら、ジュピター」で(この私がキネ旬2本目が日本映画だったのだよ)、これも映画館で見たもの。
初めて業務用試写を見て書いたのが、3本目の「グレイストーク」。クリストファー・ランパートの立ち姿がかっこいい、斬新なターザンものでした。当時、京橋にあったワーナーの試写室が、どこかわからなくて、建物は見つかったのだけど、どこから入るのかわからない。なんか、裏口みたいなところから入って、ぎりぎりだったけど、なぜか特等席があいていて、座れたのを思い出します(場所わからなくてあせりまくりだったよ)。
当時の配給会社の試写室は、地味な古いビルの中にあって、関係者でないと入り方自体がわかりにくかったですね。今はおしゃれなところが増えてますが。


そんなわけで、その後はシナリオ採録と映画評論が主な仕事になり、90年3月に編集部の大変化があるまで、キネ旬の世話になってました。
その大変化で編集者数人が去ってしまい、私もキネ旬から遠ざかっていましたが、当時はキネ旬以外の雑誌にも書いていたので、映画評は途切れることなく執筆していました。
特に「エスクアイア」のようなグラビア雑誌に書けたのはよい思い出。
そうこうするうちにキネ旬の編集部も変わってきて、またご縁が生まれ、特に97年から10年かそこらはほんとに好きなことたくさん書かせてもらえました(感謝)。
ただ、その頃からキネ旬以外の雑誌からはお呼びがかからなくなってしまいましたね。ライターは40歳をすぎると徐々に仕事がなくなり、50歳すぎると声がかからなくなる、と聞いたことがありますが、まさにそういう時期でした。
映画評論もフリー評論家から大学教授にシフトしてきたなあ、と思う今日この頃、キネ旬になつかしい名前が。私が大学院にいたときの先輩と後輩が連載を持つようです。研究分野が違っていたので、授業で一緒になることはほとんどありませんでしたが、先輩の方は日本英文学会新人賞を受賞した方。後輩は院生時代に「ブルータス」などで活躍していた方です。

2014年5月17日土曜日

写真ブログを作りました。

このブロガーがなかなか新しいIEに対応してくれなくて、いつまでたっても写真がアップできないので、ココログに新しいブログを作りました。
基本的にこの新しいブログは写真のみで行きたいと思います。
よろしく。


http://sabre26.cocolog-nifty.com/blog/


しかし、ココログって、どうもやり方がよくわからなくて、ブログ登録してからが大変でした(汗)。
やっぱりエキサイトやブロガーはわかりやすいです。

騒ぎすぎ?

「美味しんぼ」の事件について、やっと、私がうなずける意見が出た。


科学・医学的に間違ったことを書いている文学・漫画など山ほどあるのだよ。美味しんぼという1漫画に鼻血を書かれたくらいで、政治家から地方自治体までうろたえるほど福島の状況に自信がないという日本社会の状況のほうが根本的におかしいのではないか。
Masahiro Ono 小野 昌弘 (@masahirono) https://twitter.com/masahirono/statuses/467325980252864512


放射能の低線量被ばくで鼻血というのは間違い、というのはあちこちで書かれていて、実際そうらしい。が、その一方で、被ばくを鼻血で表現する映画がかなり前からたくさんあるという指摘があり、映画が間違った描写をしてきたので、そういう先入観が植えつけられた可能性が高い。
放射能に関しては、映画は間違いだらけってのは、インディ・ジョーンズが冷蔵庫に入って被ばくを免れるというシーンがあったりして、けっこうあるものなのだ。
このインディ・ジョーンズと冷蔵庫のシーンはあちこちで突っ込みがされたが、アメリカの話なので、問題にはならなかった。自分に関係なければ問題にしないのが人の常なのだ。


「美味しんぼ」については、漫画を読んでないので何も言えないのだけれど、今回の騒動は騒ぎすぎだと思っていた。そもそも、20万部くらいしか出ていない雑誌を大々的に取り上げたから騒動になったので、もともと、編集部も作者も、このくらいの雑誌なら悪影響はない、もともと「美味しんぼ」は継続的に福島シリーズをやってきたので、この漫画の読者ならわかってくれる、という考えがあったのだと思う(でも、下の記事にあるように休載予定だったとしたら、覚悟をもってやったということなのかな)。
結局、「美味しんぼ」は休載になってしまったようだ。ツイッターでは作者をリンチしろなんて書いた人もいたし、これだけ騒ぎになると、同じ雑誌に載る漫画家も迷惑だし、やむを得ないでしょう、と思ったら、休載は最初から決まっていたとのこと。
関連記事 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000582-san-soci


それより、上からの圧力で掲載誌が書店に置いてない、などというデマを流したブロガーがいて、これは全国から反論のコメントが出ているが、そのコメント欄に、圧力で書店に出さないようにすべきだ、という意見がちらほらあったのが気になった。
(5月17日午後1時記)

2014年5月11日日曜日

フランケンシュタインとO博士

原発事故のときは、人間には制御できないものを科学で造ってしまう、という意味でメアリ・シェリーの19世紀初頭の小説「フランケンシュタイン」を大いに連想したのだが、スタップ細胞問題はあまりにバカすぎて「フランケンシュタイン」のフの字も思いつかなかった。
しかし、最近になって、科学者フランケンシュタインとO博士の間にはいくつかの共通点があることに気づいた。


小説「フランケンシュタイン」(映画化されたものは原作とはかなり違う)の主人公ヴィクター・フランケンシュタインは幼い頃から科学に興味を持ち、また、錬金術にも強く惹かれる。スイスのジュネーヴに生まれた彼はやがて同じスイスのインゴルシュタットの大学に進学。化学を専攻するが、そこで2人の教授と出会う。1人は錬金術は過去のものだと断言するクレンペ教授で、錬金術の本をたくさん読んできたフランケンシュタインに、そんなものは過去の遺物だ、科学を一から学びなおせと言う。だが、もう1人のヴァルトマン教授は対照的に、確かに錬金術は何も生み出さなかったが、現代では科学者が奇跡を起こせるのだと、ロマンチックに語る。そして、現代の科学の基礎は錬金術師たちの情熱の賜物なのだと言う。この言葉にフランケンシュタインは魅せられる。そして、新しい生命、新しい人間を造ろうという野心に燃える。
フランケンシュタインはまだ大学生で、今の大学院生でさえないのだが、にもかかわらず、教授は彼の優秀さを認め、彼が実験室で1人で生命創造の実験をすることを許してしまうのだ。実験室に閉じこもったフランケンシュタインは助手も雇わず、教授の指示を仰ぐこともせず、1人で研究に没頭する。その間、家族に手紙を書くこともせず、完全に1人になっていた。やがて、フランケンシュタインは死体をつなぎ合わせて人間を造ることに成功する。しかし、誕生した人造人間は図体がでかく、からだは正視できないほど不気味だった。フランケンシュタインは恐怖のあまり、実験室から逃げ出し、戻ってくると、人造人間はどこかに消えていた。
フランケンシュタインは不気味で巨大な怪物を造ってしまったことを誰にも言えない。そうこうするうちに、怪物が起こしたと思われる殺人事件が起こる。


O博士はスタップ細胞の疑惑が起こるまで、若き天才科学者だと思われていたふしがある。ハーヴァード大学の附属病院のキワモノで有名な教授のところにいたあと、理研のW氏の研究室に入り、そこでキワモノ教授発案のスタップ細胞の研究をし、ついに成功したと、W氏も思ってしまう。それを知ったS氏が舞い上がり、O博士をユニットリーダーに抜擢、世紀の大論文を書かせる。
たぶん、W氏もS氏も、このときはO博士を天才だと思ったのではないか。そして、O博士は自分の研究室と研究費を与えられる。割烹着会見のとき、O博士の研究員は女性ばかりと宣伝されたが、どうやら研究員は1人もおらず、O博士1人で研究していたらしいと言われている(追記 一応、助手はいたようです)。研究員は女性ばかり、というのは、うちの会社は社長も社員も全員女性、というのを売りにしている会社が時々あるので、それをまねたのだろう。女子力アピールの一環だったのだ。
だが、実際は、O博士はシニアの研究者たちの信頼を得て、1人で実験していたのだ。シニアの研究者たちが時々チェックすることもなかったのだろう、あのフランケンシュタインのように。
フランケンシュタインは確かに天才だった。彼は人造人間を造った。実験ノートも詳細につけていて、怪物は実験室を出るとき、それを持って出たので、のちに読み書きができるようになると、その実験ノートから自分の出自がわかる。外へ出た怪物は姿の醜さから迫害を受け、最初は善良だったのにしだいに人間に怒りを感じるようになる。そして、実験ノートを見て、自分を造ったフランケンシュタインが自分を見捨てたと知り、復讐を誓う。もしも、O博士のようなノートだったら、怪物は(以下略)。


これは不幸中の幸いだと思うのだが、O博士はあまりにも無能だったので、怪物を造ることもなかったのだ。O博士は人類の役に立つスタップ細胞を作ったと信じる人がまだいるみたいだけど、O博士の作ったなんとか細胞が人類を滅ぼす細胞だったらどうよ? それにまわりが気づかず、臨床に応用してしまい、ゾンビの大群が生まれ、なんて話になったらどうよ? 今、ゾンビもの流行ってるから、O博士のような美女科学者が造った細胞で世界がゾンビに支配される、なんて映画、すぐにでもできそう(誰でも思いつく話だなあ)。


O博士の事件では、彼女を指導する立場にあったシニアの研究者の責任が問われている。一方、フランケンシュタインはまだ大学生だったのだから、教授や大学の責任が問われてもおかしくないのだけど、昔の小説だからそれはないようだ(というより、怪物の存在そのものを世間が信じてくれない)。また、フランケンシュタインはただの大学生で博士ではなかった。O博士も博士号をはく奪されそうだが。

2014年5月9日金曜日

小保方氏、笑撃の実験ノート

再調査の必要なし、ねつ造確定、と理研から言い渡された小保方氏側が実験ノートの一部を公開。これが小学生の理科のノートよりひどいと、ネットでは笑いと涙の衝撃波が。
私も夜中にたまたまネットで知って、いろいろ突っ込みを入れているツイッターや2ちゃんねるの言葉に、夜中にもかかわらず大笑いしてしまいました。最近、こんなに笑ったことない。


で、小保方氏のノートに比べたら、佐村河内氏の作曲指示書は格段に上であるとの指摘も。
ツイッターから。


後者の方が詳細で、じわじわとショックが…。
小保方氏の実験ノート
http://t.co/18Vvzdo1Iz
http://t.co/E9fsSGVMi9
http://t.co/dLIPeRMzGT
佐村河内氏の指示書
http://t.co/LRvkAk0FEC
石川 公彌子 @就活中 (@ishikawakumiko)


一番上のマウスの絵と手書き文字も衝撃なのですが、その下の2つは弁護士が手書きのものをタイプ打ちしたのだそうで、それでは証拠価値がなくなるのですが。でも、ハートまでしっかり再現。
理系なのになんで英語で書かないの?という突っ込みもありますが、それ以前に日本語が幼稚すぎる。
こんな、小保方氏に不利になるものをなんで弁護士は出したのかの方が謎です。
どちらかというと、小保方氏が無能で責任能力がない、それより小保方氏を採用した側に全責任があるというところに持っていきたいのかな?と。
確かに、こんな人を年俸1千万で雇ってたのか、というのは理研もただではすまない。


実験ノートで思い出したのですが、私も英文学の研究をしていた頃はノートをとっていました。メインのテーマだったE・M・フォースターを研究していたときは、修士論文とそのあとの長い論文のために3年間で20冊以上のノートができました(フォースター以外もノート作っていたので、全部ではもっとたくさんあった)。7年前に引っ越しするとき、そのノートのすべてと買い集めた研究書や原書のほとんどを捨ててしまいました。7年前まで住んでいたアパートは大学院在学中から住んでいたので、いつかまた研究に戻れるかもしれないと、ノートや研究書や原書を捨てられなかったのですが、7年前にはさすがにもう研究の世界に戻ることはないと、ノートのすべてと大部分の本を捨ててしまったのです(本は洋書なので売れず)。ついでに10代の頃から買い集めた映画のパンフレットもほとんど捨ててしまいました(古書店へ行っても二束三文だったので)。
小保方氏の笑撃の実験ノートを見て、私のノートを見直したくなりましたが、見ても研究者になれなかった寂しさを感じるだけかな。私のノートは英語と日本語のチャンポンでしたね。引用やキーワードは当然、英語で書いておくので。

2014年5月7日水曜日

日経サイエンス6月号

「STAP細胞は存在したのか」という小特集の載った「日経サイエンス」6月号。昨日人形町の中規模書店へ行ったら、全部売り切れで買えなかったが、今日、近所の書店へ行ったら全然売れてないし立ち読みもされた形跡がない状態。1440円は高いと思ったが、巻頭特集が私好みの宇宙だったので買った。
STAP細胞特集はこれまでの経過をまとめた文章で、科学的な解説が中心。それと、丹羽氏の会見の一部再録と、若山氏のインタビュー。最近沈黙している若山氏だが、細胞株の調査にお金がかかるので理研と交渉中とのことで、理研と一緒に調査することになりそう。
一方、理研の小保方氏の捏造認定に対し、小保方氏が再調査を申し入れていたが、小保方氏が新たな証拠を出せなかったらしく、再調査せずとの結論だそうです。ノートは2冊以外にもある、と会見で言っていたけど、ノートも出さなかったらしい。
今後は敏腕弁護士が法廷闘争?という憶測が広がっているようです。


「日経サイエンス」ほかにも興味深い記事がいろいろあって、たまにはこういう雑誌を買ってみるのもいいものです。


最近忘れられている佐村河内氏ですが、著作権や作曲者名義について新垣氏と話し合っているとのニュースがありました(少し前のもの)。こちらは終息に向かいそうですね。

今日は博士の日

5月7日は博士の日だそうです。
理由は「日本で初めて博士号を取得した人が現れた(1888年)」だそうです。
http://www.konnahi.com/content/category/343/


私は博士課程満期退学ですが、私の頃は人文系は博士号を出さなかったので、その頃の博士課程満期退学者は博士号取得者と同等またはそれに準じる扱いをされる場合が多いです。
というわけで、私は博士と同等またはそれに準じる者、ということで。
もっとも、私のいた院の英文科は男子は修士修了や博士途中でアカポスにつけたので、男子は修士修了や博士課程中退が多いはず。その後、大学が人文系でも博士号を出すようになってから論文で博士になった人はいます。また、女子は就職できた人もできなかった人も博士課程満期退学が多数。


そして、いまや男でも理系でも博士課程を出ると悲惨な末路が多い時代に。
博士の日だからみんな博士課程へ行こう、などと言われてだまされてはいけません。
教授が博士課程進学をすすめるのは実験の助手としてこき使える人がほしいか、博士課程の定員割れが困るから、てのはあっちこっちで言われてますね。


スタップ細胞問題で浮上した、理系ポスドク問題。ポスドクというのはおもに理系で使う言葉ですが、博士課程を修了した実験系の博士がとりあえずポスドクになって、あっちこっちの大学や研究所を渡り歩いてアカポス(大学での無期雇用の地位)をめざす人たちのことです。特にスタップ細胞のような生物実験系とでもいうのかな、そういう分野だととにかく1日中実験をしてくれる助手がたくさん必要。もちろん、給料は安く、だいたい1年から5年の有期雇用。しかもアカポスはすでに飽和状態で、ブラック環境で実験しているポスドクの大部分はアカポスにつけません。
苦労して、奨学金の借金をして、博士号まで取って、そのあとに来るのはブラック環境の職場。そしていつまでもポスドクはやっていられないので、その後はどうなるのか、私は知りません。
賢い人は30歳前後で見切りをつけて、企業に就職したり、公務員や高校教師をめざしたりするようですが、がんばっていればいつかアカポスにつける、と思ってしまうと抜け出せなくなる。
私の頃の人文系は男女差別がひどかったし、女だと小保方的女子力や親の七光りがあると論文皆無でも一流大学に就職できたりと、論文が認められるのと就職はまったく別というのがはっきりわかったので、それで私も30歳くらいでアカポスに見切りをつけましたが、心のどこかでは、理系は違うのでは?今は昔と違うのでは?と思っていました。しかし、今回のスタップ騒動であちこちの理系の人のブログを読んで、30年前とあまり変わってないのだな、と思いました。
私の頃は公募はほぼすべて出来レースでしたが、今も公募は出来レースが多いとのこと。小保方氏が理研のユニットリーダーになったのも、公募だったけれど、明らかに出来レースだったのだとか(笹井氏が彼女を選ぶと最初から決めていた)。
小保方氏のようにでたらめな博士論文で博士号を取り、中身がないのに理研のユニットリーダーになり、でたらめな論文をネイチャーに発表してしまえる、というのは、昔とおなじく今もアカポスへの就職の基準はいいかげんなので、がんばって研究したって報われないということをわからせてくれました。


私が30歳くらいでアカポスに見切りをつけたきっかけは、次の3つです。
1 全然研究していない人が女子力と親の七光り(たぶん)だけで一流私大に就職。
2 ある国立大の学科で私を専任講師として採用すると決め、教授会にかけたが、女子だというだけの理由で拒絶された。
3 キネマ旬報で執筆や翻訳の仕事ができるようになった。


1から3はほぼ半年の間に起こったことです。今から考えると、これが運命だったのだな。


以下はツイッターから。
「マスターくらいの時に、ポスドク問題にまったく無関心だった人が、ドクターとるころにすごく焦ってたりするからなあ....人間、自分がそういう立場にならないかぎり無関心なものです。」けん (@mmt_pon) https://twitter.com/mmt_pon/statuses/463488461102518272">2014
「ポスドクしてた人も、アカポスゲットできたら他人事になる。結局、この問題に関心があるのはポスドクやっている当事者だけなんだけど、当事者たちもいろいろなしがらみがあるので表に出て声をあげられない。つまり誰も何も言わないので、ポスドク問題は永遠に解決しない。」
けん (@mmt_pon) https://twitter.com/mmt_pon/statuses/463489756634947584">2014
「そしてパーマネントを取った頃にはまた忘れる…どころか「俺たちだって苦労したんだから」と敵に回ったり」 Tomohiro Takata (@wingcloud) https://twitter.com/wingcloud/statuses/463488777038487552">2014


なんか、理系も文系も昔も今も変わらんな。
私の頃も、アカポス就職の男女差別とかコネがすべてとか、就職できないときは問題にしてても、自分が就職できると敵にまわる。どう見ても私より能力のない人がどんどん就職していって、彼らが私に言ったのは「非常勤の方が気が楽よ」とか「就職すると会議とか多くて大変なのよ」。
おまいら、それで高い給料もらってんだろ、と言いたかったが、就職したいと思っているときは言えなかった。今だから言える。


というのが私の「博士の日」でした。

2014年5月6日火曜日

コメント拒否されました。

人様のブログにコメント書いたら拒否されました。
初体験です。
私もこれまでに人様のブログによからぬコメントをしてしまったことがありますが、そんな場合でもコメント拒否にはならず、また、承認制でもコメントが出なかったこともありません(こちらが非公開を望んだ場合をのぞく)。
自分のブログでコメント欄閉じている人は人のコメント欄に書くべきでない、という考えの方もいますが、コメントする人全員がブログやってるわけでもないし、そこまでする必要あるのかな、という考えから、たまにコメントすることがあります。
今回は最初のコメントの文章が少しきつめだったかもしれないけど、拒否されるような内容とは思えず、しかも、ブログ主様は私のコメントに対し、「答えるかわりに質問をします」と言って、質問を書いたのです。そこで、コメントしようとしたら拒否られました。(追記 自動拒否です。承認制のコメント欄ではありません。つまり、「質問をします」と書いた上で私に対してコメント拒否の設定にしたということ。)
この人、大学の先生らしく、年齢も私に近い人みたいだけど、相当なチキンなのかな。
この人のブログ記事って、よく見たら批判コメントばかりでしたが、最近、やっと、好意的なコメントがついたみたいです。コメント拒否にしたのは私だけではないかもしれません。

2014年5月5日月曜日

怪文書に関する追記

理研調査委員会の3人の委員の論文についての疑惑を告発した文書が論文不正追及者の世界変動展望さんのところに送られてきて、世界変動展望さんはこれは不正ではないものをわざと不正と言って告発している悪意によるものだと判断し、また、委員の1人を調査した研究機関も不正ではないという結論を出したが、小保方氏の弁護士が「スタップ論文は許されないのにその論文は許された。ダブルスタンダードだ」とクレームをつけている、という記事を書きました。
ネットのニュースサイトでは小保方氏寄りの報道が目立ち、ネットのニュースサイトしか見ない人は事実と違うことを信じてしまう可能性が高いと思い、微力ながらこのブログでも記事を書きました。
ただ、2つ下の「続報」の下3分の2くらいは私の妄想で、論文不正事件にとってもどうでもいい話で、与太話と思ってください。
それより、あのあと、スタップ問題批判者たちの間でちょっとしたいさかい(?)が起こったのが気になります。
発端は、調査委員会の委員長の論文不正疑惑の告発があり、それから今度は3人の委員に対する告発があったのですが、11次元さんが最初の告発の資料を読まずに伝聞でツイートしたことが事実に反するとして、サイエンスライターの片瀬久美子氏が激怒したのです(ご本人は激怒してないと言うかもしれませんが、かなりの怒りを感じるツイートが)。
片瀬久美子さんのツイッター。
https://twitter.com/kumikokatase
片瀬さんはブログの方で、最初の委員長に対する疑惑の資料を掲載しています(私は読んでも理解できないので見てません)。
片瀬さんのところには、まず、最初の委員長に関する疑惑の告発が届き、そのあと、3人の委員に関する疑惑の告発が来たそうです。3人の委員に関する告発は世界変動展望さんのところに来たものと同じです。というのも、世界変動展望さんは告発文を受け取って困り、片瀬さんに送って相談したのだそうです。片瀬さんは自分のところにも同じものが来たとは言わずに、この告発文の内容についてコメントしたそうです。
3人の委員に対する告発文についての片瀬さんの意見は、ここで指摘されているものは不正とは言えない、告発は間違っている、ということ、そして、これを書いた人は素人だろうということです。片瀬さんはこの告発文を送ってきた人にもそう伝え、拡散しないようにと言ったのに、告発者はマスコミに送ってしまったのだそうです。この告発者がどのくらいの人やマスコミに送ったのかはわからないと言っています。
一方、最初の委員長の疑惑ですが、こちらは以前から指摘されていたことで、告発者は素人ではなく、3人の委員を告発した人とは明らかに別人だそうです。
11次元氏がこの2つの告発を、きちんと調べないで一緒くたにしてツイートしたので、片瀬さんが11次元氏をかなりきびしく叱ったのですが、11次元氏がそんなにひどいツイートしてたかなあ、というのが正直な感想(同じ感想を言っている人もいる)。
片瀬さんは最初の告発者の名誉が傷ついたと感じたのかもしれません。3人の委員の告発については、片瀬さんはまったくのガセだから問題にするに値しないと考えているようです。
とのかく、11次元氏と片瀬さんという、スタップ批判のトップランナーがここに来て対立?といった感じになってきた、小保方派のかく乱作戦成功と見る人まで。
11次元氏はもともと、こういう情報があります、といって紹介するのが中心で、批判派から見たらトンデモな記事も必ず紹介していたので、なにもこういうものまで紹介しなくても、と思うことがよくありました。とりあえず関係のあるものはなんでも紹介して発信という感じで、今回もその延長のような気がしますが、大きな注目を集めている11次元氏が人から聞いた話をもとに自分の意見を発信しているように見えるツイートをしたのがミスリードになると片瀬さんが考えた、ということのようです。11次元氏はbotになりますとか言い出して、なんだか予想外の展開。
片瀬さんはプロの科学ライターとして仕事をしているので、理研が調査に入ったら自分はコメントできないなど、業界人の立場を説明していますが、そういう業界人の縛りがないところで活動する人が必要だったから11次元氏や世界変動展望氏の存在意義があったわけで、なんとももどかしい。
片瀬さんによれば、最初の委員長への告発者は良心的な人のようですが、そのあと、3人の委員を告発した人はそれに便乗してまんまと批判サイドをかく乱することに成功したのか? 2人の告発者はまったく無関係なのか? ますます事態は混沌としてきています。


追記 片瀬さんは世界変動展望さんのことも非難したので、世界変動展望さんがツイッターで反論しています(ご本人がその後、すぐに削除されました)。私はこの件では片瀬さんにはあまり共感できない。

2014年5月4日日曜日

「テルマエ・ロマエ」と「男はつらいよ」その他

「テルマエ・ロマエ」って、「男はつらいよ」ふうに受けているのではないか、と思っていたら、2ちゃんねるに、「「男はつらいよ」も「釣りバカ」もなくなったから「テルマエ」が受けている」とか、「ルシウスが毎回各地の温泉にトリップして女にふられれば40話くらいいける」と書かれていたので、そうだそうだと思いました。
もちろん、年に2本作っていた「男はつらいよ」に対し、「テルマエ」は2年に1本なので、40話は無理です。でも5本くらいはできそうな勢い。
なんで「男はつらいよ」ふうだと思ったかというと、「テルマエ・ロマエⅡ」を見に行ったとき、最初にルシウスが「平たい顔族」と言ったとたん、どっと笑いが出たんです。その後も、「女癖は悪いが」のセリフが何度も繰り返されると笑い、というように、わかっているセリフで条件反射的に笑うのです。
これって、寅さんの決まり文句が出ると条件反射的に笑うのにそっくり。
「男はつらいよ」に比べると「テルマエ」はセリフで笑わせるのは少ないですが。
初期の「男はつらいよ」はキネ旬ベストテンの常連だったのですが、「テルマエ」は評論家にはまったく好まれていないようです。確かに「男はつらいよ」には失われゆく日本のよさみたいなものへの郷愁があり、ドラマとしても低俗な感じがなかったので、評論家の評価も高かったのでしょう。
「テルマエ・ロマエ」はそういう高尚な部分がないので、はまらない人は面白くないのでしょうが、それでも、こちらも失われゆく日本のよさが描かれているという点では共通します。銭湯文化とか温泉文化というものは日本の古くからのよさが表れていて、古代ローマから来たルシウスがそれに感激し、それをローマに持ち帰る、というパターンが、古きよき日本への郷愁となっています。
前作のときは原作が劇画ということで、観客は20代30代が中心と見られていましたが、開けてみれば高齢者が多く、老若男女に受けて大ヒット。そこで「Ⅱ」では高齢者向けのギャグを入れたりしていますが、いかにもな高齢者向けは逆効果ではないかと、そのあたりは危惧します。古きよき日本文化だけで十分でしょう。
「Ⅱ」は公開週末の成績は前作を上回っており、観客は70パーセント以上が30代以上とのこと。残りの30パーセント近くも20代が中心と思われるので(私が行った映画館は20代の人が多かった)、大人の見る映画ということになります。また、9割以上が前作が面白かったから見に来たと答えているようで、すでに「男はつらいよ」的受け方になっています(「男はつらいよ」も半年ごとに新作が公開されるのをファンは楽しみにしていた)。
評論家の中には、原作や前作のファンしか楽しめないと書いている人もいましたが、そういう人だけで十分にヒットしているわけですから、評論家を必要としない映画ですね。


3月から4月上旬くらいは試写もけっこう見ていたのですが、ほかのことに気をとられて、また、どうしても書きたい映画がなく、映画の話題がなくなっていました。その中で、これだけはひとこと言っておきたい、と思ったのは「プリズナーズ」。
いろいろな人が囚われの身になるので、プリズナーズと複数形なのですが、脚本ひねって魂入れずみたいな映画です。仲のよい白人家族と黒人家族が一緒にパーティを開いている最中、外に出たそれぞれの娘が誘拐され、容疑者が逮捕されるが証拠不十分で釈放。怒った白人の父親(ヒュー・ジャックマン)が容疑者を誘拐して娘の居場所を聞き出そうとする。こういう場合、容疑者は犯人ではないので、おまえがそういうことしてる間に真犯人はのうのうとしているだろうが、と喝を入れたくなります。また、捜査する刑事が無能すぎる。ジャックマンは勘違いの自己チュー、刑事が無能ときたら、事件は全然解決に向かいません(当たり前だ)。もう見ていてイライラする。
ジャックマンの自己チューぶりは、自分の妻には絶対内緒にしてるくせに、黒人夫婦は巻き込むこと。この黒人夫婦が気の毒でならない。
ネタバレはしませんが、犯人は一種の神への挑戦者なんですね。理不尽なことを経験し、そのために犯罪を犯して神に挑戦する。一方、ジャックマンも神に対していろいろ思うところがあって、それが最初からセリフに表れています。神がキーワードなんですが、これも脚本ひねって魂入れずな感じ。神への挑戦だったら、森田芳光の「模倣犯」の方がぶっ飛んでいて好きです。「プリズナーズ」はまじめすぎ。まじめなわりには脚本ひねって魂入れず、なのです。

2014年5月3日土曜日

STAP細胞問題の不穏な動き・続報

STAP細胞問題で理研の調査委員の論文について、悪意のある偽の不正告発がされた件についての続報です。
その告発文を直接送られた論文不正追及者が、これは不正ではないとわかっていながら悪意をもって不正告発したものだということをツイートした、という記事を2つ下に書きましたが、その論文不正追及者がもう1人の追及者11次元氏に告発文を送ったところ、11次元氏が一部を公開したため、詳しい連続ツイートをしています。
http://togetter.com/li/662569
専門的な話なので、一般人にはむずかしいのですが、流れとして、この告発文が怪文書であることは普通の人にもわかると思います。
告発された田賀教授は所属先で調査を受け、不正はないと認定されました。不正がないということは、上のトゥゲッターにも書かれています。しかし、小保方側の弁護士は、小保方氏の不正は許されず、田賀氏の不正は許された、と、事実に反し(田賀氏は不正ではない)、名誉毀損になるようなことまで言っているようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140503-00000540-san-soci
マスコミは田賀氏は調査を受けて不正ではないと認定されたというニュースは流していますが、一般の人にわかるような書き方をしていません。上のトゥゲッターの方がわかると思います。
一般人は不正があったかどうかもわからず、不正でも重大な不正とそうでない不正の違いがわかりません。論文不正追及者のツイートを見ていれば一般人でもある程度わかりますが、マスコミの報道ではわからないと思います。この事件ではマスコミは悪い方に流れを作ってしまっています(今のところは)。


ところで、世界変動展望さんに送られた告発文の中に読みにくい部分があり、どうすればこうなるのかという疑問が呈されていますが、私はなぜここだけ読みにくくしたのかという疑問を感じます。
世界変動展望さんは、この読みにくいところに論文が不正でないことがわかることが書いてあるので、ここを読みにくくすることで不正だと信じさせるつもりだったのでは、と思っていますが、そこが読みにくいのに確認せずに簡単に信じると告発文を送った人は考えたのか? 世界変動展望さんが気づかないと思ったのか? 第一、なんで世界変動展望さんに送ったのか? 11次元さんには送ってないようだし。
告発文を送ったのが小保方氏自身だという可能性もあるわけですが、小保方氏なら、ああいう細工でごまかせると思ったとしてもおかしくない?
うーむ。あの読みにくい印刷、わりと見覚えあるんですよね。どういうのに多かったんだっけ。同じ論文からコピーしているのにあそこだけ読みにくいということらしいので、何かあるのだろうと思いますね。


以下はすべて私の勝手な妄想です。数少ないネタから勝手に想像したフィクションです。




追記 以下は99パーセント妄想なのですが、上の悪意の告発文怪文書がなぜその追及者のところに来たのかな、と思ったとき、あることを思い出しました。その追及者のブログの記事にいきなり怒鳴り込んでくるようなコメントがつき、びっくりしたブログ主がいつもはレスしないのにレスしてしまい、それでコメント者もまたレスするということがあり、しかもそのコメントがほんとにいきなり怒鳴り込むという感じなのでブログ主が一時、ストーカーか?と気にしていたのです。その後、その件は解決したようですが、まさかこの人が??? いや、99パーセント妄想ですよ、でも残りの1パーセントは??? さっき、そのコメント読み返してきたんですけど、もしかして、いやいやこれ以上言ったらやばすぎ。


追記2 一晩寝たら妄想度が70パーセントくらいに下がっていた。告発された教授がシロだという結果が発表された直後、間髪をいれずに「スタップ論文は許されないのにあっちは許される」などというコメントを弁護士が出したのは、前もって知っていたから=彼らが仕掛けたのでは?という指摘もある。
告発怪文書を送られた追及者Se氏は、O氏の論文不正を告発しながら、その一方でO氏が週刊誌でプライバシーを暴かれるなど不当な取り扱いをされ、世間からバッシングされるのを見て、O氏が自殺するのではないかと本気で心配するようなことをツイッターで書いていた。そして、O氏の報道について自制を促す記事をブログに書いた。そこでO氏に同情するような文章も書いたのだが、それに対し、コメント欄で、脊髄反射的な短いコメントがついた。とにかく怒って殴りかかるような短い文章なので、O氏の信者であまりきちんとした文章が書けない人が殴りこんできたのかと私は思ったが、それに対し、ふだんはコメントにレスしないSe氏が「あなたは誰ですか」とたずね、話し合おうというようなことを書いたのだ。それに対し、コメント者はまたしても脊髄反射的な短いコメントをつける、ということがあったので、Se氏は悪意を感じ、ツイッターでそのことを書いたところ、そのコメント者から長いコメントがつき、ツイッターでO氏を誹謗中傷しているのにブログでは同情的なことを書くのはおかしいとか、そういう内容だった。その後、このコメント者はコメント欄には書き込んでいない(O氏の立場に立てば、誹謗中傷しておいて同情するのは一番腹が立つだろう)。
まだ短いコメントだけだったときにこれを見たときは、Se氏がなぜこの人にだけ反応するのか不思議だった。今にして思えば、Se氏がこのコメント者はO氏だと直感したのだろうという気がする。Se氏は論文不正を指摘するが、O氏は反省してやり直してほしいという考え方だった。だから、もしもO氏だったらメールのやりとりで説得できると考えたのかもしれない(でも、相手はモンスターだったのだが)。
また、今にして思うと、このコメントの脊髄反射ぶりというのは、博士論文の捏造が明らかになったときに「ウォールストリートジャーナル」に「あれは下書きだった」というメールを送ったのに似ていると思う。そのコメント者は昼間に放送される番組について言及しており、そのため、Se氏は一時、コメント者を専業主婦だと思ったようだ。しかし、O氏であれば、昼間は病院でテレビ見ていられるし、ネットでいろいろなサイトをチェックしているということは考えられる。
Se氏がコメント者にメールで話し合おうというようなことを書いたのも、O氏がその怪文書をメールでSe氏に送るきっかけになったとも考えられる。(その後わかったのですが、この怪文書はサイエンス・ライターK氏にも送られていたそうです。K氏はこれは素人の書いたものだと判断しています。)
O氏については、もはや自殺するかもしれないひ弱な女性とは誰も思っていないだろう。むしろ、告発怪文書はO氏サイド(O氏と弁護団)から出たもので、ここまでやるO氏はモンスターだとまで言われている。確かにやっていることが用意周到な知的な犯罪者でなく、何するかわからないモンスターなのだ。本人もおそらく自分の行く末のことなど考えていない。犯罪映画のモンスター的犯人と似ている。
◎以上はあくまで妄想ですので、注意してください。

そうなのか。

研究者が合理的なのは研究している時だけなので、研究していない時の行動は全くもってひどいことをご理解ください。人間それでバランス取ってる。
さとう いっせい (@issei_sato)
 https://twitter.com/issei_sato/statuses/462467676707622912


理系の人ってどうして自然科学のこと以外だと非論理的で、批判に答えなくて、ウィキペディア日本版だけで記事書いたりするの?
という不満の記事を書こうとしたら、上のようなツイートを発見。筆者は理系の大学教員のようです。
なるほど、そうなのか。あ、上のツイートの研究者というのは理系の研究者のことですよね。
スタップ細胞問題について一般人や文系をディスり、自分は科学的にきちんと調べたり考えたりしている、というようなことを書く人のブログをよく読むと、科学以外の記事だとウィキペディア日本版の引用だけで記事書いていたり、ひどいのはある社会問題についての記事で、アマゾンのサイトに出ていた本の紹介とコメントだけで社会問題を論じたものがありました(本自体を読んでいない。この人はネットのおもに日本語の記事しか読まず、それも有名どころに出たのしか読まないようだった)。
理系の人は科学については文系というか非理系の人(非理系=文系ではない)は論理的じゃないとか言っておきながら、科学以外の分野だとウィキペディアだけが頼りだったり、ろくに調べずに文系はどうせこうだろうという考えだけで書いていたりと、けっこうひどいのです。
また、スタップ問題に関連して、間違いがあればそれを認めて正すべし、と言いながら、科学以外だと批判や間違いの指摘を無視。
自分は科学以外は専門外だから、軽いエッセイだけにしておこう、という考えもないのか、専門外についてもいいかげんな知識でえらそうに論じる。
スタップ問題で、確かにためになる理系の人の記事もあったのですが、こういうひどいのにもかなりの確率で遭遇し、最初はよいブログだと思ったものがだんだんこりゃだめだになっていった、ということを何度か経験しました。
結局、理系の人は、自分が自信を持って言える分野だけについて書いている人の文章がよいのだな。もちろん、視野の広い理系の人もいますけどね。
まあとにかく、理系の人は、科学以外の分野ならウィキペディアだけで論文書いていいとか、文系はインターネットで調べて書けるから研究費はいらないとか、そういうバカなこと書いていたら、スタップ問題についての意見にも?がついてしまいます。後者は大学教員のブログにあったので驚きあきれたが、それについて反論がコメントで複数出ているのに無視っていうのもすごい。この人、論文不正追及の人のツイッターでブログが紹介されたら、とたんに論調が変化して言い訳がましくなったので、ブログやめるかもしれないなあ。もう読みに行かないけど。

STAP細胞問題の不穏な動き

STAP細胞問題を調査する理研の調査委員会の委員長が論文不正を告発されて辞任したあと、今度は3人の委員に対して論文不正の告発がありました。
これがマスコミで報道されたあと、小保方氏の弁護団が理研の調査委員会は信頼できないと表明。しかし、以前から論文不正を追及していた人々の間では、委員に対する不正の告発自体が虚偽で、不正でないとわかった上で、悪意で行ったものではないかという疑いが出ています。
マスコミ報道は言いっぱなしで、世論を誘導してしまうので、微力ながら、ここで、論文不正を追及してきた世界変動展望さんのこの件に関するツイッターをまとめたサイトを紹介します。調査委員会委員に対する告発の文書は世界変動展望さんにも送られていたそうです。
https://www.facebook.com/shinichi.nakagawa.585/posts/611702255572276
(引用)
「残念ですが、告発者は悪意の可能性があります。第三者の見解ですが、今回浮上した調査委員の疑義は不正なしと判断されるだろうとの事。私も内容を読んだ範囲ではそう思います。全然疑義のない又は大したことのない疑義を集めて理研や調査、ネット検証者に打撃を与えることが告発の目的だと思います。
 告発は世論を小保方氏や共同研究者らに有利な方向に誘導する目的もあったと思います。
 告発文は図や文章が一部かすれてて読みにくいです。もし公開していたら、内容をよく確認できなかった読者が疑義ありと誤解して大変なことになっていたでしょう。ところどころに罠がしかけられていました。最初なぜ印刷体をスキャンしたのかわかりませんでしたが、それを計算してたのかもしれません。」


悪意の告発者がどういう人なのかわかりませんが、科学がわかる人、小保方氏や共著者の周辺にいる人ではないかとも言われています。
どうやら、私が予想した、小保方氏と理研は水面下で和解交渉している、というのは違っていたかな、と思い始めました。小保方氏と弁護団が何をねらっているのかわかりません。小保方氏は理研に残ってももう何もできないし、まわりから白い目で見られるだけだし、任期制だから短期間しかいられない。その上、嘘の不正告発までさせたのか、と思われたら科学界からは総スカン間違いなし。一般人は科学者はみんな不正をしていると思い込むかもしれないけど、まともな科学者たちはこんな人には絶対にかかわりたくないと思うはず。一部のまともじゃない科学者とつるんで何かすることはできるだろうけど、それはもう科学の表街道ではなく、裏で細々と、という感じになってしまう。
つまり、どんなに一般人が小保方氏はスタップ細胞を作れる天才科学者だと思っても(一般人でも一部の人だけですが)、科学の世界では通用しないということ。
小保方氏と弁護団は一般人を自分たちに都合がいい方へ導くということはある程度できていると思うけれど、それでいったいどこへ行くのか、となると、一部の人が危惧しているような、一般人の小保方支持だけで小保方氏が莫大な予算をもらって研究できるなんてことはありえないと思う。確かに、一般人にアピールしておけば、富豪のスポンサーがつくかもしれないけど。
なんにしても、今回の悪意ある告発だけでなく、小保方氏に有利なように情報を発信している人がいるのでは、という気がする。小保方擁護者の有名人に後押しするような情報を流しているとか。これもまた陰謀論みたいになりそうでいやなのだけど。
若山氏は結局、沈黙してしまうのだろうか。
そういえば、若山氏をまず悪役にして、次に調査委員長、それから委員と、気の弱い科学者だったら尻込みしてしまうような展開。脛に傷持たない人などいないというところを突いてくるのだろうけど、しかし、それをやって、どこへ行く? 単にうやむやになって小保方氏に傷がつかないようにするといってもすでに汚名で有名なわけだし、科学者としてはまともなところではやっていけないし、科学以外で成功するかどうかもわからないし、残るは金なんだろうけど、金だったら水面下で和解交渉してやった方がいいはずだし、このドラマ、結末がまったく見えません。