2018年5月19日土曜日

「妖猫傳」を愛する人々

ツイッターを見ていたら、映画「空海」ロス、という言葉に出会い、ご同輩!と思った。
「空海」こと「妖猫傳」も字幕のインターナショナル版が11日で完全終了、吹替え版もごくわずかな映画館でしか上映されていない。私と同じようにリピートしていたファンがある数はいたのだろう。
この映画に関しては、ヤフーレビューや5ちゃんねるはまったく役に立たないとすぐにわかった。ブログ記事もいくつか見て、ここもだめだと思い、結局、ツイッターがこの映画の愛好者の居場所だと確信し、ツイッターで検索して情報を得たり、他の人の感想を読んだりしていた。インターナショナル版の情報もここで得ていた。
「妖猫傳」を愛する人々はだいたい次のような人々。

中華圏映画・文化・歴史ファン。
猫クラスタ。
「陰陽師」ファン。
BL好き(腐女子ともいう)。

もちろん、純粋な映画ファンもいるのだけど、上のどこかに引っかからないと熱愛までにはいかない。それどころか、良さがわからない人続出の感がある。
そんなわけで、良さがわからない人が集まるヤフーレビューや5ちゃんねるには熱愛する人々は近づかない。彼らはツイッターで静かに感想を述べる。
BL好きに関しては、夏コミでは同人誌出るだろうな、と思うし、中国ではすでに出てる?とかいう話も聞くし、その手のツイートも多少はあるのだが、もとの映画自体はBLではないので、その辺はみなさん抑制している。むしろ、白楽天が楊貴妃の二次創作をしていたら、本家からダメ出しを食らう話、とか、たとえがあまりにも的確なので笑ってしまう。で、その二次創作の同人誌が完成、コミケで売る白楽天と、「白楽天先生の新刊はこちらですよ」と笑顔で案内する空海とか、目に浮かぶようなたとえが。

というわけで、「かわいい」、「泣ける」、「美少年美青年」、「猫」と、女性好みなのだが、なぜか興行がターゲットにしたのは中高年(の男性?)。が、中高年もそうそうだまされないので、始まって早々帰る人がいたとか(私も目撃)、そのうち「猫かわいい」、「泣ける」、「美青年バディーもの」、「美少年兄弟」という噂が広がって、客層が変わってきた。
「日本映画として見てもらう」とか言ってるけど、どう見たって「中国映画の日本語吹替え」だろ、客をバカにすな、と思うけど、裏にもいろいろ事情があって、制作にかかわった人たち、角川や東宝の中の人にも忸怩たる思いの人がいただろうと推察する。
猫のCGはじめ、VFXやサウンドにかかわった日本人スタッフは本当によい仕事をしたと思う。敬意を表します。猫は主演男猫賞をもらうべき(そんな賞あるか?)。
この映画、本当に、かかわった人たちはみんないい仕事をしているのだよね。それだけに真価が、一部の熱愛ファンにしか理解されてないのが悔しいです。

最初に行ったシネコンでは下の巾着が売り切れだったので、2回目に行ったシネコン(TOHO)で買いました。

パンフレットは最初は買う気がなかったのだけど、プロダクションノートを読むとキャストの仲のよさがわかる、というので興味を持ち、角川シネマで見本を見たりしたけれど、猫の写真がほとんどないのがネックでなかなか買う気になれず。が、最終日の角川シネマ有楽町でついに購入。
角川の文字の入ったビニール袋に入れてくれるのですね。そういえば、「君の名は。」のパンフ2種をスバル座で買ったときはスバル座の袋でした。昔はパンフはむきだしで渡されたものだが。値段も700円以上と、高くなっている。昔よく買ってた頃は100円か150円だった(いつの時代だ?)。

さて、土曜日は久しぶりに近所の大きな公園へ。GWのときはまだ1輪くらいしか咲いていなかったポピーがすっかり終わっていた。このくらいしかない。

先週行くべきだったようだが、「空海」に通っていたのでねえ。ポピーと蜂。

公園の入口にあるホールではさだまさしのコンサートがある模様。楽屋口に大型トレーラー。