TOHO日比谷のIMAXがようやくレーザーになって、現在、格安料金で旧作などを上映中。コロナ感染拡大中に人ごみの中に行きたくないのでパス、と思っていたが、週末にチケット販売状況を見たら、「君の名は。」とかは完売だけど、月曜午前開始の「ボヘミアン・ラプソディ」は前の方の席が残っていたので、衝動的に買ってしまう。
月曜は実はイオンシネマ浦和美園のポール・ニューマン特集を2本予約してあったのだ。
イオンシネマは今週は一部劇場でニューマン特集4本を上映。1日で4本一気見も可能という状況。さすがに4本一気見はできないけど、「ハスラー」と「熱いトタン屋根の猫」はもう一度見たいと思い、午後の遅い時間から夜にかけてこの2本を見られる浦和美園を予約したのだった。
んなわけで、午前開始の日比谷の「ボヘミアン・ラプソディ」も見ることに。
TOHO日比谷のゴジラ。
IMAXの部屋は4番スクリーン。「ボヘミアン」は公開時にここで2回見ているけど、TOHOのIMAXは音がしょぼくて(猫のゴロゴロが聞こえない、という苦情があったくらい)、その後は木場のIMAXに通うようになった。そして、松戸にIMAXレーザーができてからはIMAXは松戸でしか見なくなり、「ボヘミアン」は2020年7月にIMAXで上映したときに2回見に行った。たぶんこれが最後で、今回は2年ぶりの「ボヘミアン・ラプソディ」。前の晩、興奮してなかなか寝付けなかった(寝不足です)。
日比谷のIMAXのスクリーンは松戸より小さいので、前の方でも支障はなかったけれど、うーん、松戸に比べて映像も音もしょぼい感じ。もしかして、レーザーの素材じゃないのかな。特に音が松戸に比べてかなり悪かった。まあ、TOHOは音は期待できないのだが。
でも、久々の「ボヘミアン・ラプソディ」は感動。ほぼ満席で、最後、拍手起こるかな、と思ったが、起きなかった。かつての応援上映の人たちは来てなかったのだろうか。お客さんがなんとなくクールで、コロナ前の応援上映のような熱気がまったくなかった。
映画が終わったあと、マイルでドリンクをもらって、6階の屋上へ。日比谷公園も少し紅葉が始まっていた。
日比谷から浦和美園までは1時間以上かかるので、すぐに出発。かつてよく歩いた日比谷駅から有楽町線の有楽町駅までの通路を歩く。飯田橋で南北線に乗り換えるのも、なつかしい。途中から埼玉高速鉄道になり、浦和美園に到着。言わずと知れたレッズの本拠地。
イオンモールは歩いてすぐ。
「ボヘミアン・ラプソディ」と「ハスラー」を続けて見て気がついた。両方とも20世紀FOXで、上映時間が135分、「ハスラー」がシネマスコープで、「ボヘミアン」はシネスコサイズ。
「ボヘミアン」でメアリーがフレディに、「ここの人たちはあなたのことを考えていない」というが、「ハスラー」でもサラがエディに同じことを言っていた!
「ボヘミアン」ではそのあと、フレディがポールを非難するが、「ハスラー」ではラストでエディがバートを非難する。
ポールもバートも主人公をかどわかす悪魔的人物。ただし、ポールはゲイとして苦しんだ過去やフレディへのゆがんだ愛がもとでそういう人物になっている、という人間らしさが描かれているが、バートは完全にメフィストフェレス的人物。
サラはエディを救うために自分を犠牲にするが、メアリーは女神のような人物になっている。そして、フレディがジム・ハットンに出会ったときにジムが言う、「君には本当の友達が必要だ。自分自身のことが好きになったら会いに来て」というせりふもまた、フレディを救う言葉となっている。クライマックスでメアリーとジムが仲良くしているのはブライアン・メイたちの願望だろうけど、メアリーとジムがフレディを救う、という構図になっている。
「ハスラー」の方が主人公と悪魔的人物と犠牲になる女性という点で、ゲーテの「ファウスト」に近い。
というわけで、続けて見たら、「ボヘミアン」の脚本家が「ハスラー」を参考にしたのではないかと思ってしまったのだ。まあ、よくあるパターンではあるのだけど。
イオンシネマ浦和美園は月曜から木曜は「熱いトタン屋根の猫」を大きめのスクリーンで上映している、というのもここを選んだ理由なのだけど、残念なことに、「ハスラー」もこの映画もおひとり様の貸し切りでした。もう、マスクとって見てしまったよ。やっぱり大きいスクリーンはよい。「熱いトタン屋根の猫」はワイドなので、シネコンではスコープサイズよりも画面が大きくなるのだ。
イオンモールのクリスマスツリー。そして、ポストカードをまたもらいました。
ニューマン特集は「明日に向って撃て!」以外はあまり客が入ってないような気がする。ポストカードも余りまくりのようだし。