ここ数年、初詣は谷中のお寺に行っています。
年末年始にかけて「新宿鮫」シリーズ第11作「暗約領域」を読んでいたのだけど、700ページもあるのに全然面白くなく、読むのが苦痛なくらいだった。
上司の桃井が殉職し、恋人の晶とも別れてしまった鮫島のその後で、前作の人物たちがまた出てくるのだけど、登場人物の会話ばかりで話が進む。その会話が全然面白くない。しかも、同じことを何度も会話で言う。事件とか一応起こっているんだけど、人物が行動するシーンが非常に少ない。というか、人物描写が全然だめで、前作と同じ人物たちも前作の方が魅力的だったよね?
新しく女性上司と若い相棒が出てくるんだけど、彼らも全然人物としての魅力がない。
主人公の鮫島ももちろん、魅力なし。
つまらない会話をえんえんと700ページも読まされたわけだけど、最新刊の第12作「黒石」もどうやら同じような傾向らしい。
「新宿鮫」は第10作までは面白かったのに、なんで急にこうなるのかなあ。作者がもうだめなのか。