「The Hanging Tree」、3分の2まで読み終わったのですが、なんか、これ、第1作の二番煎じじゃねえの? といういやな予感が……。もともと小説としての文章が下手な人だし、内容そのものもあまりオリジナリティはないし、ただ、ホッケーの部分が生き生きとしていて、しかも突っ込みどころ満載というのが楽しかったんだけど。
第1作ではてんこもりにしたサブプロットの多くが放りっぱなしにされたままだったり、数行で都合よく解決してしまったりしていたのですが、第2作ではそれらが継続して描かれるのかな、と思ったら、なんと、全部リセット! 湖と湖の間にトンネルがあるんじゃないかという話は完全にリセット。マリーナ問題もあっさりリセットで、その問題のスーピーの相手は完全に消えている。なんだよ、主人公以外すべてリセットかよ。
そして、第2作では唯一の魅力だったホッケーもあまり出てこなくなって、出てきても、あまり面白くなくなっていて、しかも、筋書きが二番煎じかもしれない、といういやな予感に満ち満ちている今なのですが、第1作の欠点をずばりと言い当てたブログを見つけてしまいました。
http://dokushobaka.seesaa.net/article/167577784.html
ほんと、そのとおりなんですよ。特に、キャラについての記述はまったくそのとおりで、第2作を読むと、この人、ほんとに人物をふくらませるのが下手っていうのがわかる。人物をだいじにしていない。つか、だいじなのは自分の分身の主人公だけか?
この第1作、かなり絶賛の書評が出回っているんですが、これは処女作ご祝儀、つまり、今後への期待をこめているところがありそうな気がしますね。第2作が二番煎じだったら、もう、この人の本は読まなくていいや、と本気で考えています(あと100ページだ、がんばれよ、著者)。
話変わって、小学生の自殺に関する報道で、ある特定の新聞とテレビに対する批判がツイッターに出ていました。その新聞とテレビだけでなく、日本の自殺報道には非常に大きな問題があり、むしろ自殺を誘発するものになっているということが、以下のサイトで述べられています。
http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html