2014年3月26日水曜日

悲願の地元優勝なるか?

レギュラーシーズンは圧倒的な強さを誇ったアジアリーグの王子イーグルス。プレーオフもセミファイナルはハイワンに圧勝でスイープ。続く日本製紙クレインズ相手のファイナルも苫小牧の第1戦はクレインズをぼこぼこに。こりゃあまたスイープかも、と数年前の悪夢がよみがえったのですが、第2戦はクレインズが楽勝。そして火曜の第3戦は互いに譲らず0対0のままOT突入。そしてクレインズがOT勝ちという劇的勝利で優勝に王手をかけました。
ファイナルはすべてFMくしろがネット生中継しているので、日本全国はおろか世界中で聞くことができます。第1戦、第2戦は聞いたのだが、第3戦は外出で聞けず。聞いていた人も見ていた人も息づまる攻防だったことでしょう。
そして舞台はクレインズ本拠地の釧路へ。土曜日にクレインズが勝てば悲願の地元胴上げです。
アジアリーグと全日本選手権では何度も優勝しているクレインズですが、まだ地元での優勝はなし。確かに上位でファイナルに進むとスイープしないと地元優勝はなし、ということで、可能ではあるけど条件的にむずかしいという場合もあったのですが、その一方で、条件的にできたはずなのにクレインズの自己責任でだめだった、ということも過去に何回かありました。
年は覚えてないけど、とりあえず、私の記憶にあるのを順不同で。


1 王子対クレインズのファイナル。この年は苫小牧で2戦、釧路で2戦、苫小牧で1戦のスケジュールだったので、クレインズがんばれば地元優勝のチャンスが大いにあったのに、苫小牧で連敗、その後釧路の最初の試合で王子の優勝を見るはめに(これは私も見た)。


2 釧路での全日本選手権。釧路でやるんだから優勝すれば地元胴上げだったのに、決勝戦で敗れる。相手は西武だったかな。ここ一番で地元で弱いクレインズを実証。


3 西武プリンスラビッツ終焉の年。ファイナルは西武対クレインズ。東伏見で2試合、釧路で3試合、東伏見で2試合というスケジュール。クレインズは東伏見で1勝1敗とし、釧路で2勝。次も勝てば地元胴上げだったが、西武が意地を見せて東伏見に帰る。結局、第7戦を制したクレインズの優勝。この年はプレーオフは7戦方式で、関係者は大変だったろうけど、試合的にはすごく盛り上がった。


4 アニャンハルラ対クレインズのファイナル。スケジュールはアニャン(韓国)で3試合、釧路で2試合。クレインズは敵地で2敗するが、第3戦は勝ち、釧路での第4戦は終了寸前に同点に追いつき、OTで勝利。その勢いで次の試合も勝てば地元胴上げだったが、最終戦はハルラが逆にOT勝利でハルラ初優勝。この釧路での2戦は相当に盛り上がったようだ。


私は1は苫小牧と釧路に遠征して3試合全部見ましたが、2と4は行かず。3は東伏見の4試合のみ観戦。3と4はとにかく劇的で、地元優勝のことより試合のすごさ、すばらしさの方が記憶に残ったと思いますが、落ち着いてくると、なんでクレインズは地元優勝できないの?という疑問がファンからわいてくるのです。
で、今回のファイナルは地元優勝に最も近い、というか、近さという点では2の全日本選手権に並ぶでしょう。1は王子強すぎ、3と4はこれだけ白熱した試合だから地元胴上げなくてもしかたないと思えますが、今回は、もう王子強すぎじゃなくなってきたようだし、あとはクレインズがやるしかない、という気がします。
今季はセミファイナルが韓国でのスイープだったので、釧路ではまだプレーオフの試合がなく、第4戦のチケットは売れに売れているよう。その上、地元胴上げの可能性もあるので、超満員は間違いなし。いいなあ、行ける人。