2014年4月18日金曜日

笹井氏会見「あれでは翻訳家宣言」ワロタ(追記あり)

笹井氏会見「完全な失敗」「あれでは翻訳家宣言」 東大医科研・上昌広特任教授
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140417/scn14041711300006-n1.htm
以下、引用。
「会見の始めに、笹井芳樹氏が「私が参加した時点で実験やデータ分析は終了しており、私の役割は論文の仕上げだった」「論文の文章を俯瞰(ふかん)する立場だった」などと語ったことに言葉を失った。会見は完全に失敗だった。「私は翻訳家です」と堂々と宣言したようなものだ。笹井氏は小保方晴子氏とともにデータをまとめて論文を執筆し、研究を統括してきた中心人物だ。副センター長として、博士号を取ったばかりで実績がない小保方氏をユニットリーダーに抜擢(ばってき)した張本人でもある。山梨大に行った若山照彦氏の後を引き継いで、研究をプロデュースしていたはずだ。例えるなら、俳優が不祥事を起こしたら、プロデューサーが逃げちゃったようなもの。若手を抜擢し、競争させる。良い結果が出たら会見にも出席してPRするのに、悪い結果が出たら自分は翻訳家だと言って逃げる。これでは下にいる研究者は救われない。」


うわあ、翻訳家が悪い意味で使われちゃいましたよ、翻訳家のみなさん。


「私は著者ではありません。翻訳しただけです。著者は別の人、若山さんがあ、バカンティさんがあ」って感じでしょうか。


笹井氏会見については、興味深い記事がほかにもあります。私が以前から言ってた、小保方氏と理研は同じ船に乗ってる、というのに関連して、小保方氏と笹井氏はグルかも?という記事。
「笹井氏と小保方氏、水面下で協力?」というタイトルですが、水面下って、私も前に使った言葉。
http://news.livedoor.com/article/detail/8749006/
ほんと、若山さんが気の毒、若山さんも弁護士つけなくちゃ、と思う人は少なくないでしょう。


一方、小保方氏の弁護士の戦略について。ロバート・ゲラー氏。
「憶測にすぎませんが、小保方氏の弁護団の戦略は、理研を良い条件で和解して貰うことを狙うでしょう。そのために時間稼ぎして、解決を先送りして、理研のコールド法人からプラチナ法人を送らせて、理研の焦りをうまく使用する作戦です。」https://twitter.com/rjgeller/statuses/457006338405441536
(コールドじゃなくてゴールド、送らせてじゃなくて遅らせてでしょうね。でも、今の理研はコールドだというレスが)
もういっちょ、ゲラー氏。
「仮話ですが、理研と小保方氏の闘争は法廷闘争になり、その結果として和解に至れば、その1つの条件として和解内容を秘密にすることになるでしょう。そうなったなら、子乙両者にもメリットあります。損するのは納税者だけです。」
https://twitter.com/rjgeller/statuses/457012917288722432
和解の条件として和解内容を秘密に、か。それは考えなかった。和解の方向へは絶対に行くと思う。


この人はいつも文章がきついんですが、なかなか読みごたえがあります。
http://critic20.exblog.jp/22017602/
この中で女性記者ががんばったというのを読んで、ちょっとほっとしました。というのも、会見の一部を見て、科学タームで記者を煙に巻く自称ケヴィン・コスナーに魅せられたのか、質問する女性記者をディスっている文章を目にしたので。その女性記者とこの記事の記者は違うかもしれませんが。また、この記事で、笹井氏は小保方批判者にも擁護者にも嫌われているというのはまさにそのとおりだと思いますが、科学タームに魅せられてしまう人もいるのか、という貴重な標本でした。
NHKが底力についても、なるほど、と思いました。テレ朝と朝日がだめだめっていうのも、この件についてはよく言われてるし、読売と産経はもう逝ってよしだし(上に産経の記事出してますが)。以前の記者会見で毎日の女性記者ががんばってるという意見もありましたが、その毎日は、元主筆とかいうおじさんが福島民報にトンデモな小保方擁護を書いていて、顰蹙を買っています。もう、かわいいおなごに目がくらむオヤジは逝ってよし。


なお、バカンティ、小保方、笹井の3氏はすでに国際的にSTAP believer認定されてるっぽい。バカンティと小保方はスタップ細胞はあると断言してますが、笹井氏も、「STAP細胞があると仮定しないとわからない現象がある」と発言して、「それって、UFOがいると仮定しないとわからない現象がある、ネッシーがいると仮定しないと、雪男が、というのと同じ」と突っ込まれています。


笹井氏の会見を見た人は笹井氏の頭のキレのよさに驚いたようですが(記者の質問を逆手にとってえんえんと独演会だったらしい)、笹井氏ほど頭のキレる人は見たことない、とか、あれほどキレる人ならスタップ細胞があると本気で思うはずがない、という意見が。しかし、同時に、それほどの頭のよい人が若い娘にだまされてしまい、彼女を芸能人のように利用して大々的に記者会見をして墓穴を掘るようなことをしたのか、という気も。そもそも、最初に大々的に会見なんかしなければ、普通に科学界の中だけで知られて、普通に不正がわかって、一般の人はほとんど知らずに科学界の中だけで終わったかもしれないのに(山中教授への対抗心が墓穴の原因なのは間違いないですが)。


追加
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140417/dms1404171539018-n1.htm
「共謀したのかどうかはわからないが、小保方氏も笹井氏も、まるで結託したかのように若山氏に責任を押しつけようとしている。理研としても、組織を出た若山氏を悪者にして、生き残ろうという腹なのかもしれない。」って、やっぱりそう思うよね?


さらに追加
「4/9の筆頭著者会見で全く理研批判が出なかったこと、4/16のケビンコスナー会見で外部調査委(自称)の結論とは異なり若山さんに責任をなすりつけるような言動が多かったことを見れば、水面下で理研も含めた三者が結託してる可能性は低くない。」https://twitter.com/TJO_datasci/statuses/457186538153971712
「なので、真相を知りたい人はまず若山さんを支援するところから始めるべきだと思うんですよ。残り二者が隠蔽・隠滅する気満々なので。」https://twitter.com/TJO_datasci/statuses/457191526909480960