高学歴女子に限らないんだが、大学院博士課程出た人の多くは悲惨という話。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140420-00010004-biz_bj-nb
こういう話は時々ニュースサイトに出てますが、こういう記事の意義は、大学院進学を勧められてもデメリットをしっかり考えろ、と大学生や修士課程の院生に呼びかけていることです(その親にも)。
この記事では、大学の専任になれるタイムリミットは45歳と書いてあって、私の頃は33歳くらいだったので、だいぶよくなったな、とは思いますが、競争率が私の頃より高くなっているはず。しかも、33歳ならまだ別の進路があるが、45歳ではもうそのまま非常勤講師しかない。
また、大学院の博士課程まで進むと、借りた奨学金がものすごい額になっていて、年収200万から300万円、200万円以下も多い非常勤講師がこの奨学金を返すのは大変です。そして、この借金があるために結婚もむずかしいのです。
夫も妻も年収300万円でも、合わせると600万になるから結婚できる、などと書いている人がいますが、それは奨学金の借金がない場合。今は大学生は多くが奨学金という借金を借りていて、しかも正社員になれない人が多いため、返せなくなる、という話はこちら。
http://togetter.com/li/657351
奨学金を借りないと大学へ行けない、しかし、高卒で就職しようとしても仕事がない、だから一縷の望みをかけて奨学金を借りて大学へ行く、しかし、大卒も就職難、あるいはブラック企業で病気になる。以前は病気や貧困なら届を出せば返還猶予をかなり柔軟にやってくれましたが、今は奨学金はただの金貸しなので、返せなければ死ぬしかありません。それを親も高校の先生も自覚すべき。本人はまだ未成年だからなかなか理解はむずかしいだろう。
そして、会社に就職できず、あるいは、健康保険などない小さな会社に就職した人を待っているのが、国民健康保険。これがけっこう高い。払えるほど収入があればいいが、非正規雇用や小さな会社の社員じゃ収入も少ない。しかも奨学金の返済まであったりする。で、滞納すると、差し押さえが来ます、というのがこれ。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11095575.html
これ、登録してないので読めないんだけど、この国民健康保険も、病気や貧困で払えない人には猶予や免除があったと思うんですよ、以前は。まあ、家まで差し押さえっていうのはよほど滞納してる人なのかな。自営業でうまくいってなくて家族がいたりするとこうなるかもしれない。上のような非正規で奨学金の返済まである人は、健康保険も滞納になり、給料差し押さえで、もう死ぬしかないな。国民健康保険って、入らなくてもいいという選択肢はあるんですか? どうせ死ぬなら入らずに病気でそのまま死にたい。
と、物騒なことを書いてしまいましたが、今の日本は貧乏人は死ねと言われているような感じを日々、受けています。私はまだそこまで貧乏じゃないですが、節約がどうしても着るものに来るので、服装が貧乏そのものなので、いろいろといやな目や怖い目にあってます。貧乏そうに見える人を原発に送り込むヤクザみたいなのに声かけられたりね。
追記 奨学金に関しては最長10年の猶予制度や、返済期間を延長して1回の返済を減らす方法があるそうです。また、今後は他の改善がなされる模様。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2102H_S4A420C1CR0000/