2019年8月10日土曜日

「ライオン・キング」とIKEAとポケセン

南船橋まで「ライオン・キング」を見に行き、ついでにIKEAとららぽーとトーキョーベイのポケモンセンターに寄った。
「ライオン・キング」は「アラジン」と同じく、アニメの実写化だけれど、人間が演じていた「アラジン」と違い、動物がすべてCGということで、果たしてこれはアニメなのか実写なのか、少なくとも実写とは言えないのでは、と思ってしまう。
それはともかく、「ライオン・キング」は「アラジン」よりも内容的にはドラマチックなので、個人的にはこっちの方が好み。動物の描写もなかなかすごい。
どちらの映画も南船橋のTOHOららぽーと船橋の最大スクリーン(TCX)で見たが、このスクリーンは大きさも音響もすばらしい。
「アラジン」は日曜日だったのでほぼ満席だったが、「ライオン・キング」は平日の夕方だったから前方はガラガラだった。「アラジン」は恋愛あり冒険ありアトラクション感覚のアクションありだったけれど、「ライオン・キング」は動物の表現を見るのは面白いけれど、そういうサービス精神は不足しているので、「アラジン」ほどのヒットにはならないだろうと思う。

「アラジン」も「ライオン・キング」も、王家に生まれた主人公が王位を継ぐといった封建的な世界の物語で、アニメができた頃はそれでもよかったが、現代だとそういう封建的な制度の物語をストレートにやるのはやはり少し抵抗を感じる。
「アラジン」では女性は王位につけず、結婚相手が王になるので、ヒロインが自分が王になりたいと言いだすのだけれど、そもそも王位を継ぐということ自体が封建的なのに、そこで女も王になれるようにするべきと言ってもそれは古い封建制の中の話なので、ポリコレ的にも違和感があったが、「ライオン・キング」はそういう新しさは入れずに古いまま、息子が王位を継ぐ話で、ただ、オスライオンはなぜか王と王弟と息子しかいなくて、だからメスライオンたちが戦うようになってるのがまあ、男女平等なのかな、と。悪役のハイエナもメスがリーダーになってる。
ディズニー・アニメは「リトル・マーメイド」までが王子様がお姫様を助ける話で、その後はもうそういうのは古くなり、自立した女性、戦う女性、女性の方が男性を助ける、といった方向に移っていったが、「アラジン」と「ライオン・キング」はそういう新しいフェイズに入ってはいるが、王位を継ぐという封建制を大前提として、それに疑いを持たないという点では古い感じを受ける。もっとも「アナと雪の女王」のような新しい作品でも王位を継ぐという封建制が当然のこととして描かれているので、これはもうどんなにポリコレが進んでも変わらないのだろう。
「ライオン・キング」では、王が息子に、王は国を支配するのではなく守るのが仕事、と教えるが、息子は王になって国を支配することを単純に考えていて、叔父の前でそのことを言い、叔父がそれがきっかけで悪事を実行するようになった、みたいな描写がちょっとあるのだが、このあたりはあまり深く考察されておらず、それで終わりになっているのが惜しい。息子シンバの成長とかもあまりきちんと描かれてなくて、ドラマとしてはまあ、それほど深みはないのだが、動物の描写がとにかくすばらしいのと、ドラマとして盛り上がるところはきちんと盛り上げていくテンポのよさがある。
「アラビアのロレンス」のパクリシーンもよくできていた。
「ライオン・キング」は手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリだというのは周知の事実だが、「ジャングル大帝」がテレビアニメ化されたとき、「アラビアのロレンス」のシーンのパクリをやっていたのである。

映画館に行く前に、南船橋駅前のIKEAに寄ったら、新しいカタログが出ていたのでもらってきた。
映画のあと、すぐ下のポケモンセンターへ行くと、ニャースの小さなアクセサリーが。ニャースと、もう1匹、ニャースの変形みたいなのの2個セットで、この変形みたいなのが「ライオン・キング」を連想させる。ニャースのグッズはほとんどないので、これを買うことに。
とっても小さいものなのに、大きな袋に入れてくれる。そして、またまたステッカーをもらってしまった。今回のステッカーはプクリン。

これがニャースの小さいアクセサリー。