2020年6月12日金曜日

バンダナつけて映画館へ

もうだめだ、マスクは絶対につけられない、つけたら死ぬ、という季節になりました。
前日までは屋外の人の少ないところでは何もつけない、すいている屋内や電車ではバンダナ、混みそうな電車ではマスク、映画館では入るときに見栄えを考えてマスク、と使い分けていましたが、もうマスクは絶対ダメな状態に。
もともとマスクをまったく信用してないので、緊急事態宣言まではマスクをつけませんでしたが、宣言以降はマスク率ほぼ100%なので、同調圧力のリスク回避のためにマスクをつけていましたが、もうほんとにだめ。
で、昨日は駅までは何もつけずに徒歩、駅からはバンダナ。そして、映画館もバンダナのまま入りましたが、別に変な目でも見られず、大丈夫でした。
バンダナも綿だと洗濯するうちにどんどんごわごわになっていき、細かい糸が出て、それが鼻に入り、肺に入れまいと体が痰を出し、口をおおわなければ咳も何も出ないのにおおっていると咳払いしないといけないという矛盾した状態。
で、綿のバンダナをやめてポリエステルにしたら、こっちの方がずっと快適。三角に折って後ろで縛るのだけど、ポリエステルの方が伸びるので、綿よりは落ちてきにくい。そこで100均でポリエステルのバンダナを何枚か買ってきたので、おしゃれも楽しめます。
ミズノの古い水着でマスクを作ろうと思っているけど、顔にぴったりつくのは夏は無理。バンダナだと顔にくっつく部分が少ないので快適です。

さて、昨日行ったのは、またしても「君の名は。」。これで39回目。この前と同じ流山おおたかの森のプレミアスクリーン。今日からは別のスクリーンに移ってしまうので、行きました。
この映画は2016年の公開直後に同じ流山おおたかの森の広い部屋で見たのが最初で、そのときはまわりは中高生ばかり。大学生以上さえ少なく、30代以上の大人は自分と小学生を連れた母親くらいでした(座席はほぼ満席)。
この映画についてはその後もずっと考え続け、もう一度見たかったけど、もう一度見たら、案外つまらない映画だったと思うのが怖くて見に行けず、ようやく2回目を見たのが2017年3月。そこではまり、リピーターとなって今日に至っているわけですが、2回目以降はさすがにお客さんはリピーターみたいな人が多く、年齢もシニアまで多様で(必ずシニアがいたのも興味深かった)、ある種の荘厳な雰囲気で拝むような感じで、これがまた私にはよかったのです。
2019年は普通の映画館での上映がなく、今年、久々に、初めての守谷に遠征して2回見て、どちらもお一人様だったのだけど、次の船橋、そして前回の流山は大人のリピーターふうの人ばかりで、平常運転でしたが、なんと、今回は高校生グループが中心、それに若いカップルと4年前の最初のときに戻ったみたいでした。しかも、同じ流山。感無量。おまけに映画が終わったときの雰囲気が、この映画を初めて見て、すぐには立ち上がれずにただ前を見つめたままのようなお客さんばかりだったのも、なんだかうれしかったのです。
みんなで見る映画館って、やっぱりいい。

同じスクリーンでは昼間に「天気の子」を上映していて、それを見てこっちにも来た人たちもいたのかな、と思いましたが、「君の名は。」が高校生が大人を動かして町民全員を救うのに対し、「天気の子」は大人はまったく役に立たない。新海監督は「君の名は。」で最後に大人に頼ったのを、「天気の子」では大人は頼れないというように変えたようで、その方が現実的だと思ったのかもしれないけど、今年、高校生たちの反対で英語の民間試験などが中止になったり、茨城県の高校が緊急事態宣言中に休校とそうでない高校に分けたのを、高校生がストライキすることですべての高校が休校になったりと、高校生が大人を動かすことが現実に起こっている。「君の名は。」は決して絵空事ではないのだ。

「最後は役場に出てきてもらわないとだめ」と言ったテッシーはただのオカルト好きじゃなくて、しっかりとした高校生なのだと思った。
最後、大人になった高校生たちが出てくるモンタージュで、糸守町出身の人たちは都心出身の瀧たちに比べてあまりいい職業についていない気がする。長野の田舎出身の新海監督の見た現実なのかもしれない。コロナ禍で彼らは失業していないだろうか。