見た日も場所も違うけれど、最近見た2本。
新作も少なく、旧作ばかり上映しているシネコン。客が入るのはやはり寅さんとジブリなのか、TOHOシネマズは東宝なのに寅さんを次々と上映している。そして、金曜からはジブリのアニメ4本があちこちのシネコンでスタート。
「もののけ姫」は実は見逃していた。
日劇ラストショウの最終日に上映されたが、アクセスしたらもう最前列の端の方しかなく、断念。まさか新しいシネコンのスクリーンで見られるとは。
この映画、いろいろな映画に影響を与えていることがよくわかる。「アバター」もそうだし、「アナ雪2」の結末はこのパクリだったのか。
そして、新海誠への影響の大きさ。「星を追う子ども」は新海の「もののけ姫」だったのか。あれは失敗作だったけど。そして、「君の名は。」で、新海の世界に「もののけ姫」の要素を取り入れた。クライマックスで呼び合う主人公男女は、同じく名前を呼び合う瀧と三葉のようだし、空に浮かぶ月の絵がまたそっくり。それ以外にもなにかいろいろ連想するところがあった(口噛み酒みたいなシーンもあった)。
「ペイン・アンド・グローリー」はあんまり期待していなかったのだけど、とても面白かった。アルモドバルの映画はどこか暗いところがあるのだけど、この映画はすべてが明るい方に向かっていく感じで、気持ちよく見れる。
最後、回想シーンが実は主人公が撮る映画のシーンだったとわかるところがいい。
30年前に仲たがいした俳優との再会、その俳優が監督の書いた芝居を気に入って演じると、その芝居の元になったことを知っている人が現れ、と、アルモドバルは相変わらずうまいストーリーテラーだ。ただ、描かれている世界はあまりにもコロナ以前の世界で、もう以前のような目では見られない自分を感じる。